メダグリアドーロ

和名:メダグリアドーロ

英名:Medaglia d'Oro

1999年生

黒鹿

父:エルプラド

母:キャピュシノベイ

母父:ベイルジャンパー

ベルモントS・BCクラシック2回・ドバイワールドCで全て2着に終わるもGⅠ競走で3勝を挙げ、種牡馬としても大活躍中

競走成績:2~5歳時に米首で走り通算成績17戦8勝2着7回

誕生からデビュー前まで

米国ケンタッキー州の馬産家アルバート・ベル氏とジョイス・ベル氏により生産・所有され、米国デビッド・R・ヴァンス調教師に預けられた。

競走生活(3歳初期まで)

2歳12月にケンタッキー州ターフウェイパーク競馬場で行われたダート6ハロンの未勝利戦で、ジェームズ・ロペス騎手を鞍上にデビューした。単勝オッズ6.3倍で12頭立て3番人気という評価だった。レースでは3番手を追走したが、逃げた単勝オッズ11.6倍の6番人気馬スパイシーマークラウドを直線で捕まえられずに、2馬身3/4差の2着に敗れた。

2歳時は1戦未勝利の成績で終え、3歳時は2月にアーカンソー州オークローンパーク競馬場で行われたダート6ハロンの未勝利戦に出走した。再びロペス騎手が騎乗した本馬は、今回は単勝オッズ1.6倍の1番人気に支持された。レースでは逃げる単勝オッズ16.3倍の6番人気馬トーレストティンバーを見るように2番手を追走。前走の反省からか今回は少し早めに仕掛けて直線入り口で先頭に立った。そして後続を引き離し、2着トーレストティンバーに4馬身1/4差をつけて完勝した。

このレース後に本馬は、ジャパンCの勝ち馬ペイザバトラーなどを所有していた米国の食品加工業者エドマンド・A・ガン氏に購入された。そしてペイザバトラーの管理調教師で、1995年に既に米国競馬の殿堂入りを果たしていたロバート・J・フランケル調教師の元に転厩となった。

フランケル師の本拠地カリフォルニア州に移動した本馬は、早速3月のサンフェリペS(米GⅡ・D8.5F)に出走した。ここでは、ハリウッドフューチュリティ・ブリーダーズフューチュリティSの勝ち馬でBCジュヴェナイル3着・前走サンタカタリナS2着のサイフォニックが、他の全出走馬より6ポンド重い斤量や直前の熱発が懸念されながらも単勝オッズ1.4倍という断然の1番人気に支持されており、シャムSの勝ち馬でゴールデンゲートダービー3着のユーエスエスティノサが単勝オッズ4.3倍の2番人気、ラフィット・ピンカイ・ジュニア騎手が騎乗する本馬が単勝オッズ9.5倍の3番人気だった。スタートが切られると本馬が先頭に立ち、サイフォニックが2番手で追撃してきた。向こう正面でいったんサイフォニックが先頭に上がり、本馬はユーエスエスティノサにも並ばれて3番手に下がった。しかし3頭が横一線で直線に入ると、抜け出したのは本馬だった。2着ユーエスエスティノサに2馬身半差、3着サイフォニックにさらに3馬身半差をつけて完勝した。

この時点において本馬はケンタッキーダービーを始めとする米国三冠競走に登録が無かったのだが、本馬の実力を確認した陣営は追加登録を行った。そして三冠競走を目指して東上し、まずはウッドメモリアルS(米GⅠ・D9F)に出走した。フロリダ州で未勝利戦と一般競走を連続圧勝してきたブッダ、レムセンSの勝ち馬でゴーサムS2着のサーランド、フロリダダービー2着・ファウンテンオブユースS3着のブルーバーナー、未勝利戦と一般競走2戦を3連勝してきた日本産馬サンデーブレイク(ファレノプシスの半弟でキズナの半兄に当たる)などが対戦相手となった。前走に続いてピンカイ・ジュニア騎手が騎乗する本馬が単勝オッズ3倍の1番人気、ブッダが単勝オッズ4.1倍の2番人気、サーランドとブルーバーナーが並んで単勝オッズ4.9倍の3番人気、サンデーブレイクが単勝オッズ8.2倍の5番人気となった。本馬は今回もスタートから逃げを打ち、それをブッダやサンデーブレイクが追いかけてくる展開となった。そしてこの3頭が横一線で直線に入ってきたのだが、本馬は前走のように突き抜けることが出来ず、ゴールまで3頭の争いが続いた。そして最後はブッダが勝ち、本馬は頭差の2着、サンデーブレイクがさらに半馬身差の3着となった。

競走生活(米国三冠競走)

