ジャイアンツコーズウェイ

和名:ジャイアンツコーズウェイ

英名:Giant's Causeway

1997年生

栗毛

父:ストームキャット

母:マライアズストーム

母父:ラーイ

連戦に次ぐ連戦で欧州GⅠ競走を5連勝してカルティエ賞年度代表馬に選ばれた「鉄馬」は種牡馬としても3度の北米首位種牡馬に輝くなど大成功

競走成績:2・3歳時に愛仏英米で走り通算成績13戦9勝2着4回

誕生からデビュー前まで

米国ケンタッキー州アッシュフォードスタッドにおいて、クールモアグループの盟友マイケル・テイバー氏によって生産され、クールモアの総裁ジョン・マグナー氏の妻スーザン夫人と生産者テイバー氏との共同所有馬となった。他のクールモア所有の有力馬と同様に、愛国エイダン・パトリック・オブライエン調教師に預けられた。その美しい馬体と存在感から、アッシュフォードスタッド時代からかなりの評判馬であり、オブライエン師も同様の感想を抱いたという。

競走生活(2歳時)

2歳7月に愛国ナース競馬場で行われた芝6ハロンの未勝利戦で、主戦となるマイケル・キネーン騎手を鞍上にデビューした。単勝オッズ1.33倍という圧倒的な1番人気に支持された本馬は、道中は2番手につけると、残り2ハロン半地点で先頭に立った。そして残り1ハロン地点から後続馬を引き離して、2着となった単勝オッズ9倍の3番人気馬ソーラーに7馬身差をつける圧勝でデビュー戦を飾り、オブライエン師をして「本当に特別の馬である」と評価せしめた。

次走の愛フューチュリティS(愛GⅢ・T7F)では、前走よりオッズがさらに下がり、単勝オッズ1.22倍の1番人気となった。ここでも道中は2番手につけると、残り1ハロン半地点で先頭に立ち、3番手を追いかけてきた2着ブラームスに2馬身半差をつけて難なく勝利した。このブラームスという馬はこのレースでは単勝オッズ15倍の最低人気だったが、この後にミドルパークSで3着、デューハーストSで2着と活躍し、3歳時には米国に遠征してハリウッドダービーを1番人気で勝つ(1位入線馬デザインドフォーラックの5着降着によるものではあるが)馬だった。

仏国に遠征して出走したサラマンドル賞(仏GⅠ・T1400m)では、リッチモンドSの勝ち馬でモルニ賞3着のバチアー、名種牡馬ヌレイエフとグロシェーヌ賞などを勝利したディヴァインダンスの間に産まれた期待馬ヴァレンティノ、エイコムSで3着してきたレースリーダー、本馬と同じくテイバー氏の所有馬だった仏国調教馬グリゴロヴィチの4頭が対戦相手となった。本馬とグリゴロヴィチのカップリングが単勝オッズ1.6倍の1番人気で、バチアーが単勝オッズ3.4倍の2番人気となった。本馬は初めて経験する不良馬場をものともせずにスタートから快調に先頭を飛ばし、直線半ばで二の脚を使って後続を引き離して勝負を決めるという強い内容で、2着となった単勝オッズ7.9倍の最低人気馬レースリーダーに2馬身差、3着バチアーにはさらに2馬身差をつけて勝利した。

2歳時の成績は3戦全勝で、カルティエ賞最優秀2歳牡馬の座は愛フェニックスS・モルニ賞など5戦全勝だった同厩馬ファスリエフに譲ったものの、ファスリエフが故障により早々に引退していたため、本馬が翌年の英2000ギニーの最有力候補となった。しかし3戦とも楽に勝ちすぎたため、厳しい内容を経験させる必要があると考えたオブライエン師は、ジムクラックSの勝ち馬マルオブキンタイアとの併せ馬調教により、本馬を精神的に鍛え上げた。

競走生活(3歳初期)

3歳時は4月のグラッドネスS(愛GⅢ・T7F)から始動した。これは古馬相手のレースであり、アングルシーSの勝ち馬ナミド、コンコルドSの勝ち馬ターリーフリンといった有力古馬が出走していた。しかし本馬が単勝オッズ1.73倍の1番人気に支持され、ナミドが単勝オッズ7.5倍の2番人気となった。ここでは馬群の好位5番手につけると徐々に位置取りを上げていき、残り1ハロン地点で先頭に立った。後方からは単勝オッズ13倍の5番人気馬ターリーフリンとナミドの2頭が追いかけてきたが、2着ターリーフリンに3/4馬身差、3着ナミドにはさらに1馬身差をつけて勝利した。ちなみにナミドはこのレース後に4戦して無敗であり、最後はアベイドロンシャン賞を勝利して引退している。

