和名:ゴーラン |
英名:Golan |
1998年生 |
牡 |
鹿毛 |
父:スペクトラム |
母:ハイランドギフト |
母父:ジェネラス |
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英2000ギニー・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSをいずれも休み明けの追い込み戦法で制覇する |
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競走成績:2~4歳時に英愛仏日米で走り通算成績11戦4勝2着2回3着1回 |
誕生からデビュー前まで
愛国バリーマコールスタッドにおいて、同牧場の所有者で父スペクトラムと母ハイランドギフトの所有者でもあったアーノルド・ウェインストック卿により生産・所有された。ウェインストック卿は義父マイケル・ソベル卿の跡を継いで、英国の家電・防衛機器製造会社として著名なゼネラル・エレクトリック社の会長として事業を拡大し、ロールス・ロイス社の取締役を務めたこともある英国の名士であり、ソベル卿と共に馬産も行ってトロイやピルサドスキーなど多くの活躍馬を送り出していた。本馬は英国サー・マイケル・スタウト調教師に預けられた。
競走生活(2・3歳時)
2歳9月に英国チェプスタウ競馬場で行われた芝7ハロンの未勝利ステークスで、ファーガル・リンチ騎手を鞍上にデビュー。単勝オッズ2.25倍の1番人気に支持されると、先行して残り1ハロン地点で抜け出し、2着クリアリングに1馬身1/4差で楽勝した。2歳時はこの1戦のみだったが、このレースで2着だったクリアリングが翌月のホーリスヒルSを3馬身半差で快勝したため、本馬の評価も上昇した。
3歳時は英2000ギニー(英GⅠ・T8F)で8か月ぶりの実戦復帰となった。サラマンドル賞・デューハーストSなど3戦無敗で前年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選ばれたトゥブーグ、トゥブーグとカルティエ賞最優秀2歳牡馬の座を争った愛フェニックスS・ミドルパークSの勝ち馬ミナルディ、グリーナムSを勝ってきたムニール、未勝利ステークスでミナルディを5馬身差の2着に破っていた1戦1勝馬ランポールド、クレイヴンS・ソラリオSの勝ち馬キングズアイアンブリッジ、12年前の同競走の勝ち馬ナシュワンの半弟でクレイヴンS3着のネイエフ、レーシングポストトロフィー2着馬タンバレーン、ミドルパークS2着馬レッドカーペット、グリーナムS2着馬フレンチマンズベイなどが出走してきた。3歳初戦のトゥブーグが単勝オッズ5倍の1番人気、同じく3歳初戦のミナルディが単勝オッズ6倍の2番人気と、休み明けの2頭が人気を集めていた。同じ休み明けでも未勝利ステークスを勝っただけの本馬の評価は低かったが、直前調教の動きが良かったために前売りオッズは26倍から10倍まで下がった(最終的な単勝オッズは12倍で6番人気だった)。
スタートが切られるとレッドカーペットが先頭を引っ張り、キーレン・ファロン騎手鞍上の本馬はすぐに最後方に陣取った。そして外側に持ち出して徐々に進出。レース半ばで先行集団に取り付くと突き抜けて残り1ハロン地点で先頭に立ち、追いすがる2着タンバレーンに1馬身1/4差で優勝した。ファロン騎手はこのレースで本馬が見せた加速力について「驚くべきものでした。私が知る限り最上級のものでした」と述べた。世間一般の評価も高く、本馬が血統的にスタミナ面の不安が少なかった事から、英国三冠制覇も夢ではないと言われた。クールモアグループが本馬の所有権の半分をウェインストック卿から購入したのもこの時期である。