それでも内容的には悪くなかったため、次走は予定どおりケンタッキーダービー(米GⅠ・D10F)となった。レース前日に負傷したブッダ(そのまま復帰することなく引退種牡馬入り)、右前脚の故障が判明したサイフォニック(同年秋の一般競走で復帰して2着した直後に心臓発作で他界)、ひとまず裏路線に向かったサンデーブレイク達の姿は無かったが、前年に愛フェニックスS・モルニ賞・ミドルパークS・BCジュヴェナイルと4か国でGⅠ競走を勝ってカルティエ賞最優秀2歳牡馬・エクリプス賞最優秀2歳牡馬に選ばれたヨハネスブルグ、フロリダダービー・ブルーグラスS・イロコイSの勝ち馬でファウンテンオブユースS2着のハーランズホリデー、レーンズエンドSを勝ってきたパーフェクトドリフト、ホープフルS・サンタアニタダービー・サンヴィンセントS・サンラファエルS・ハリウッドジュヴェナイルCSSの勝ち馬ケイムホーム、ノーフォークS・UAE2000ギニー・UAEダービーの勝ち馬エッセンスオブドバイ、ベレスフォードSの勝ち馬でレーシングポストトロフィー・クリテリウムドサンクルー2着のキャッスルガンドルフォ、イリノイダービーを勝ってきたウォーエンブレム、アーカンソーダービーなど3連勝中のプライヴェートエンブレム、レキシントンSを勝ってきたプラウドシチズン、前走4着のサーランド、同5着のブルーバーナーなどが出走してきた。人気は非常に割れており、1番人気のハーランズホリデーでも単勝オッズ7倍だった。ピンカイ・ジュニア騎手が騎乗する本馬とサーランドが並んで単勝オッズ7.9倍の2番人気、パーフェクトドリフトが単勝オッズ8.9倍の4番人気、ヨハネスブルグが単勝オッズ9.1倍の5番人気と続いていた。

スタートが切られると単勝オッズ21.5倍の9番人気馬ウォーエンブレムが先頭に立ち、プラウドシチズンなどが先行。今までは前に行く競馬が主戦法だったはずの本馬は馬群の中団につけた。しかし前にいった馬達が三角から四角にかけて失速せず、むしろ加速していったため、本馬は道中であまり位置取りを上げられず、7番手で直線を向くことになった。直線では外側から追い上げてきたが、直線入り口でふらつく場面もあり、追い込みきれずに、勝ったウォーエンブレムから8馬身差の4着に敗れた。

次走のプリークネスS(米GⅠ・D9.5F)では、ウォーエンブレム、前走2着のプラウドシチズン、同7着のハーランズホリデーの他に、ブルーグラスS2着から直行してきたファウンテンオブユースS・ホーリーブルSの勝ち馬ブックレット、サンフェリペSで本馬の2着に敗れた後にサンタアニタダービー5着を経てここに向かってきたユーエスエスティノサ、レキシントンS2着馬クリムゾンヒーロー、ルイジアナダービー2着馬イージーフロムザギットゴーといったケンタッキーダービー回避組が対戦相手となった。前走では人気薄だったウォーエンブレムが今回は単勝オッズ3.8倍の1番人気に支持され、過去3戦で騎乗したピンカイ・ジュニア騎手からジェリー・ベイリー騎手に乗り代わった本馬が単勝オッズ4倍の2番人気、ハーランズホリデーが単勝オッズ6.2倍の3番人気、プラウドシチズンが単勝オッズ8.4倍の4番人気、ブックレットが単勝オッズ10.9倍の5番人気となった。

スタートが切られるとウォーエンブレムのハナを叩いて単勝オッズ52.2倍の最低人気馬メナシングデニスが先頭に立ち、ウォーエンブレムが2番手につけ、本馬はその2頭を見るように3~4番手につけた。前々走以前の先行策に戻したわけだが、最初の2ハロン通過が22秒8とケンタッキーダービーよりも速いペース(前走の2ハロン通過は23秒2)で先行したのが災いしたのか、三角から四角にかけて徐々に後退。直線でも全く伸びず、2着マジックワイズナーを3/4馬身抑えて勝ったウォーエンブレムから17馬身1/4差の8着と惨敗してしまった。

ケンタッキーダービーとプリークネスSでいずれも大敗した馬はほとんどの場合、ベルモントS(米GⅠ・D12F)は回避するのだが、本馬は出走した。対戦相手は、1978年のアファームド以来24年ぶり史上12頭目の米国三冠馬を目指すウォーエンブレム、前走2着のマジックワイズナー、同3着のプラウドシチズン、ケンタッキーダービー3着から直行してきたパーフェクトドリフト、同9着から直行してきたエッセンスオブドバイ、ウッドメモリアルS3着後にピーターパンSを勝って挑んできたサンデーブレイク、ローンスターダービーを勝ってきたワイズマンズフェリーなどだった。ベルモントパーク競馬場にはウォーエンブレムの三冠達成の瞬間を見ようと、同競馬場史上最多となる10万3222人もの大観衆が詰め掛け、投じられた賭け金も同競走史上最高額の9542万3752ドルとなった。その多くがウォーエンブレムの勝利に投じられており、単勝オッズ2.25倍の1番人気となった。対抗馬と目されていたのはパーフェクトドリフトで単勝オッズ6.6倍の2番人気、プラウドシチズンが単勝オッズ8倍の3番人気、マジックワイズナーが単勝オッズ8.3倍の4番人気、サンデーブレイクが単勝オッズ9.1倍の5番人気で、ケント・デザーモ騎手に乗り代わった本馬は単勝オッズ17倍の6番人気まで評価を下げていた。