そして本馬は4戦全勝の成績で英2000ギニー(英GⅠ・T8F)に駒を進めた。対戦相手は、デューハーストS・英シャンペンSの勝ち馬でグリーナムS2着のディスタントミュージック、ミルリーフS・ミドルパークSなど5連勝中のプリモヴァレンティノ、ミドルパークS2着のフェイス、エイコムSの勝ち馬でクレイヴンS2着のキングズベスト、仏グランクリテリウムでは1位入線2着降着だったグリーナムSの勝ち馬バラシアゲスト、クレイヴンS・ホーリスヒルSの勝ち馬ユミスティム、レイルウェイSの勝ち馬バーンスタイン、ヨーロピアンフリーHを勝ってきたケープタウン、サースククラシックトライアルを勝ってきたレースリーダー、タタソールSの勝ち馬ベストライト、2連勝で挑んできた後のクイーンエリザベスⅡ世Sの勝ち馬サモナーなど26頭だった。本馬が単勝オッズ4.5倍の1番人気に支持され、ディスタントミュージックが単勝オッズ6.5倍の2番人気、キングズベストが単勝オッズ7.5倍の3番人気、バラシアゲストとケープタウンが並んで単勝オッズ13倍の4番人気となった。スタートが切られるとプリモヴァレンティノが先頭に立ち、本馬は馬群の好位につけた。そして残り1ハロン地点で先頭に立ったのだが、後方から一気に追い込んできたキングズベストに並ぶ間もなくかわされ、3馬身半差の2着に完敗してしまった。後に類稀なる闘争心を発揮する事になる本馬も、あれだけ一瞬にして差されてしまっては、その闘争心を披露する機会も無かった。

次走の愛2000ギニー(愛GⅠ・T8F)では、キングズベストが英ダービーに向かった(直前で筋肉痛のため回避)ため不在であり、サラマンドル賞で本馬の3着に敗れた後に仏2000ギニー・UAE2000ギニーを勝ちUAEダービーで2着していたバチアー、前走で本馬から1馬身半差の3着だったバラシアゲスト、同12着だったケープタウン、同19着だったベストライトなどとの対戦となった。本馬が単勝オッズ1.9倍の1番人気に支持され、バラシアゲストが単勝オッズ3.75倍の2番人気、バチアーが単勝オッズ5倍の3番人気となった。スタートが切られると、サラマンドル賞では2番手につけたバチアーが先頭に立ち、本馬が3番手でそれを追いかけるという、サラマンドル賞とは逆の展開となった。残り1ハロン半地点で仕掛けた本馬は、残り1ハロン地点でバチアーに並びかけた。しかしここからバチアーが予想外の粘りを発揮して、本馬に決して抜かさせなかった。結局本馬はバチアーを捕まえられずに首差2着に敗れてしまった。

競走生活(3歳中期)

次走のセントジェームズパレスS(英GⅠ・T8F)では、バチアーに加えて、前走のケンタッキーダービーではフサイチペガサスの6着だったUAEダービーの勝ち馬チャイナヴィジット、キングチャールズⅡ世Sを勝ってきたシボレス、サラマンドル賞では本馬の4着だった仏2000ギニー3着馬ヴァレンティノ、ヴィンテージS・ソラリオSで共に2着だったスターダムSの勝ち馬サラファン(2年後にエディリードHを勝ち、ジャパンCでファルブラヴの2着している)、クラシファイド'90'Sを勝ってきたメディシアン、前走3着のケープタウンなどとの対戦となった。本馬が単勝オッズ4.5倍の1番人気に支持され、シボレスが単勝オッズ5.5倍の2番人気、チャイナヴィジットが単勝オッズ6.5倍の3番人気で、バチアーは単勝オッズ7倍の4番人気に留まった。

レースでは逃げるバチアーをマークするように2番手を追走。直線に入るとバチアーとの叩き合いになり、残り1ハロン地点で競り落とした。しかしここで後続勢が一気に押し寄せてきた。特にヴァレンティノの脚色が良く、いったんは本馬をかわして前に出る勢いだった。しかしゴール前で本馬が素晴らしい粘りを発揮し、2着ヴァレンティノに頭差で勝利。6着に終わったバチアーにも借りを返した。

