ワークフォース

和名:ワークフォース

英名:Workforce

2007年生

鹿毛

父:キングズベスト

母:ソヴィエトムーン

母父:サドラーズウェルズ

英ダービーを7馬身差のレコードタイムで圧勝し、同年の凱旋門賞も日本調教馬ナカヤマフェスタとの接戦を制して優勝する

競走成績:2~4歳時に英仏で走り通算成績9戦4勝2着3回

誕生からデビュー前まで

サウジアラビアのハーリド・ビン・アブドゥッラー王子により英国ジュドモントファームにおいて生産・所有され、英国の名伯楽サー・マイケル・スタウト調教師に預けられた。スタウト師は本馬を初めて見た瞬間に英ダービー制覇を確信したというほどの素質馬だった。主戦はライアン・ムーア騎手で、本馬の全レースに騎乗した。

競走生活(2・3歳時)

2歳9月にグッドウッド競馬場で行われた芝7ハロンの未勝利ステークスでデビューして、単勝オッズ4倍の1番人気に支持された。スタートで出遅れて最後方からの競馬となってしまったが、残り2ハロン地点でスパートすると馬群の間を突き抜けて残り1ハロン地点で先頭に立ち、2着オアシスダンサーに6馬身差をつけて圧勝した。この勝ち方から、翌年の英2000ギニーや英ダービーの有力候補として挙げられた。

その後はアスコット競馬場で行われるオータムSに向かう予定だったが、感染症を発症したため2歳時は1戦のみで終えた。

3歳時は英2000ギニーを回避して英ダービーを当初からの目標とし、5月のダンテS(英GⅡ・T10F88Y)から始動した。愛ナショナルS2着馬で、前走のサンダウンクラシックトライアルSで1位入線(後に薬物検査に引っ掛かって失格)していたチャバルが単勝オッズ2.75倍の1番人気で、本馬が単勝オッズ3倍の2番人気、タタソールズタイムフォーム3歳トロフィーを勝ってきたコーディネイテッドカットが単勝オッズ5倍の3番人気、愛フューチュリティS・タイロスSなど3戦無敗のケープブランコが単勝オッズ5.5倍の4番人気となった。

スタートが切られると本馬はやはり最後方待機策を採り、残り4ハロン地点で仕掛けた。しかし本馬は何度か左側によれて、その都度ムーア騎手が体勢を立て直す必要があった。結局3番手から抜け出したケープブランコが押し切って勝ち、本馬は3馬身1/4差の2着に敗れてしまった。

本馬がよれた原因は道中で金属製のはみが外れてしまいムーア騎手が制御困難になったためだが、スタウト師はさらに、デビュー2戦目で馬の経験が不足していた事と、堅すぎる馬場状態を敗因として付け加えた(海外の資料には“slightly softer ground(少し湿った馬場状態)”と書かれているものがあるが、当日は堅良馬場発表であり、これは誤りであろう)。

この敗戦のために陣営は英ダービー出走について迷ったが、その後の調教の様子が良かった事もあり、予定どおり英ダービー(英GⅠ・T12F)に向かうことになった。クリテリウム国際の勝ち馬で前哨戦ガリニュールSも勝ってきたヤンフェルメール、2か月前のドバイシーマクラシックを制した名牝ダーレミの半弟であるノアイユ賞2着馬リワイルディング、デリンズタウンスタッドダービートライアルSを勝ってきたミダスタッチ、リングフィールドダービートライアルSを勝ってきたブレットトレイン(フランケルの半兄)、レーシングポストトロフィー3着馬アルジール、サンダウンクラシックトライアルSでチャバルの失格により繰り上がり勝利を得たディーS勝ち馬アズミール、前走3着のコーディネイテッドカットなどが対戦相手となった。出走12頭中で本馬は最少キャリアだった上に、ダンテSで負けた馬が英ダービーを勝った事例は過去に皆無というデータも手伝ってやや評価を下げていた。ヤンフェルメールが単勝オッズ3.25倍の1番人気、リワイルディングが単勝オッズ5.5倍の2番人気、本馬とミダスタッチが並んで単勝オッズ7倍の3番人気となった。