スタートの瞬間にウォーエンブレムは躓いて出遅れてしまい、単勝オッズ19.8倍の7番人気馬ワイズマンズフェリーが先頭に立ち、本馬が2番手、プラウドシチズンが3番手につけた。向こう正面半ばでウォーエンブレムが内側から上がってきて、失速したワイズマンズフェリーと入れ代わるように先頭に立った。そして本馬とウォーエンブレムの2頭が並んで三角に入ってきたが、四角に入ったところでウォーエンブレムは失速。本馬が単独先頭で、プラウドシチズン、10番人気の伏兵サラヴァ、外側を上がってきたマジックワイズナーがそれに続くという態勢で四角に入ってきた。そしてここから抜け出したのは本馬とサラヴァの2頭だった。直線では2頭による激しい叩き合いが延々と展開されたが、結果はサラヴァが勝って単勝オッズ71.25倍の人気薄を覆し、本馬は3着サンデーブレイクを9馬身半ちぎったものの、サラヴァの半馬身差2着に敗れた。三冠達成が期待されたウォーエンブレムは8着と惨敗し、米国の競馬ファン達に溜息をつかせた。

競走生活(3歳後半)

米国三冠競走に皆勤した本馬には束の間の夏休みが与えられ、次走は8月のジムダンディS(米GⅡ・D9F)となった。ベルモントS6着のエッセンスオブドバイ、プリークネスS5着のイージーフロムザギットゴー、ドワイヤーSで2着してきたナッシングフラット、カウントフリートSを勝ってきたアイアンデピュティなどが対戦相手となった。このレースから主戦として固定されるようになったベイリー騎手騎乗の本馬が単勝オッズ1.65倍という圧倒的な1番人気に支持され、イージーフロムザギットゴーが単勝オッズ8.8倍の2番人気、ナッシングフラットが単勝オッズ9.3倍の3番人気、アイアンデピュティが単勝オッズ9.4倍の4番人気、エッセンスオブドバイが単勝オッズ15.2倍の5番人気となった。本馬はスタートしてすぐに先頭を奪った。向こう正面までは後続をひきつけて逃げていたが、三角からどんどん引き離していった。直線では文字どおり後ろからは何も来ない状態となり、2位入線した単勝オッズ17.5倍の6番人気馬クエスト(進路妨害で最下位に降着)に13馬身3/4差をつけて大圧勝した。

次走のトラヴァーズS(米GⅠ・D10F)では、ケンタッキーカップジュヴェナイルS・ケンタッキージョッキークラブS・リズンスターS・ルイジアナダービーの勝ち馬でBCジュヴェナイル・イリノイダービー2着のリペント、ピーターパンS2着馬パズルメント、ベルモントS7着後にスワップスS2着・ハスケル招待H3着と堅実に走っていたライクアヒーロー、クエスト、前走でクエストから2馬身半差の3位入線だったが2着に繰り上がっていたゴールドダラーなどが対戦相手となった。本馬が単勝オッズ1.75倍の1番人気に支持され、デビューから8戦して着外無しのリペントが単勝オッズ4.85倍の2番人気、パズルメントが単勝オッズ8.3倍の3番人気、ライクアヒーローが単勝オッズ9.7倍の4番人気となった。

本馬が過去に経験した事が無い泥だらけの不良馬場の中でスタートが切られると本馬が先頭を伺ったが、単勝オッズ37.75倍の最低人気馬シャージャハーンが本馬に競り掛けてきて、この2頭が先頭を併走した。向こう正面でシャージャハーンが失速して本馬が先頭に立ち、そのまま直線へと入ってきた。後方からは、道中は馬群の中団で機を伺い、三角で一気に上がってきたリペントが迫ってきた。そして直線では逃げる本馬と追うリペントの一騎打ちとなった。しかしリペントが本馬の横に並ぶ場面は最後まで無く、本馬が粘り切って半馬身差で勝利(3着ナッシングフラットはリペントから7馬身半後方)。これでようやくGⅠ競走勝ち馬となった。