次走のエクリプスS(英GⅠ・T10F7Y)では、前走の英ダービーでシンダーの2着だったサンダウンクラシックトライアルS・ダンテSの勝ち馬サキー、クイーンアンSを勝ってきたカラニシ、前年のタタソールズ金杯でカルティエ賞年度代表馬デイラミ相手に完勝を収め前走のブリガディアジェラードSも勝ってきた日本産まれの牝馬シーヴァ、サンダウンクラシックトライアルS・グレートヴォルティジュールS・ドバイシーマクラシックの勝ち馬で前年のエクリプスS3着・前走コロネーションC2着のファンタスティクライト、コロネーションCで3着してきた2年前の英ダービー3着馬ボーダーアロー、前年のセントジェームズパレスS・クイーンエリザベスⅡ世Sで共に3着だったゴールドアカデミーなどとの対戦となった。素質が高く評価されてデビューから一貫して1番人気に推され続けてきた本馬だったが、ここでは本馬に匹敵するほどの高素質馬として評価されていた馬が他に大勢いたこと、過去にマイル以下しか走った事がない本馬にとっては初の10ハロン戦となったこと、キネーン騎手の負傷によりジョージ・ダフィールド騎手に乗り代わっていたことなど不安材料が多く、単勝オッズ9倍の5番人気止まりだった。単勝オッズ2.75倍の1番人気はサキーで、2番人気が単勝オッズ4.5倍のカラニシ、3番人気が単勝オッズ5倍のシーヴァ、4番人気が単勝オッズ6倍のファンタスティクライトだった。

スタートが切られると、まずはサキーが先頭に立ち、本馬は2番手を追走。しばらくして後方からファンタスティクライトのペースメーカー役だったサンチャームという馬が上がってきて先頭を奪うと、本馬も少し上がってサキーに並びかけ、本馬とサキーが並んで2~3番手を追走した。そして直線に入ると残り3ハロン地点でサキーが仕掛けてサンチャームと本馬の間をすり抜けて先頭に立った。すると本馬も遅れまいと仕掛けて、2頭の激しい叩き合いとなった。そして残り1ハロン地点で本馬がサキーを競り落としたのも束の間、今度は外側からカラニシが猛然と追い込んできて本馬をかわそうとした。しかし競り合いの相手をサキーからカラニシに咄嗟に変更した本馬がゴール寸前でカラニシを頭差競り落として優勝した。セントジェームズパレスSとエクリプスSを連覇したのは、1926年のコロナック以来74年ぶり史上2頭目だった。なお、あまりの大激戦だったため、本馬の鞍上ダフィールド騎手とカラニシの鞍上パット・エデリー騎手はいずれも鞭の使いすぎで10日間の騎乗停止処分を受けた(英国ではレース中に鞭を使える回数に制限がある)。後の凱旋門賞馬サキー、後のカルティエ賞年度代表馬ファンタスティクライト、この年のカルティエ賞最優秀古馬カラニシ、そして本馬と、超一流馬が凌ぎを削ったこのレースは、“The clash of the titans(巨人達の衝突)”として現在も語り継がれている。

次走のサセックスS(英GⅠ・T8F)では、得意のマイル戦に戻ったこと、鞍上にキネーン騎手が復帰したこともあって、断然の1番人気に支持された、となるはずだったが、このレースではダンシリと並ぶ1番人気(単勝オッズ4倍)だった。ダンシリは、メシドール賞・エドモンブラン賞・ミュゲ賞に勝ち、前年の仏2000ギニーでセンダワールの2着、ジャックルマロワ賞でドバイミレニアムの3着、ムーランドロンシャン賞でセンダワールの3着、前走クイーンアンSではカラニシの2着と、一線級の名馬達と好勝負を演じてきた素質馬ではあったが、GⅠ競走未勝利馬だった。他の対戦相手は、セントジェームズパレスSから直行してきたヴァレンティノ、一昨年のサラマンドル賞・前年のサセックスS・この年のロッキンジSとGⅠ競走で3勝を挙げていた2年前のカルティエ賞最優秀2歳牡馬アルジャブル、前走クリテリオンSを勝ってきたミルリーフSの勝ち馬アーカディアンヒーロー、セントジェームズパレスSで本馬から1馬身差の3着だったメディシアン、前走ポルトマイヨ賞を勝ってきたジムクラックSの勝ち馬ヨスルアルガルード、前年のクイーンエリザベスⅡ世Sでドバイミレニアムの2着だったサンダウンマイルの勝ち馬アルムシュタラクなどであり、ヴァレンティノが単勝オッズ5.5倍の3番人気、アルジャブルが単勝オッズ6.5倍の4番人気、アーカディアンヒーローが単勝オッズ9倍の5番人気と続いていた。これらのオッズからすると、接戦続きだった本馬はまだ絶対的な存在とは見られていなかった事が分かる。