前走ではみが外れて凡走した反省から、スタウト師は革製のはみを交差させて本馬に装着させていた。スタートが切られるとアズミールが先頭を伺ったが、それを単勝オッズ101倍の最低人気馬アットファーストサイトがかわして先頭を引っ張り、ヤンフェルメールは馬群の中団やや後方につけた。前日の英オークスをスノーフェアリーで初制覇していたムーア騎手が手綱を取る本馬はやや外枠からの発走だったが、道中でうまく内側に寄せて、ヤンフェルメールと同じく馬群の中団やや後方でじっくりと脚を溜めた。そしてタッテナムコーナーを回りながら加速して、内埒沿いから馬群の真ん中に持ち出し、6番手で直線を向いた。前方ではアットファーストサイトが予想以上の粘りを見せていたが、馬群の中から1頭だけ抜け出してきた本馬が残り1ハロン半地点で一気に抜き去った。そして瞬く間に差を広げ、2着に粘り込んだアットファーストサイトに7馬身差、3着に追い込んできたリワイルディングにはさらに半馬身差をつけて圧勝した。

勝ちタイムの2分31秒33は、1995年にラムタラが樹立した2分32秒31を15年ぶりに更新するコースレコードとなった。また7馬身差という着差は、1981年にシャーガーが記録した10馬身差、1925年にマンナが記録した8馬身差に次ぐ、20世紀以降の英ダービーにおける3番目の大差だった。ムーア騎手は前日の英オークスに続いて初の英ダービーのタイトルをも獲得した。

次走のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(英GⅠ・T12F)では、本馬と同じスタウト厩舎の所属馬(馬主は異なる)でジョンポーターS・オーモンドS・ハードウィックSと3連勝中のハービンジャー、ダンテS勝利後に仏ダービーへ向かって10着と惨敗するも、前走の愛ダービーを勝って立て直してきたケープブランコ、オイロパ賞・サンクルー大賞の勝ち馬で凱旋門賞3年連続2着、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSでも2着と3着の経験があったユームザイン、香港ヴァーズ・ロワイヤリュー賞の勝ち馬ダルヤカナ、そしてスタウト師が本馬やハービンジャーのために用意したペースメーカー役のジョエルS勝ち馬コンフロントの5頭が対戦相手となった。英ダービーの勝ち方を評価された本馬が単勝オッズ1.73倍の1番人気、ハービンジャーが単勝オッズ5倍の2番人気、ケープブランコが単勝オッズ5.5倍の3番人気となった。

スタートが切られるとコンフロントが逃げを打ち、本馬はケープブランコと共に2~3番手につけた。そのままの体勢で直線へと入ってきたのだが、残り2ハロン地点から本馬は全く伸びを欠いてしまった。その間に道中は馬群の中団につけていたハービンジャーが外側からやって来て、先に先頭に立っていたケープブランコを残り1ハロン半地点でかわすとそのまま引き離し、2着ケープブランコに11馬身差という同競走史上最大着差で圧勝。ユームザインやダルヤカナにも抜かれた本馬は、ばてたコンフロントに先着しただけで、ハービンジャーから17馬身差の5着と大敗した。スタウト師は「不可解です」と語ったのみで敗因に関しては詳しく触れなかったが、ムーア騎手は良馬場発表ながらも堅良馬場と言える高速馬場を敗因として挙げた。しかし堅良馬場の英ダービーはレコード勝ちしているわけだから、馬場状態だけが原因とは考え辛く、ここで本馬が凡走した理由は結局のところよく分からない。

レース後に「失望しました」とコメントしたスタウト師はその後しばらく本馬をレースに出さずに調子の立て直しに尽力を注いだ。その後は凱旋門賞を目指すか否かで陣営は頭を悩ませ続けたが、本番直前になって出走が決定された。