その後はアーリントンパーク競馬場で行われるBCクラシック(米GⅠ・D10F)に直行した。対戦相手は、前々走のハスケル招待HでGⅠ競走3勝目を挙げていたウォーエンブレム、ジョッキークラブ金杯・サラトガBCH・ディスカヴァリーH・クイーンズカウンティH・アケダクトHの勝ち馬イヴニングアタイア、ケンタッキーダービー6着後にアファームドH・スワップスS・パシフィッククラシックSと3戦して全て勝っていたケイムホーム、プリークネスS4着後にペンシルヴァニアダービーを勝ち前走ジョッキークラブ金杯で3着してきたハーランズホリデー、ベルモントS10着後にインディアナダービーを勝っていたパーフェクトドリフト、ケンタッキージョッキークラブSの勝ち馬でスティーヴンフォスターH2着・ブルーグラスS・トラヴァーズS・オークローンH3着のダラービル、BCジュヴェナイル・グレイBCS・マサチューセッツH・ペンシルヴァニアダービーを勝ち前年のBCクラシックで4着していた一昨年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬マッチョウノ、サンタアニタH・オハイオダービー・カリフォルニアンS・マリーンSの勝ち馬でハスケル招待H・ハリウッド金杯・パシフィッククラシックS3着のミルウォーキーブルー、ドワイヤーS・サバーバンHの勝ち馬でトラヴァーズS・スーパーダービー2着のイードバイ、愛ナショナルS・エクリプスS・愛フューチュリティSの勝ち馬で英2000ギニー・英ダービー・愛チャンピオンS・クイーンエリザベスⅡ世S2着の愛国調教馬ホークウイングなど11頭だった。

本来ならウォーエンブレムが1番人気に支持されて然るべきなのだが、前走パシフィッククラシックSの大敗など安定感の無さが嫌われたのか単勝オッズ5倍の2番人気止まり。単勝オッズ3.7倍の1番人気に支持されたのは本馬だった。サラトガBCH・ジョッキークラブ金杯を連勝してきた勢いが買われたイヴニングアタイアが単勝オッズ5.8倍の3番人気、ホークウイングが単勝オッズ7倍の4番人気、ケイムホームが単勝オッズ7.1倍の5番人気と続いていた。

スタートが切られると単勝オッズ29.3倍の10番人気馬イードバイが先頭に立ち、ウォーエンブレムが2番手、本馬やパーフェクトドリフトが3~4番手につけた。三角に入ったところで本馬が仕掛けて外側からウォーエンブレムに並びかけた。ところが本馬が先頭に立とうとした瞬間、ウォーエンブレムの内側から何かがやって来て、一気に本馬とウォーエンブレムの2頭を抜き去って先頭に踊り出た。上記対戦相手紹介において筆者が唯一名前を挙げなかった単勝オッズ44.5倍の最低人気馬ヴォルポニ(ペガサスH・ピルグリムS・ポーカーHの勝ち馬でソードダンサー招待H3着の実績があった)だった。直線でヴォルポニと本馬の差はどんどん開いていった。本馬はゴール前で後方から強襲してきたミルウォーキーブルーを首差抑えたものの、ヴォルポニから6馬身半差をつけられて2着に敗退。ベルモントSに続いて人気薄の馬に足元を掬われる結果となった。3歳時の成績は9戦4勝だった。

競走生活(4歳時)

BCクラシックで8着に終わったウォーエンブレムは既に日本で種牡馬入りすることが決まっていたため3歳限りで引退したが、本馬は4歳時も現役を続行。当面の目標はドバイワールドCだった。

まずは2月のストラブS(米GⅡ・D9F)から始動した。サンフェルナンドSを勝ってきたパスラッシュ、ビヴァリーヒルズHなどを勝った名牝コラゾナの息子である期待馬オルモダヴォル、前年のケンタッキーダービーで12着に終わっていたキャッスルガンドルフォなどが対戦相手となった。123ポンドの本馬が単勝オッズ1.4倍の1番人気、117ポンドのオルモダヴォルが単勝オッズ5.3倍の2番人気、121ポンドのパスラッシュが単勝オッズ7.3倍の3番人気となった。スタートしてすぐに先頭に立った本馬は、向こう正面から着実に後続との差を広げていき、最後は2着オルモダヴォルに7馬身差をつけて完勝。3月末のドバイワールドCに向けて何の問題も無いはずだった。

ところがこの時期にイラク武装解除問題を理由として米国のジョージ・W・ブッシュ大統領とイラクのサダム・フセイン大統領の対立が激化しており、米国務省はイラクと同じ中東にあるドバイへの渡航自粛を勧告。フランケル師はそれでもドバイ遠征に前向きだったが、念のために3月1日のサンタアニタHも視野に入れた調整を行った。結局サンタアニタHは斤量を理由として直前に回避となったが、そうこうしているうちに本馬は体調を崩してしまい、結局ドバイワールドCも回避となった。イラク戦争が勃発した9日後に行われたドバイワールドCには、BCクラシック9着後にドンHを勝っていたハーランズホリデーや、ケンタッキーダービー11着後にしばらく休養していたブルーバーナーが米国から出走して、そのうちハーランズホリデーが勝ち馬ムーンバラッドに5馬身離されながらも2着を確保している。