スタートが切られるとアルムシュタラクが先頭を引っ張り、本馬はそれを見るように2~3番手を追走。残り2ハロン地点で先頭に並びかけたが、そこへ外側からダンシリがやって来て、一瞬だけ本馬をかわして先頭に立った。しかしここで本馬がダンシリに並びかけて叩き合いに持ち込み、最後は鮮やかに競り落として3/4馬身差で勝利した。

続く英国際S(英GⅠ・T10F85Y)では、エクリプスSから直行してきたカラニシ、プリンスオブウェールズS・ダイオメドS・セレクトSの勝ち馬リアスピアー、愛2000ギニー4着後は迷走していたバラシアゲスト、前走9着のアルムシュタラクなどとの対戦となった。本馬が単勝オッズ1.91倍の1番人気で、カラニシが単勝オッズ2.25倍の2番人気となり、3番人気のリアスピアーは単勝オッズ15倍という、完全な本馬とカラニシの2強対決となった。

スタートが切られると、本馬陣営が用意したペースメーカー役のショールクリークが先頭に立った。そして本馬は2番手を追走、カラニシが本馬を見るように3番手を追走した。そのままの状態で直線に入り、残り3ハロン地点で本馬がショールクリークを内側からかわして先頭に立った。しかしここで外側からカラニシが猛然と追い込んできて、残り2ハロン地点から2頭の先頭争いになった。2頭の位置は内外で大きく離れていたため、本馬が得意とする叩き合いにはなかなかならなかった(カラニシ鞍上のエデリー騎手が叩き合いを避けようと考えたためだと思われる)。このまま一気にカラニシが突き抜けると思われたが、本馬が抜群の粘りを見せてカラニシに抜かさせなかった。騎手の意思か馬の意思かは不明だが、そのうちカラニシが内側によってきて結局2頭の叩き合いになった。叩き合いになれば本馬のものであり、頭差で勝利を収めた(3着リアスピアーは7馬身後方だった)。

次走については愛チャンピオンSが有力視されていたが、本馬と同じくテイバー氏の所有馬だった当時の欧州最強古馬モンジューも同競走に出走予定だったため、本馬の出走については流動的だった。しかしモンジューは調整不良を理由に回避してフォワ賞をステップに凱旋門賞2連覇を目指す事になったため、結局本馬は愛チャンピオンS(愛GⅠ・T10F)に出走することになった。前走のギョームドルナノ賞を圧勝してきたゴドルフィン期待の素質馬ベストオブザベスツ、ガネー賞・アルクール賞の勝ち馬でパリ大賞・イスパーン賞2着のインディアンデインヒル、GⅠ競走には過去8回出走して英国際S・ガネー賞・タタソールズ金杯で2着と惜しい競馬が多かったが前走ダルマイヤー大賞でようやくGⅠ競走制覇を果たしてきたグリークダンス、プリンスオブウェールズSでドバイミレニアムの2着・ダルマイヤー大賞でも2着してきた独2000ギニー馬スミタスなどが本馬の連勝を阻もうと立ちはだかってきた。本馬が単勝オッズ1.73倍の1番人気に支持され、ベストオブザベスツが単勝オッズ4倍の2番人気、インディアンデインヒルが単勝オッズ8.5倍の3番人気、グリークダンスが単勝オッズ9倍の4番人気となった。

スタートが切られると、本馬陣営が用意したペースメーカー役のアポロヴィクトリアが逃げを打ち、本馬は2番手を追走。対抗馬と目されていたベストオブザベスツが本馬を徹底マークするように直後3番手を追走した。そして最終コーナー手前でベストオブザベスツが一気に仕掛けて先頭に立ったが、本馬もすぐに反応して並びかけ、2頭が並んで直線を向いた。そして2頭の叩き合いが展開されたが、残り1ハロン地点でベストオブザベスツは脱落。そこへ後方待機していたグリークダンスが一気に差してきたが、その追撃を半馬身封じ込めて勝利し、5連続GⅠ競走出走5連勝を達成した。しかもこの5連勝にかかった期間はわずか12週間だった。

競走生活(3歳後期)

そして愛チャンピオンSの2週間後に出走したクイーンエリザベスⅡ世S(英GⅠ・T8F)で、1971~72年にかけてミルリーフが樹立した6連続GⅠ競走出走6連勝の欧州記録に挑んだ。ムーランドロンシャン賞を勝ってきたインディアンロッジ、前走3着からの巻き返しを図るベストオブザベスツ、独1000ギニー・愛1000ギニー・コロネーションS・ナッソーSを4連勝していた3歳牝馬クリンプリン、サセックスS3着後にセレブレーションマイルを勝ってきたメディシアン、サセックスS7着後にホワイトローズパークSで2着してきたヴァレンティノ、セレブレーションマイルで2着してきたジャージーS・レノックスSの勝ち馬オブザーヴァトリー、この年の安田記念で2着していた前年のモーリスドギース賞・スプリントCの勝ち馬ディクタット、英国際Sで6着最下位だったアルムシュタラクなどが本馬の欧州記録タイを阻むべく参戦してきた。本馬が単勝オッズ2.1倍の1番人気に支持され、インディアンロッジが単勝オッズ7.5倍の2番人気、ベストオブザベスツが単勝オッズ8倍の3番人気、クリンプリンが単勝オッズ9倍の4番人気と続いていた。