この年の凱旋門賞(仏GⅠ・T2400m)には、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSから間もなくして故障のため引退したハービンジャーの姿こそ無かったが、同競走2着後に愛チャンピオンSを5馬身半差で圧勝してきたケープブランコ、同競走3着から直行してきたユームザインの他に、クリテリウムドサンクルー・愛ダービー・タタソールズ金杯・コロネーションCなどを勝っていた前年の英ダービー2着馬フェイムアンドグローリー、仏2000ギニー・仏ダービーの勝ち馬ロペデベガ、仏オークス・サンタラリ賞の勝ち馬サラフィナ、パリ大賞・ニエル賞を勝ってきたベーカバド、前年のパリ大賞・ニエル賞勝ち馬で凱旋門賞3着のカヴァルリーマン、独ダービー・ラインラントポカル・ウニオンレネンの勝ち馬ヴィーナーヴァルツァー、サンクルー大賞・コリーダ賞の勝ち馬プルマニア、前哨戦のフォワ賞を勝ってきたダンカン、ドーヴィル大賞を勝ってきたマリノス、仏ダービー・パリ大賞・ニエル賞と3戦連続2着のノアイユ賞勝ち馬プラントゥール、英ダービー5着後に愛ダービー・グレートヴォルティジュールS・英セントレジャーと3戦連続2着してきたミダスタッチなどが出走してきた。それに日本からも、フォワ賞で2着してきた宝塚記念・セントライト記念・東京スポーツ杯2歳S勝ち馬ナカヤマフェスタ、皐月賞・弥生賞・ラジオNIKKEI杯2歳Sの勝ち馬ヴィクトワールピサの2頭が参戦した。ベーカバドが単勝オッズ4.5倍の1番人気、フェイムアンドグローリーが単勝オッズ5.5倍の2番人気、プラントゥールが単勝オッズ6.5倍の3番人気、本馬が単勝オッズ7倍の4番人気で、ナカヤマフェスタは単勝オッズ23倍の10番人気、ヴィクトワールピサは単勝オッズ41倍の13番人気だった。

英ダービーやキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSとは異なり重馬場の中でスタートが切られると、まずはプラントゥールが先頭を伺ったが、やがてプラントゥールと同厩のプヴォワールアブソリュや、フェイムアンドグローリーやケープブランコと同厩のミダスタッチがペースメーカー役となって先頭に立った。プラントゥールは3番手につけ、本馬は馬群の中団から少し下げて内埒沿いを進み、ナカヤマフェスタとヴィクトワールピサはいずれも馬群の中団につけた。レースは出走19頭が団子状態となって進み、フォルスストレートでプラントゥールが他馬を弾き飛ばしながら先頭に立って直線に入ってきた。しかしプラントゥールには突き抜けるだけの勢いが無く、残り400m地点で後続馬に追いつかれた。そして残り300m地点で馬群の外側から伸びてきて先頭に立ったのは、11年前の凱旋門賞で2着したエルコンドルパサーに騎乗していた蛯名正義騎手鞍上のナカヤマフェスタだった。しかしすぐに馬群の内側から抜け出してきた本馬がナカヤマフェスタに並びかけて半馬身ほどリードを奪った。そのままゴールまで本馬とナカヤマフェスタの叩き合いが続いたが、本馬は最後まで先頭を譲らず、2着となったナカヤマフェスタに頭差で優勝した。レース直後に審議が行われたためにスタウト師は少しひやりとしたそうだが、本馬は全く審議対象ではなかった(7位入線のプラントゥールが進路妨害のため失格)。

その後はBCターフに向かう計画もあったが見送り、3歳時の出走は凱旋門賞が最後となった。この年の成績は4戦2勝であったが、カルティエ賞最優秀3歳牡馬に選出された。

競走生活(4歳時)

本馬は英ダービーと凱旋門賞を両方勝った馬としては珍しく古馬になっても現役を続行した(本馬以外にこの両競走を勝った馬としてはシーバードミルリーフ、ラムタラ、シンダーシーザスターズ、後のゴールデンホーンがいるが、この6頭のうち古馬になっても現役を続けたのはミルリーフのみ)。

4歳時は5月のブリガディアジェラードS(英GⅢ・T10F7Y)から始動した。対戦相手は、英ダービー4着後に愛ダービーとパリ大賞で3着していたヤンフェルメール、エイコムS・クレイヴンS勝ち馬でレーシングポストトロフィー2着のイルーシヴピムパーネル、凱旋門賞で8着だったカヴァルリーマン、ローズオブランカスターS勝ち馬ポエトなどであり、本馬が他の出走全馬より7ポンド重い133ポンドの斤量でも単勝オッズ2倍の1番人気に支持された。