ドバイに遠征できなかった本馬は代わりに4月のオークローンH(米GⅡ・D9F)に出走した。対戦相手は4頭いたが強敵と言える相手は、GⅠ競走だった前年のオークローンHを勝ち、前走サンタアニタHで3着していたクドスのみだった。122ポンドの本馬が単勝オッズ1.1倍という断然の1番人気に支持され、117ポンドのクドスが単勝オッズ4.7倍の2番人気だった。今回もスタートしてすぐに先頭に立った本馬は、10ポンドのハンデを与えた単勝オッズ18.2倍の4番人気馬スライダーに競り掛けられながらも先頭を維持。直線に入ると、最後方からの追い込みに賭けたクドスが追い上げてきたが、クドスはスライダーにも頭差届かず3着に敗退。2着スライダーの2馬身3/4差前方で本馬が悠々とゴールインしていた。

その後は脚を負傷したためしばらく休養入りし、8月にニューヨーク州サラトガ競馬場で行われたホイットニーH(米GⅠ・D9F)で復帰した。このレースには、ケンタッキーダービー10着後にしばらく休養して復帰後にメトロポリタンH2着など活躍していたサーランド、ベルモントS5着後にしばらく休養して4歳5月に戦線に戻ってきていたプラウドシチズン、前年のトラヴァーズS5着以降は今ひとつの成績が続いていたパズルメント、前年のBCクラシックで4着だったイヴニングアタイア、そしてBCクラシックで苦杯を舐めさせられたヴォルポニの姿もあった。ヴォルポニはこの年3戦全て2着だったが、その中にはブルックリンH・サバーバンHも含まれており、BCクラシック勝利が必ずしもフロックではない事を示していた。123ポンドの本馬が単勝オッズ1.8倍の1番人気、120ポンドのヴォルポニが単勝オッズ3.9倍の2番人気、113ポンドのサーランドが単勝オッズ8.4倍の3番人気、118ポンドのイヴニングアタイアが単勝オッズ9.9倍の4番人気、114ポンドのプラウドシチズンが単勝オッズ16.8倍の5番人気となった。

スタートが来られると本馬のハナを叩いてノーザンテースト産駒の日本産馬ノーザンロックが先頭に立ち、本馬が1馬身ほど離れた2番手、スタートが良くなかったヴォルポニがさらに1~2馬身ほど後方の4番手につけた。四角でノーザンロックが後退していくと本馬が先頭に立ち、そこへヴォルポニもやって来て2頭がほぼ並んで直線に入ってきた。そして2頭の叩き合いとなったが、今回はBCクラシックの二の舞にはならず、本馬がじわじわと前に出て1馬身差で勝利した。

その後はカリフォルニア州に戻り、パシフィッククラシックS(米GⅠ・D10F)に出走した。対戦相手は僅か3頭だったが、いずれも実力馬だった。亜国のGⅠ競走サンイシドロ大賞・ホアキンSデアンチョレナ大賞を勝った後に米国に移籍してアメリカンHを勝ってきた5戦無敗のキャンディライド、前年のBCクラシックで本馬から首差の3着に入り、本馬が回避した半年前のサンタアニタHで同競走2連覇を達成していたミルウォーキーブルー、この時点では無名に近かったが3か月後のジャパンCダートに勝利するフリートストリートダンサーがその3頭だった。本馬が単勝オッズ1.6倍の1番人気に支持されたが、キャンディライドが単勝オッズ3.2倍の2番人気、ミルウォーキーブルーが単勝オッズ4.1倍の3番人気と、それほど人気に差が出ず、3強対決となった。スタートが切られると例によって本馬が先頭に立ち、1馬身ほど後方をキャンディライドが追ってきた。他の2頭は前2頭のペースに付いていけずに徐々に離されて圏外に去り、直線入り口では本馬とキャンディライドの2頭が並んで一騎打ちになると思われた。しかしここから抜け出したのは本馬ではなくキャンディライドのほうだった。本馬は3着フリートストリートダンサーには7馬身差をつけたものの、コースレコードで駆け抜けたキャンディライドから3馬身1/4差をつけられて2着に敗れた。

次走は地元のサンタアニタパーク競馬場で行われるBCクラシック(米GⅠ・D10F)となった。この年のBCクラシックは、出走していれば人気になったと思われる馬が次々に回避していた。まずキャンディライドは亜国出身馬のためブリーダーズカップ登録が無く不在だった(その後は体調不良に陥り、そのまま復帰せずに引退種牡馬入り。本馬に勝ったパシフィッククラシックが最後のレースとなった)。ピムリコスペシャルH・サバーバンH・ウッドワードS・ジョッキークラブ金杯とこの年にGⅠ競走4勝を挙げていたマインシャフトは右前脚の亀裂骨折で回避(そのまま引退種牡馬入り)。この年のベルモントS・フロリダダービー・ウッドメモリアルSの勝ち馬でケンタッキーダービー2着のエンパイアメーカーは体調不良が続いたため回避(そのまま引退種牡馬入り)。