次走の英ダービー(英GⅠ・T12F10Y)では、リングフィールドダービートライアルSを勝ってきたパーフェクトサンデー、レーシングポストトロフィー・ダンテSの勝ち馬ディルシャーン、ブルーリバンドトライアルS勝ち馬でダンテS3着のストーミングホーム、チェスターヴァーズを勝ってきたミスターコンバスティブル、サンダウンクラシックトライアルSを勝ってきたチャンセラー、リングフィールドダービートライアルS2着馬プトラサンドハースト、前走で9着だったトゥブーグなども出走してきたが、本馬と並んで最も注目を集めたのは、大種牡馬サドラーズウェルズと凱旋門賞馬アーバンシーの間に生まれた3戦無敗の良血馬ガリレオだった。本馬とガリレオの評価はこの段階では互角であり、この2頭が並んで単勝オッズ3.75倍の1番人気に支持された。ファロン騎手が騎乗停止処分を受けていたため、本馬にはパット・エデリー騎手が騎乗した。レースではガリレオを見るように馬群の中団やや後方を追走。そして6番手で直線に入ったが、先に抜け出したガリレオに突き離されてしまい、トゥブーグを首差抑えるのが精一杯で、ガリレオから3馬身半差の2着と完敗した。
次走の愛ダービー(愛GⅠ・T12F)では、ガリレオ、前走4着のミスターコンバスティブル、ガリニュールSを勝ってきたイグザルテイション、伊ダービー馬モルシュディ、後に愛セントレジャーを4連覇するヴィニーローなどが対戦相手となった。ガリレオが単勝オッズ1.36倍の1番人気に支持され、ファロン騎手が鞍上に戻ってきた本馬が単勝オッズ5倍の2番人気となった。ここでも馬群の中団後方につけ、直線の追い込みに賭けたが、好位から抜け出したガリレオに今度は8馬身差をつけられ、2着モルシュディにも4馬身屈して3着に完敗してしまった。
秋は凱旋門賞の前哨戦であるニエル賞(仏GⅡ・T2400m)に出走して、仏ダービー・ノアイユ賞の勝ち馬でリュパン賞2着のアナバーブルー、リュパン賞・パリ大賞の勝ち馬で仏ダービー2着のチチカステナンゴ、英ダービー5着後にキングエドワードⅦ世Sを勝っていたストーミングホーム、ユジェーヌアダム賞を勝ってきたキングオブタラなどと対戦した。本馬が単勝オッズ2.3倍の1番人気に支持され、ストーミングホームが単勝オッズ4.8倍の2番人気、チチカステナンゴが単勝オッズ5.4倍の3番人気、アナバーブルーが単勝オッズ6.2倍の4番人気となった。ここでは3番手の好位を進み、逃げるアナバーブルーを残り300m地点でかわして先頭に立つと、そのままアナバーブルーを3/4馬身の2着に、追い込んできたチチカステナンゴをさらに2馬身差の3着に抑えて、2分27秒0のレースレコードで勝利した。
本番の凱旋門賞(仏GⅠ・T2400m)では、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSも勝っていた宿敵ガリレオがBCクラシックを目標としていたために不在となり、主な対戦相手は、前走の英国際Sを7馬身差で圧勝してきた前年の英ダービー2着馬サキー、仏オークス・ヴェルメイユ賞など4戦全勝のアクワレリスト、グレートヴォルティジュールS・英セントレジャーを連勝してきたミラン、フォワ賞を勝ってきたハイトーリ、クリテリウムドサンクルーの勝ち馬サガシティ、マルレ賞・ノネット賞の勝ち馬でヴェルメイユ賞2着のディアミリナ、アナバーブルー、前年の同競走2着馬でもある仏オークス馬エジプトバンド、前年の仏ダービー馬ホールディングコートなどだった。本馬は4番人気だったが単勝オッズは8.6倍であり、有力馬の1頭だった。レースでは今までと異なり先行集団につけ、直線に入ると先に抜け出した単勝オッズ3.2倍の1番人気馬サキーを追撃した。しかしサキーとの差は開く一方で、ゴール前でアクワレリストとサガシティの2頭に差されて、勝ったサキーから7馬身後方の4着に終わった。
その後は来日してジャパンC(日GⅠ・T2400m)に出走した。前年に天皇賞春・宝塚記念・天皇賞秋・ジャパンC・有馬記念など8戦全勝の金字塔を打ち立てていた現役日本最強馬テイエムオペラオー、東京優駿の勝ち馬ジャングルポケット、GⅠ競走で5度もテイエムオペラオーの2着に敗れたが宝塚記念で一矢報いて勝利したメイショウドトウ、ガリレオを抑えてこの年のカルティエ賞年度代表馬に選ばれるファンタスティックライトをドバイシーマクラシックで撃破していたステイゴールド、テイエムオペラオーと幾度も戦ってきた菊花賞馬ナリタトップロード、この年のドバイワールドCで2着していたエリザベス女王杯勝ち馬トゥザヴィクトリーといった日本馬勢や、伊共和国大統領賞・ミラノ大賞の勝ち馬で前走加国際S2着のパオリニ、ソードダンサー招待H・マンノウォーSを勝っていたウィズアンティシペーション、ブラジルのGⅠ競走ブラジル競走馬馬主生産者協会大賞の勝ち馬でクレメントLハーシュ記念ターフCSS3着のキャグニー、伊共和国大統領賞・ターフクラシック招待Sの勝ち馬ティンボロア、チャールズウィッテンガムH・ターフクラシックSの勝ち馬ホワイトハート、2年前のジャパンCで2着していた香港馬インディジェナスなどの海外馬勢が対戦相手となった。