スタートが切られるとポエトが後続を大きく引き離して大逃げを打ち、本馬は馬群の中団好位につけた。残り3ハロン地点で仕掛けると残り2ハロン地点で2番手に上がった。そして残り1ハロン地点で粘るポエトに並びかけると、残り半ハロン地点で前に出て、2着ポエトに1馬身差、3着ヤンフェルメールにはさらに11馬身差をつけて勝利した。

次走のエクリプスS(英GⅠ・T10F7Y)では、豪州でコックスプレート2連覇・アンダーウッドS・ヤルンバS・マッキノンSとGⅠ競走5勝を挙げた後に愛国に移籍して、タタソールズ金杯を勝ち、前走プリンスオブウェールズSでリワイルディングの2着してきた新国出身の名馬ソーユーシンク、他を圧倒する豪脚を武器に前年の英オークス・愛オークス・エリザベス女王杯・香港Cを勝っていたスノーフェアリー、ギョームドルナノ賞・アールオブセフトンSの勝ち馬で前年のエクリプスS2着馬スリプトラ、それに本馬のペースメーカー役コンフロントの4頭だけが対戦相手となった。ソーユーシンクが単勝オッズ1.67倍の1番人気、本馬が単勝オッズ2.75倍の2番人気、ムーア騎手からジョニー・ムルタ騎手に乗り代わっていたスノーフェアリーが単勝オッズ11倍の3番人気であり、ソーユーシンクと本馬の2強ムードだった。

スタートが切られるとコンフロントが先頭に立ち、本馬が2番手につけた。レース中盤でコンフロントが失速したため本馬が入れ代わりに先頭に立ち、残り3ハロン地点からスパートを開始。残り2ハロン地点では後続に2馬身ほどの差をつけていたが、道中は3番手につけていたソーユーシンクに残り半ハロン地点で追いつかれ、叩き合いに持ち込まれた。そして競り負けて、半馬身差の2着に敗れた(3着スリプトラには5馬身差をつけていた)。

その3週間後には、前年の汚名を晴らすべくキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(英GⅠ・T12F)に参戦した。対戦相手は、英ダービー3着後にドバイシーマクラシック・プリンスオブウェールズS・グレートヴォルティジュールSを勝っていたリワイルディング、本馬と同世代のカルティエ賞最優秀2歳牡馬だが3歳時は不調のため本馬と顔を合わせる機会が無かったレーシングポストトロフィー・コロネーションC・ベレスフォードS・オーモンドSの勝ち馬セントニコラスアビー、前走キングエドワードⅦ世Sを5馬身差で圧勝してきた3歳馬ナサニエル、それにリワイルディング陣営がペースメーカー役として用意したアーリントンミリオン・ユジェーヌアダム賞勝ち馬ドビュッシーの4頭だった。本馬が単勝オッズ2.2倍の1番人気、リワイルディングが単勝オッズ4倍の2番人気、セントニコラスアビーが単勝オッズ4.5倍の3番人気、ナサニエルが単勝オッズ6.5倍の4番人気となった。

スタートが切られると、ナサニエルが掛かり気味に先頭に立った。やがてドビュッシーがそれをかわして先頭に立ち、ナサニエルが2番手、本馬とセントニコラスアビーが3・4番手で、リワイルディングは最後方を進んだ。出走頭数が少なかった故か序盤のペースは非常に遅く、後方の3頭はそれを察知してスタート後4ハロン地点で加速を開始し、ドビュッシーとナサニエルも加速してレース中盤からペースが上がった。そのままの体勢で直線に入ると、ナサニエルがドビュッシーをかわして先頭に立ち、本馬も外側からそれに並びかけようとした。一方でリワイルディングは残り2ハロン地点で故障を発生し、鞍上のランフランコ・デットーリ騎手が落馬して競走中止となってしまった(デットーリ騎手は大事に至らなかったが、リワイルディングは脚の骨折により予後不良となった)。前方ではナサニエルがゴールへと突き進み、それを本馬が追いかける展開となっていた。残り1ハロン地点では1馬身差まで迫ったが、ここで本馬は外埒近くまで行ってしまうほど左側に大きくよれて失速。勝ったナサニエルから2馬身3/4差の2着に敗れた。