本馬陣営はこのレースでマンハッタン、レールモントフという2頭のペースメーカー役を用意していたのだが、この2頭は十分な役割を果たせず、本馬がレース中盤で先頭に立ってしまう展開となった。それでも残り2ハロン地点で仕掛けてそのまま押し切りを図ったが、ゴール寸前で本馬から離れた大外を強襲してきた単勝オッズ15倍の7番人気馬オブザーヴァトリーに差されて半馬身差の2着に敗れてしまい、ミルリーフの記録に並ぶ事は出来なかった。オブザーヴァトリーを管理していたジョン・ゴスデン調教師は、英国際Sでカラニシが本馬から離れた外側を強襲した作戦を参考に、本馬を負かす方策を念入りに練っていたという。なお、このレースで4着に終わったメディシアンは結局本馬には3戦全敗で終わってしまったが、翌年にロッキンジS・クイーンアンS・エクリプスSとGⅠ競走を3連勝するほどの強豪馬に成長する。

この後は英チャンピオンSに進む予定だったが、凱旋門賞で4着に終わったモンジューの参戦が決まったために回避。米国チャーチルダウンズ競馬場に遠征してブリーダーズカップに挑むことになった。

常識的にはBCマイルに参戦するところだったが、陣営の判断は初ダートとなるBCクラシック(米GⅠ・D10F)挑戦だった。このレースには、サンフェリペS・ウッドメモリアルS・ジェロームHにも勝っていたケンタッキーダービー馬フサイチペガサス、前年のベルモントS・トラヴァーズSの勝ち馬でこの年もブルックリンH・ホイットニーH・サバーバンH・ウッドワードSを4連勝するなど活躍してエクリプス賞最優秀古馬牡馬に選ばれるレモンドロップキッド、前走ジョッキークラブ金杯を6馬身差で圧勝してきたドワイヤーSの勝ち馬アルバートザグレート、スーパーダービー・グッドウッドBCHを連勝してきた上がり馬ティズナウ、アメリカンダービー・ペンシルヴァニアダービーの勝ち馬パインダンス、前年のBCクラシック・スワップスSの勝ち馬キャットシーフ、ピムリコスペシャルH・スティーヴンフォスターHの勝ち馬ゴールデンミサイル、ハリウッドフューチュリティ・スワップスS・ブリーダーズフューチュリティ・ケンタッキージョッキークラブS・ケンタッキーCクラシックHの勝ち馬で翌年のドバイワールドCを制するキャプテンスティーヴ、前年のベルモントS・トラヴァーズSで2着していたイリノイダービーの勝ち馬ヴィジョンアンドヴァースなどの米国ダート路線の強豪達が勢揃いしていた。このメンバーの中で、単勝オッズ2.2倍のフサイチペガサス、単勝オッズ7.2倍のレモンドロップキッドに次ぐ、単勝オッズ8.6倍の3番人気に本馬が推されたのは、血統的にダートは走れそう(母マライアズストームは米国ダートグレード競走で6勝を挙げていたし、前年の勝ち馬キャットシーフは本馬と同じストームキャット産駒だった)というだけでなく、欧州における活躍ぶりが評価されてのものだったのだろう。

スタートが切られると、ティズナウとアルバートザグレートの2頭が先頭に立ち、本馬はそれから1~2馬身ほど離れた3番手を追走。レモンドロップキッドは本馬の直後5番手、フサイチペガサスは中団後方につけた。ダート競走初経験の馬は途中で走るのが嫌になって失速する事例がしばしばあるが、本馬にはそのようなことはなく、前2頭との差を維持したままの状態で直線に入った。ティズナウとアルバートザグレートが競り合い、ティズナウが半馬身ほど前に出たところで、後方から本馬が追い上げてティズナウに並びかけた。そしてこの2頭による叩き合いとなった。叩き合いには絶対的な強さを発揮してきた本馬だったが、今回の相手ティズナウも叩き合いには抜群の強さを誇る馬であり、最後はダート経験の差が出たのか首差及ばず2着に敗れた。このレースの直線でキネーン騎手は鞭を落としてしまっており、それが無ければ本馬が勝っていたとする説が各方面から噴出したという。いずれにしても初ダートで米国の一線級を相手に2着という結果は負けてなお強しという印象を抱かせるものだった。