こういった状況下で、本馬が単勝オッズ3.6倍の1番人気に押し出された。対戦相手は、この年のケンタッキーダービー・プリークネスSの勝ち馬でウッドメモリアルS2着・ベルモントS・ハスケル招待H3着のファニーサイド、トラヴァーズS・イリノイダービー・スーパーダービーの勝ち馬でベルモントS2着のテンモストウォンティド、前年のBCクラシックでは12着最下位だったがこの年はスティーヴンフォスターH・ワシントンパークH・ケンタッキーCクラシックH・ホーソーン金杯とダート競走では無敗を誇っていたパーフェクトドリフト、前年の仏グランクリテリウム・レイルウェイSの勝ち馬でBCジュヴェナイル3着・前走ウッドワードS2着の前年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬ホールドザットタイガー、スワップスS・シガーマイルH・カーターH・ハリウッド金杯・ウッドメモリアルS・デルマーBCH・サンパスカルH・サンアントニオH・ローンスターパークHの勝ち馬でサンタアニタH2着・ケンタッキーダービー・プリークネスS・ジムダンディS3着のコンガリー、グッドウッドBCH2連覇のプレザントリーパーフェクト、ローンスターダービーの勝ち馬で前走メドウランズBCS2着のダイネヴァー、この年は7戦して全て2着と3着だった前年の覇者ヴォルポニ、ホイットニーHで3着だったイヴニングアタイアの計9頭だった。テンモストウォンティドが単勝オッズ5.1倍の2番人気、パーフェクトドリフトが単勝オッズ6.7倍の3番人気、コンガリーが単勝オッズ7.3倍の4番人気、ホールドザットタイガーが単勝オッズ9.5倍の5番人気と続いていた。

スタートが切られるとやはり本馬が先頭を伺ったが、コンガリーが猛然と競り掛けてきて、2頭の先頭争いとなった。本馬とコンガリーが競り合ったために馬群は縦長となり、最初の2ハロン通過が22秒79というハイペースとなった。本馬とコンガリーの争いは直線に入ってもなお続いていたが、そこへ後方から1頭の馬が襲い掛かってきた。道中は後方3番手でじっくりと脚を溜め、四角で外側を駆け上がってきたプレザントリーパーフェクトだった。プレザントリーパーフェクトに一気にかわされた本馬は、コンガリーは競り落とし、追い込んできたダイネヴァーの追撃も3/4馬身差で封じたが、プレザントリーパーフェクトの1馬身半差2着に敗退。プレザントリーパーフェクトは単勝オッズ15.2倍の7番人気であり、本馬はまたしてもここ一番で伏兵に脚を掬われてしまった。4歳時の成績は5戦3勝だった。

競走生活(5歳時)

肝心なところで2着が多かったためか、5歳になっても現役を続行。目標は勿論ドバイワールドCだった。

まずは2月のドンH(米GⅠ・D10F)から始動した。BCクラシックで9着に終わっていたファニーサイド、前年のホイットニーH3着後にサラトガBCH・ハルズホープHを勝って復調してきたパズルメント、アケダクトHを勝ってきたシアトルフィッツ、メドウランズカップBCSの勝ち馬でオークローンH2着のボウマンズバンドなどが出走していた。122ポンドの本馬が単勝オッズ1.6倍の1番人気、119ポンドのファニーサイドが単勝オッズ4倍の2番人気、115ポンドのパズルメントが単勝オッズ8.8倍の3番人気、113ポンドのシアトルフィッツが単勝オッズ10.8倍の4番人気となった。

スタートが切られるとやはり本馬が先頭を伺ったが、単勝オッズ75.4倍の6番人気馬プレドーンレイドが競り掛けてきた。しかしBCクラシックに比べると緩やかなペースであり、本馬には十分な余力があった。三角でプレドーンレイドを振り切って単独で先頭に立つと、直線入り口では後続に2馬身の差をつけた。そして直線でも後続を楽々と突き放し、2着シアトルフィッツに4馬身3/4差をつけて快勝した。

そして本馬はドバイに飛び、ドバイワールドC(首GⅠ・D2000m)に挑戦した。この時点でイラク戦争は形式的には終結しており、イラク国内の状況は極めて悪かったものの、ドバイへの渡航は安全とされていた。そのために前年には1頭も出走しなかった日本馬もこの年は、朝日杯フューチュリティS・JBCクラシック2回・マイルCS南部杯・フェブラリーS・エルムSを勝ちジャパンCダートで2着していたアドマイヤドン、川崎記念・ダイオライト記念・名古屋グランプリの勝ち馬で帝王賞・東京大賞典・ジャパンCダート・川崎記念2着のリージェントブラフ、フェブラリーSで2着してきたシンザン記念・武蔵野Sの勝ち馬サイレントディール(3年前の2着馬トゥザヴィクトリーの全弟)の3頭が出走してきた。