単勝オッズ2.8倍のテイエムオペラオー、単勝オッズ4.2倍のジャングルポケット、単勝オッズ4.9倍のメイショウドトウなど日本馬が上位人気を占める中で、総じて海外馬の評価は低く、単勝オッズ17.9倍の6番人気だったパオリニが最高で、ジョニー・ムルタ騎手騎乗の本馬は単勝オッズ23.5倍の8番人気だった。
レースはティンボロアが逃げを打ち、道中で暴走したトゥザヴィクトリーが絡んでいく展開。本馬は馬群の中団後方をジャングルポケットと共に追走した。そして直線ではそれなりに末脚を伸ばしたが、本馬を大きく上回る末脚を繰り出したジャングルポケットの5馬身差6着に敗れた。3歳時の成績は6戦2勝だった。
競走生活(4歳時)
既にクールモアグループが権利の半分を所有していたためにこの年限りで引退して種牡馬入りする予定だったが、ウェインストック卿やスタウト師が本馬はさらなる活躍が出来ると主張したため、4歳時も現役を続行することになった。
しかし調整に時間がかかり、当初の目標だったエクリプスSには間に合わず、復帰戦はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS(英GⅠ・T12F)となった。このレースの4日前の7月23日にウェインストック卿は77歳で死去していた。対戦相手は、シンガポール航空国際C・プリンスオブウェールズSを連勝してきたグランデラ、ヨークシャーC・ハードウィックSを勝ってきたジンダバッド、前年の英2000ギニーでは本馬の8着に敗れ去ったが、その後に大きく飛躍して英チャンピオンS・ドバイシーマクラシックなどを勝っていたネイエフ、前年の凱旋門賞で本馬に先着する2着に入り、この年もガネー賞勝ちなど好調を維持していたアクワレリスト、前年のニエル賞では殿負けだったがコロネーションC・ハードウィックSと連続2着して復調してきたストーミングホーム、独ダービー・コロネーションCの勝ち馬ボリアルなどだった。グランデラが単勝オッズ2.625倍の1番人気で、本馬は休み明けにも関わらず単勝オッズ6.5倍で、ジンダバッドと並んで2番人気に推された。
スタートが切られると、ネイエフ陣営が用意したペースメーカー役のサーエフェンディと、グランデラ陣営が用意したペースメーカー役のナラティヴが先頭を引っ張り、アクワレリスト、ジンダバッド、ネイエフなどが先行。本馬鞍上のファロン騎手は英2000ギニーと同様に、スタートしてすぐに位置取りを下げて、グランデラやストーミングホームと共に最後方からレースを進めた。三角から四角にかけて内側を掬って位置取りを上げ、直線を向くとインコースから一気に追い込んできた。残り1ハロン地点で先頭に立ったが、ここで先に先頭に立っていた外側のネイエフが粘り腰を見せて本馬との叩き合いに持ち込んできた。しかし最後までネイエフに抜かさせずに頭差で競り勝って優勝。シーズン初戦での勝利は同レース史上初であり、亡きウェインストック卿に捧げる勝利となった。
ウェインストック卿の死去に伴い、本馬は彼の遺言執行人名義となった。次走の英国際S(英GⅠ・T10F85Y)では、ネイエフに加えて、デューハーストS・セントジェームズパレスS・クイーンエリザベスⅡ世S・ドバイデューティーフリー・ロッキンジS・サセックスSとGⅠ競走で2着が6度もあったサセックスSの勝ち馬ノヴェール、セレブレーションマイル・クイーンアンSの勝ち馬ノーエクスキューズニーデッド、アールオブセフトンSの勝ち馬でプリンスオブウェールズS2着のインディアンクリークなどが対戦相手となった。ネイエフが単勝オッズ2.5倍の1番人気、本馬が単勝オッズ3.25倍の2番人気、ノヴェールが単勝オッズ4.5倍の3番人気となった。本馬は例によって後方につけて、直線で先に抜け出したネイエフを追いかけるという、前走と似たような展開となった。しかし今度はネイエフが粘り切り、本馬は半馬身及ばず2着に敗れた。