本馬はこのレースを最後に競走馬を引退。3歳時は10戦6勝2着4回の好成績で、この年のカルティエ賞年度代表馬に選出された(ただしカルティエ賞最優秀3歳牡馬にはシンダーが選ばれるという、ねじれ現象が起きた)。

競走馬としての特徴、評価、馬名に関して

本馬は連戦に耐えうる頑丈さと、並んだら抜かせない闘争心を合わせ持ち、エクリプスSの勝利以降は“Iron Horse”と評された(英語で“Iron Horse”は「蒸気機関車」という意味だが、本馬の場合はそのまま「鉄馬」と訳すほうが相応しいと思われる)。

戦法は典型的な先行で、道中2~3番手につけてから、ほかの先行馬勢を競り落とし、ゴール前で追撃してきた後続馬勢を僅差で退けるレースがほとんどだった。オブライエン師によると、実際に本馬はゴール前でやって来た他馬を負かすのが好きな馬で、決して大差をつけて勝とうとしない馬だったという。

それが影響したのか、3歳時の国際クラシフィケーションは127ポンド、英タイムフォーム社のレーティングも132ポンドで、これだけの実績を挙げた馬にしては低評価だった。その理由は、レーティングは着差が大きく影響するため、接戦を僅差で勝つことが多い本馬のようなタイプは高い評価が出づらいからだと言われている。しかし本馬が負かした相手は、本文中で書いたようにかなりの強豪馬が名を連ねており、本馬の強さはレーティングなどでは測れないものだったと言える。

馬名は「巨人のあぜ道」という意味で、北アイルランドのポートラッシュにある海岸の名前である。火山活動によって出来た第三紀玄武岩の六角柱石が約四万本も並んでおり、ユネスコ世界自然遺産にもなっている。ケルト神話に登場するフィン・マックールという巨人がアイルランドからスコットランドへ渡る為に作った道であるという伝説があり、本馬の力強い歩き方が、巨石を運ぶ巨人を想起させるために命名されたという。なお、本馬と同厩で併せ馬調教の相方だったマルオブキンタイア(Mull of Kintyre)の馬名は、ジャイアンツコーズウェイ海岸の対岸にあるスコットランドの岬の名前である。

血統

Storm Cat Storm Bird Northern Dancer Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
South Ocean New Providence Bull Page
Fair Colleen
Shining Sun Chop Chop
Solar Display
Terlingua Secretariat Bold Ruler Nasrullah
Miss Disco
Somethingroyal Princequillo
Imperatrice
Crimson Saint Crimson Satan Spy Song
Papila
Bolero Rose Bolero
First Rose
Mariah's Storm Rahy Blushing Groom Red God Nasrullah
Spring Run
Runaway Bride Wild Risk
Aimee
Glorious Song Halo Hail to Reason
Cosmah
Ballade Herbager
Miss Swapsco
イメンス Roberto Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Bramalea Nashua
Rarelea
Imsodear Chieftain Bold Ruler
Pocahontas
Ironically Intent
Itsabet

ストームキャットは当馬の項を参照。

母マライアズストームは現役時代に米国で走り16戦10勝。グレード競走で6勝を挙げた活躍馬で、その父ラーイの初年度産駒として父の名を高めた功労馬の1頭である。2歳時にワシントンラッシーS(米GⅡ)を勝ったが、次走アルキビアデスS(米GⅡ)のレース中に左前脚を骨折して予後不良寸前の重症を負ってしまった。しかし関係者の必死の看護で一命を取りとめ、3歳夏に競走馬として復帰。GⅠ競走制覇には手が届かなかったが、5歳まで走り続け、アクサーベンオークス(米GⅢ)・アーリントンハイツオークス(米GⅢ)・アーリントンメイトロンH(米GⅢ)・ターフウェイパークBCS(米GⅡ)・フォールズシティH(米GⅢ)を勝利した。死の淵から蘇ってきたマライアズストームの逸話は、少女ケール・クレーンと骨折した牝馬ソーニャドールの交流を描いた米国映画「夢駆ける馬ドリーマー」のモデルとなった事で知られる。