もっとも、国際的な評価が高かったのは、日本馬3頭でも、その3頭を前年のジャパンCダートでまとめて破っていたフリートストリートダンサーでもなく、本馬、サンアントニオHを勝って臨んできたプレザントリーパーフェクト、マクトゥームチャレンジR2・マクトゥームチャレンジR3を連勝してきた前年のUAEダービー馬ヴィクトリームーンの3頭だった。英国ブックメーカーのオッズでは本馬が単勝オッズ3倍の1番人気、プレザントリーパーフェクトが単勝オッズ3.5倍の2番人気、ヴィクトリームーンが単勝オッズ5倍の3番人気、アドマイヤドンが単勝オッズ12倍の4番人気と、ほぼ3強対決だった。

スタートが切られるとフリートストリートダンサーが本馬を抑えて先頭に立ち、本馬は2番手、プレザントリーパーフェクトが3番手につけた。そのままの態勢で直線に入ると、本馬がフリートストリートダンサーに並びかけ、競り落として先頭に立った。その直後にプレザントリーパーフェクトが本馬に並びかけてきて壮絶な叩き合いが開始された。残り100m地点まで激しい戦いが続いたが、ここで本馬は力尽きてしまった。本馬は3着ヴィクトリームーンに5馬身差をつけたものの、プレザントリーパーフェクトから3/4馬身差の2着に敗退し、またも世界最高峰の大競走を勝つことは出来なかった。

帰国後も現役続行の予定だったが、5月に米国の競馬投資団体チームヴァラー国際の代表者バリー・アーウィン氏に購入されて米国ケンタッキー州ネヴァーテルファームで種牡馬入りする事が決定したため、結局ドバイワールドC以降はレースに出ることなく、5歳時2戦1勝の成績で競走馬引退となった。

馬名はイタリア語で「金メダル」という意味。本馬は常時米国ダート路線のトップを走りながらも着外は2回だけという安定した成績を挙げた名馬ではあったが、名前に反してGⅠ競走における銀メダル獲得が6回もあり、しかもベルモントS・BCクラシック2回・ドバイワールドCといった世界最高峰の大競走で4度も2着になっている。人気を背負って逃げると目標にされやすく、予想外の馬に足元を掬われる場合がしばしばあるが、本馬はそういったレースが多かった。

血統

El Prado Sadler's Wells Northern Dancer Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Fairy Bridge Bold Reason Hail to Reason
Lalun
Special Forli
Thong
Lady Capulet Sir Ivor Sir Gaylord Turn-to
Somethingroyal
Attica Mr. Trouble
Athenia
Cap and Bells Tom Fool Menow
Gaga
Ghazni Mahmoud
Sun Miss
Cappucino Bay Bailjumper Damascus Sword Dancer Sunglow
Highland Fling
Kerala My Babu
Blade of Time
Court Circuit Royal Vale Kingsway
Cora Deans
Cycle Cyclotron
Vashti
Dubbed In Silent Screen Prince John Princequillo
Not Afraid
Prayer Bell Better Self
Sunday Evening
Society Singer Restless Wind Windy City
Lump Sugar
Social Position Ribot
Royal Society

エルプラドは当馬の項を参照。

母キャピュシノベイは現役成績24戦5勝、マーサーガールスSを勝っている。本馬の半妹ネープルスベイ(父ジャイアンツコーズウェイ)【ノーブルダムゼルS(米GⅢ)・マーシュアズリバーS(米GⅢ)】も産んでいる。キャピュシノベイの母ダブドインの全姉ボイスオーバーの孫にはトラベリングミュージック【サプリングS(米GⅠ)】がいるが、近親のGⅠ競走勝ち馬は他におらず、お世辞にも優秀な牝系とは言えない。そうは言っても、ダブドインの曾祖母ロイヤルソサエティの半妹ホームバイダークの子には史上初のニューヨーク牝馬三冠馬ダークミラージュがおり、同じ牝系にはインディアンスキマーヘンリーザナヴィゲーターなどの名前も見られ、離れれば活躍馬が結構いる母系である。→牝系:F9号族③

母父ベイルジャンパーはスキップアウェイの項を参照。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬は、ケンタッキー州ネヴァーテルファーム及びヒルンデイルファームで種牡馬入りし、翌2006年には同州のストーンウォールファームに移動した。本馬の名を一躍高めたのは初年度産駒のレイチェルアレクサンドラで、本馬が惨敗したプリークネスSを筆頭にGⅠ競走5勝を挙げて、2009年のエクリプス賞年度代表馬に輝く大活躍を見せた。そのために本馬は2010年にダーレーグループに購入され、現在はダーレー・アメリカ(旧ジョナベルファーム)とダーレー・オーストラリアで供用されている。