その後は前年と同様に前哨戦無しで凱旋門賞(仏GⅠ・T2400m)に出走。エクリプスS後に出走した愛チャンピオンSも勝っていたソーユーシンク、コリーダ賞・サンクルー大賞・フォワ賞と3連勝してきた前年の凱旋門賞3着馬サラフィナ、ギョームドルナノ賞・ヴェルメイユ賞を連勝してきたガリコヴァ、エクリプスS4着後にナッソーS・愛チャンピオンSと続けて2着してきたスノーフェアリー、仏ダービー・ニエル賞を勝ってきたリライアブルマン、愛ダービー・セクレタリアトS勝ち馬で英ダービー2着のトレジャービーチ、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS・英国際S・愛チャンピオンSと3戦連続3着中のセントニコラスアビー、ニエル賞で2着してきたパリ大賞勝ち馬メオンドル、英セントレジャーを勝ってきたマスクドマーヴェル、ベルリン大賞・バーデン大賞を連続圧勝してきたデインドリーム、そして日本からも前年の2着馬ナカヤマフェスタ、フォワ賞で2着してきた天皇賞春・産経大阪杯の勝ち馬ヒルノダムールが参戦した。サラフィナが単勝オッズ5倍の1番人気に支持され、ソーユーシンクが単勝オッズ5.5倍の2番人気、ガリコヴァが単勝オッズ8倍の3番人気、本馬とヒルノダムールが並んで単勝オッズ11倍の4番人気となった。

スタートが切られると、トレジャービーチが先頭に立ち、本馬は馬群の中団を進んだ。しかしレース中盤で進路を失って徐々に後退。直線でも全く見せ場を作ることが出来ず、勝ったデインドリームから14馬身半差の12着と大敗した。

凱旋門賞の翌月に、本馬が社台グループにより購入され翌年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りする事がアブドゥッラー王子から発表され、4歳時4戦1勝の成績で現役引退となった。

血統

キングズベスト Kingmambo Mr. Prospector Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
Miesque Nureyev Northern Dancer
Special
Pasadoble Prove Out
Santa Quilla
Allegretta Lombard Agio Tantieme
Aralia
Promised Lady Prince Chevalier
Belle Sauvage
Anatevka Espresso Acropolis
Babylon
Almyra Birkhahn
Alameda
Soviet Moon Sadler's Wells Northern Dancer Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Fairy Bridge Bold Reason Hail to Reason
Lalun
Special Forli
Thong
Eva Luna Alleged Hoist the Flag Tom Rolfe
Wavy Navy
Princess Pout Prince John
Determined Lady
Media Luna Star Appeal Appiani
Sterna
Sounion ヴィミー
Esquire Girl

キングズベストは当馬の項を参照。

母ソヴィエトムーンは本馬と同じくジュドモンドファームの生産馬だが不出走のまま繁殖入りした。ソヴィエトムーンの母エヴァルナは主に長距離戦を走り通算成績9戦4勝。パークヒルS(英GⅢ)・ガルトレスS・マーキュリーSを勝ち、ヘンリーⅡ世S(英GⅢ)・セントサイモンS(英GⅢ)で共に3着している。競走馬としても活躍したエヴァルナは繁殖牝馬としてはさらに活躍。ソヴィエトムーンの半姉ムーンサーチ(父レインボークエスト)【ロワイヤリュー賞(仏GⅡ)】、全兄ブライアンボル【レーシングポストトロフィー(英GⅠ)・英セントレジャー(英GⅠ)】、半弟シームーン(父ビートホロー)【グレートヴォルティジュールS(英GⅡ)・ハードウィックS(英GⅡ)・2着BCターフ(米GⅠ)】など活躍馬を続出させている。エヴァルナの半姉ルージュの子にはフルート【ケンタッキーオークス(米GⅠ)・アラバマS(米GⅠ)】がおり、オパール【愛セントレジャー(愛GⅠ)】や北海道営競馬の名馬コトノアサブキも同じ牝系である。→牝系:F14号族①

母父サドラーズウェルズは当馬の項を参照。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬は社台グループに購入され、5歳時から社台スタリオンステーションで種牡馬入りした。本馬と同父同世代のエイシンフラッシュが東京優駿を勝っており、これも本馬が日本に来た理由の一つであると思われる。初年度の種付け料は350万円で、183頭の繁殖牝馬を集めた。2年目は171頭、3年目は97頭の交配数となっている。

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