マライアズストームは競走馬引退後の1996年11月に行われたキーンランド繁殖牝馬セールにおいて260万ドルという高値でクールモアグループにより購入されたが、その際に母のお腹にいたのが本馬である。マライアズストームは本馬の全妹ユーアーソースリリング【チェリーヒントンS(英GⅡ)・フィリーズスプリントS(愛GⅢ)】も産んでいる。また、現役成績12戦1勝だった本馬の1歳年下の全弟フロイト、現役成績11戦4勝だった2歳年下の全弟ロアーオブザタイガー、現役成績7戦1勝だった4歳年下の全弟タンブルブルータスは、兄の威光で種牡馬入りしている。特にフロイトは種付け料1万ドルと手頃ながら複数のGⅠ競走勝ち馬を出して2008・2009年のニューヨーク州首位種牡馬に輝いており、種付け料が高額で一般の馬産家には手が出せない兄の代替種牡馬としての役割を果たしている。また、ユーアーソースリリングは母の後継繁殖牝馬として活躍しており、マーヴェラス【愛1000ギニー(愛GⅠ)】、2014年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬グレンイーグルス【英2000ギニー(英GⅠ)・愛2000ギニー(愛GⅠ)・セントジェームズパレスS(英GⅠ)・愛ナショナルS(愛GⅠ)・愛フューチュリティS(愛GⅡ)・タイロスS(愛GⅢ)】を産んでいる。

マライアズストームの半兄にはパノラミック(父レインボークエスト)【アルクール賞(仏GⅡ)】、半妹には日本で走ったエアザイオン(父グルームダンサー)【クイーンS(GⅢ)】がいる他、マライアズストームの半姉ティナカ(父マニラ)の子にはクエストスター【米国競馬名誉の殿堂博物館S(米GⅡ)・パンアメリカンH(米GⅡ)2回】がいる。マライアズストームの母イメンスはリトルシルヴァーH(米GⅢ)の勝ち馬で、後に繁殖牝馬として日本に輸入されてエアザイオンを産んだ。イメンスの半姉ディアリープレシャスはソロリティS(米GⅠ)・スピナウェイS(米GⅠ)・エイコーンS(米GⅠ)などを勝ち、1975年のエクリプス賞最優秀2歳牝馬に選ばれた名牝。遠縁には本馬と現役時代に戦ったダンシリなど多くの活躍馬の名が見られる。→牝系:F11号族②

母父ラーイは当馬の項を参照。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬は愛国クールモアスタッドで種牡馬入りして、翌年から生まれ故郷のアッシュフォードスタッドに移動した。初年度の種付け料は11万5千ドル、2年目は13万5千ドルという高い評価を受けた。3年目の2003年には種付け料が7万5千ドルまで下がったが、2004年にデビューした初年度産駒からシャマルダル、フットステップズインザサンド、メイズコーズウェイといった活躍馬が出現したため、翌2005年の種付け料は20万ドルまで跳ね上がり、さらに2006年には30万ドルまで上がった。2004年の欧州新種牡馬ランキング1位、2005年の北米2歳首位種牡馬、そして2009・10・12年の北米首位種牡馬に輝く成功を収めている。また、豪州や亜国にもシャトルされて活躍馬を出している。父ストームキャット産駒があまり活躍しなかった日本においてもGⅠ競走勝ち馬が登場するなど、世界規模で活躍している。

産駒は、2歳時から活躍する短距離馬から晩成の超長距離馬までバラエティに富んでおり、芝もダートも問わないという典型的な万能型種牡馬である。2015年現在の種付け料は8万5千ドルと全盛期よりかなり下がっている。その理由は、初期には大物を次々と出すホームランバッターだったが、近年はこつこつと走る産駒を多く出すアベレージヒッターになっているからだという。既にシャマルダルが後継種牡馬として活躍中である。

主な産駒一覧

生年

産駒名

勝ち鞍

2002

Aragorn

シューメーカーマイルS(米GⅠ)・エディリードH(米GⅠ)・オークツリーダービー(米GⅡ)・デルマーマイルH(米GⅡ)・オークツリーBCマイルS(米GⅡ)

2002

Charm the Giant

ウィルシャーH(米GⅢ)

2002

Footstepsinthesand

英2000ギニー(英GⅠ)・キラヴーランS(愛GⅢ)

2002

Giant Wrecker

カナディアンターフH(米GⅢ)

2002

Maids Causeway

コロネーションS(英GⅠ)・ロックフェルS(英GⅡ)・スウィートソレラS(英GⅢ)

2002

My Typhoon

ダイアナS(米GⅠ)・ミセスリヴィアS(米GⅡ)・ボールストンスパH(米GⅡ)・ジャストアゲームH(米GⅡ)・ミントジュレップH(米GⅢ)・ジェニーワイリーS(米GⅢ)

2002

Naissance Royale

レイクプラシッドS(米GⅡ)・ナッソーS(加GⅡ)・ラスパルマスH(米GⅡ)・スワニーリヴァーH(米GⅢ)