レイチェルアレクサンドラの後も順調に活躍馬を輩出し続けている。それに伴って種付け料も年々上昇し、2015年には12万5千ドルとなっている。

主な産駒一覧

生年

産駒名

勝ち鞍

2006

Al Khali

ボーリンググリーンH(米GⅡ)・サラナクS(米GⅢ)

2006

C. S. Silk

ジャストアゲームS(米GⅠ)・アーリントンワシントンラッシーS(米GⅢ)

2006

Devil by Design

シカゴH(米GⅢ)

2006

Gabby's Golden Gal

エイコーンS(米GⅠ)・サンタモニカH(米GⅠ)

2006

Medaglia d'Amour

ウィルシャーH(米GⅢ)

2006

Payton d'Oro

ブラックアイドスーザンS(米GⅡ)

2006

Rachel Alexandra

プリークネスS(米GⅠ)・ケンタッキーオークス(米GⅠ)・マザーグースS(米GⅠ)・ハスケル招待S(米GⅠ)・ウッドワードS(米GⅠ)・ゴールデンロッドS(米GⅡ)・フェアグラウンズオークス(米GⅡ)・ファンタジーS(米GⅡ)・フルールドリスH(米GⅡ)

2006

Warrior's Reward

カーターH(米GⅠ)

2007

Champagne d'Oro

エイコーンS(米GⅠ)・テストS(米GⅠ)

2007

Dark Cove

エルクホーンS(米GⅡ)・ルイビルH(米GⅢ)・スターズ&ストライプスS(米GⅢ)

2007

Passion for Gold

クリテリウムドサンクルー(仏GⅠ)

2007

Super Espresso

アレールデュポンディスタフS(米GⅢ)

2007

Vision in Gold

サンタマリアS(米GⅡ)

2008

Marketing Mix

ロデオドライブS(米GⅠ)・ゲイムリーS(米GⅠ)・ミセスリヴィアS(米GⅡ)・ナッソーS(加GⅡ)・ダンススマートリーS(加GⅡ)・パッカーアップS(米GⅢ)・サンセットH(米GⅢ)

2008

Plum Pretty

ケンタッキーオークス(米GⅠ)・アップルブロッサムH(米GⅠ)・コティリオンS(米GⅡ)

2008

エーシンメンフィス

愛知杯(GⅢ)

2009

Funny Proposition

フルールドリスH(米GⅡ)

2009

So Brilliant

ハリウッドプレビューS(米GⅢ)

2010

Coffee Clique

ジャストアゲームS(米GⅠ)・チャーチルディスタフターフマイルS(米GⅡ)・シリーンS(加GⅢ)・ドクタージェームスペニー記念H(米GⅢ)

2010

Den's Legacy

ジェネラスS(米GⅢ)

2010

Gold Medal Dancer

アゼリS(米GⅡ)

2010

Golden Lad

レイザーバックH(米GⅢ)・コーンハスカーH(米GⅢ)

2010

Golden Sabre

ダーラムCS(加GⅢ)

2010

Live Lively

ダヴォナデイルS(米GⅡ)

2010

Lochte

ガルフストリームパークターフH(米GⅠ)・タンパベイS(米GⅢ)・トロピカルターフH(米GⅢ)

2010

Micromanage

スキップアウェイS(米GⅢ)

2010

Mshawish

ガルフストリームパークターフH(米GⅠ)・ザビールマイル(首GⅡ)・フォートローダーデールS(米GⅡ)

2010

Rydilluc

パームビーチS(米GⅢ)

2010

Valid

モンマスCS(米GⅡ)・フレッドWフーパーS(米GⅢ)・フィリップHアイズリンS(米GⅢ)

2010

Violence

キャッシュコールフューチュリティ(米GⅠ)・ナシュアS(米GⅡ)

2010

Yahilwa

シクスティーセイルズH(米GⅢ)

2011

Earnshaw

トーマブリョン賞(仏GⅢ)

2011

Java

マンフレッドS(豪GⅢ)

2011

Nostradamus

サンドメニコS(豪GⅢ)・ゴールドコーストギニー(豪GⅢ)

2012

Mexican Gold

グロット賞(仏GⅢ)

2012

Mrs McDougal

レイクジョージS(米GⅡ)

2012

Sentiero Italia

レイクプラシッドS(米GⅡ)・サンズポイントS(米GⅡ)

2012

Shards

アップアンドカミングS(豪GⅢ)

2012

Vancouver

ゴールデンスリッパー(豪GⅠ)・トドマンS(豪GⅡ)・キャノンバリーS(豪GⅢ)

2013

Songbird

BCジュヴェナイルフィリーズ(米GⅠ)・デルマーデビュータントS(米GⅠ)・シャンデリアS(米GⅠ)

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