その後は米国に遠征してアーリントンパーク競馬場で行われたBCターフ(米GⅠ・T12F)に挑戦。英ダービー・愛ダービー・レーシングポストトロフィーの勝ち馬で凱旋門賞3着のハイシャパラル、ハリウッドダービー・チャールズウィッテンガムH・ターフクラシック招待Sの勝ち馬デノン、前年のジャパンCこそ9着だったが、この年にユナイテッドネーションズH・ソードダンサー招待H・マンノウォーSを3連勝していたウィズアンティシペーション、クリテリウムドサンクルー・加国際Sの勝ち馬バリンガリー、加国際Sで2着してきたファルコンフライト、クレメントLハーシュ記念ターフCSSを勝ってきたザティンマンなどが対戦相手となった。ハイシャパラルが単勝オッズ1.9倍の1番人気に支持され、本馬が単勝オッズ4.7倍の2番人気となった。レースではザティンマンが先頭を引っ張り、ハイシャパラルは馬群の中団につけた。一方の本馬はスタートで出遅れて最後方からの競馬となってしまった。そのまま三角まで最後方の位置取りを余儀なくされ、四角で大外に持ち出すも既に手応えは無く、勝ったハイシャパラルから5馬身3/4差の6着に敗退した。
続いて再来日し、この年は中山競馬場で行われたジャパンC(日GⅠ・T2200m)に出走した。天皇賞秋を勝ってきた東京優駿2着馬シンボリクリスエス、この年に京都記念・阪神大賞典・京都大賞典とGⅡ競走3勝を上積みするもGⅠ競走2勝目にはなかなか手が届かない前年の同競走3着馬ナリタトップロード、この年は天皇賞春など2戦していずれも2着だったジャングルポケット、皐月賞馬ノーリーズン、2年前の皐月賞・菊花賞の勝ち馬エアシャカール、関屋記念・毎日王冠など3連勝中のマグナーテン、阪神三歳牝馬S・桜花賞・秋華賞・札幌記念などの勝ち馬テイエムオーシャン、2年前の東京優駿勝ち馬アグネスフライトなどの日本馬勢と、仏オークス・オペラ賞の勝ち馬ブライトスカイ、伊共和国大統領賞・ミラノ大賞の勝ち馬ファルブラヴ、エディリードHの勝ち馬サラファン、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSでは6着だったが英チャンピオンSを勝ってきたストーミングホームなどの海外馬勢が参戦してきた。単勝オッズ3.4倍のシンボリクリスエス、単勝オッズ3.9倍のナリタトップロード、単勝オッズ4.2倍のジャングルポケットなど、今回も日本馬が上位人気を占め、海外馬最上位は単勝オッズ17.9倍のブライトスカイの5番人気、本馬は単勝オッズ19.6倍で6番人気だった。
スタートが切られるとマグナーテンが先頭に立ち、本馬は珍しく3番手追走という積極策を採った。そのままの位置取りで直線に入ってきたが、ここから今ひとつ伸びを欠き、サラファン、シンボリクリスエスとの激しい叩き合いを制して勝利したファルブラヴから3馬身差の7着に終わった。このレースを最後に4歳時4戦1勝の成績で引退した。
血統
Spectrum | Rainbow Quest | Blushing Groom | Red God | Nasrullah |
Spring Run | ||||
Runaway Bride | Wild Risk | |||
Aimee | ||||
I Will Follow | Herbager | Vandale | ||
Flagette | ||||
Where You Lead | Raise a Native | |||
Noblesse | ||||
River Dancer | Irish River | Riverman | Never Bend | |
River Lady | ||||
Irish Star | Klairon | |||
Botany Bay | ||||
Dancing Shadow | ダンサーズイメージ | Native Dancer | ||
Noors Image | ||||
Sunny Valley | Val de Loir | |||
Sunland | ||||
Highland Gift | ジェネラス | Caerleon | Nijinsky | Northern Dancer |
Flaming Page | ||||
Foreseer | Round Table | |||
Regal Gleam | ||||
Doff the Derby | Master Derby | ダストコマンダー | ||
Madam Jerry | ||||
Margarethen | Tulyar | |||
Russ-Marie | ||||
Scots Lass | Shirley Heights | Mill Reef | Never Bend | |
Milan Mill | ||||
Hardiemma | ハーディカヌート | |||
Grand Cross | ||||
Edinburgh | Charlottown | Charlottesville | ||
Meld | ||||
Queen's Castle | Sovereign Path | |||
Country House |
父スペクトラムはレインボークエストの直子で現役成績は9戦4勝。デビューから3連勝で愛2000ギニー(愛GⅠ)を制したが、2番人気に推された英ダービー(英GⅠ)ではラムタラの13着に惨敗。秋に立て直して英チャンピオンS(英GⅠ)を勝ったが、その後は未勝利だった。種牡馬としては当初愛国で供用され、後に南アフリカや新国に移動している。
母ハイランドギフトは英国で走り3戦1勝。母としては本馬の全弟で英ダービー2着馬のタータンベアラー【ダンテS(英GⅡ)・ゴードンリチャーズS(英GⅢ)】も産んでいる。ハイランドギフトの半兄にはボニースコット(父コマンチラン)【グレートヴォルティジュールS(英GⅡ)・ゴードンS(英GⅢ)】がいる。また、ハイランドギフトの半妹アライメント(父アルザオ)の子にはポタラパレス【プレミアズチャンピオンS(南GⅠ)】、孫にはエクセレントリザルト【ドバイシティオブゴールド(首GⅢ)】がいる。
ハイランドギフトの母スコッツラスの半妹にはソートアウト【カドラン賞(仏GⅠ)】がおり、ソートアウトの子にはカヴァーアップ【ジョッキークラブC(英GⅢ)・サガロS(英GⅢ)】、ノースライト【英ダービー(英GⅠ)・ダンテS(英GⅡ)】がいる。また、スコッツラスの半妹グリークタウンの子にはマルチカラード【ジェフリーフリアS(英GⅡ)】とガマット【サンクルー大賞(仏GⅠ)・ジョッキークラブS(英GⅡ)・プリンセスオブウェールズS(英GⅡ)】、孫にはタネリー【EPテイラーS(加GⅠ)・シープスヘッドベイS(米GⅡ)】、サドラーズロック【ドンカスターC(英GⅡ)・グッドウッドC (英GⅡ)】、タルファシャ【ブランドフォードS(愛GⅡ)】がいる。
スコッツラスの母エディンバラはレゼルヴォワ賞(仏GⅢ)の勝ち馬で、その半妹シティフォートレスの子にはファストネス【エディリードH(米GⅠ)2回】、オリエンタルエクスプレス【クイーンエリザベスⅡ世C・チェアマンズスプリント】がいる。2003年のエクリプス賞最優秀芝牝馬イズリントン【BCフィリー&メアターフ(米GⅠ)・ナッソーS(英GⅠ)・ヨークシャーオークス(英GⅠ)2回】なども遠縁。→牝系:F5号族①
母父ジェネラスは当馬の項を参照。
競走馬引退後
競走馬を引退した本馬は愛国クールモアスタッドで種牡馬入りして、新国ウインザーパークスタッドでもシャトル供用された。新国産馬からGⅠ競走勝ち馬が2頭出ているが、いずれも騙馬であり、後継種牡馬になり得る産駒は出ていない。現在は障害競走用種牡馬として供用されている。
主な産駒一覧
生年 |
産駒名 |
勝ち鞍 |
2004 |
Kibbutz |
ヴィクトリアダービー(豪GⅠ) |
2004 |
Regime |
サンダウンクラシックトライアルS(英GⅢ)・ムーアズブリッジS(愛GⅢ) |
2005 |
Beauty Flash |
香港マイル(香GⅠ)・香港クラシックマイル・香港スチュワーズC・クイーンズシルヴァージュビリーC |
2007 |
Missunited |
リリーラントリーS(英GⅢ) |
2008 |
Mosquito |
スコットトラストシティオブオークランド(新GⅡ) |