2002

Oonagh Maccool

ランパートH(米GⅡ)・ルイビルBCH(米GⅡ)

2002

Shamardal

デューハーストS(英GⅠ)・仏2000ギニー(仏GⅠ)・仏ダービー(仏GⅠ)・セントジェームズパレスS(英GⅠ)・ヴィンテージS(英GⅡ)

2003

Bridge Game

モデスティH(米GⅢ)

2003

Carriage Trail

スピンスターS(米GⅠ)・ダブルドッグデアS(米GⅢ)

2003

Diamond Omi

オークリーフS(米GⅡ)

2003

Drilling for Oil

ルイビルH(米GⅢ)

2003

Fairbanks

ホーソーン金杯(米GⅡ)・東京シティC(米GⅢ)

2003

First Samurai

ホープフルS(米GⅠ)・シャンペンS(米GⅠ)・ファウンテンオブユースS(米GⅡ)

2003

Frost Giant

サバーバンH(米GⅠ)・キラヴーランS(愛GⅢ)・キルターナンS(愛GⅢ)

2003

Heatseeker

サンタアニタH(米GⅠ)・カリフォルニアンS(米GⅡ)・ネイティヴダイヴァーH(米GⅢ)

2003

Juste Momente

ロバートサングスターS(豪GⅠ)

2003

Neko Bay

サンパスカルH(米GⅡ)

2003

Niagara Causeway

東京シティC(米GⅢ)

2003

Our Giant

ホースチェスナットS(南GⅠ)・マーキュリースプリント(南GⅠ)

2003

Pointilliste

バルブヴィル賞(仏GⅢ)

2003

Primary

サンダウンクラシックトライアルS(英GⅢ)

2003

Win McCool

フローラルパークH(米GⅢ)

2004

Giant Gizmo

アリシーバS(米GⅢ)・ローンスターパークH(米GⅢ)

2004

Mike Fox

クイーンズプレート

2004

Murjana

ブリーダーズS(豪GⅢ)

2004

Red Giant

クレメントLハーシュ記念ターフCSS(米GⅠ)・ヴァージニアダービー(米GⅡ)・フォースターデイヴH(米GⅡ)

2004

Rite of Passage

アスコット金杯(英GⅠ)・英チャンピオンズ長距離C(英GⅢ)

2004

Sunshine for Life

アシーニアH(米GⅢ)

2004

Swift Temper

ラフィアンH(米GⅠ)・デラウェアH(米GⅡ)・ガーデニアH(米GⅢ)・シックスティセイルズH(米GⅢ)

2004

スズカコーズウェイ

京王杯スプリングC(GⅡ)

2005

Cowboy Cal

サンパスカルH(米GⅡ)・ストラブS(米GⅡ)・オークツリーマイルS(米GⅡ)・トロピカルパークダービー(米GⅢ)・ブライアンステーションS(米GⅢ)・エクセルシオールS(米GⅢ)

2005

Showcause

ワイウェラウォーターシティオブオークランドC(新GⅡ)・アヴォンデールC(新GⅡ)・ニュージーランドC(新GⅢ)

2005

エーシンジーライン

小倉大賞典(GⅢ)

2006

First Passage

アザレアS(米GⅢ)

2006

Ghanaati

英1000ギニー(英GⅠ)・コロネーションS(英GⅠ)

2006

Giant Oak

クラークH(米GⅠ)・ドンH(米GⅠ)

2006

Hold Me Back

レーンズエンドS(米GⅡ)・ドミニオンデイH(加GⅢ)

2006

Intense Focus

デューハーストS(英GⅠ)

2006

Internallyflawless

デルマーオークス(米GⅠ)

2006

Palavicini

ストレンソールS(英GⅢ)

2006

Straight Story

オータムS(加GⅡ)・フォートマーシーS(米GⅢ)

2006

Worth Repeating

東京シティC(米GⅢ)

2006

エアイグアス

松浦川賞(S2)

2007

Await the Dawn

ハードウィックS(英GⅡ)・キルターナンS(愛GⅢ)・ハクスレイS(英GⅢ)

2007

City Wolf

ダーラムCS(加GⅢ)

2007

Connemara

エルカミノリアルダービー(米GⅢ)

2007

Eightfold Path

エクリプス賞(仏GⅢ)

2007

Eskendereya

ウッドメモリアルS(英GⅠ)・ファウンテンオブユースS(米GⅡ)

2007

Giants Play

ニューヨークS(米GⅡ)

2007

Quiet Giant

モリーピッチャーS(米GⅡ)

2007

Viscount Nelson

アルファヒディフォート(首GⅡ)

2007

エイシンアポロン

マイルCS(GⅠ)・京王杯2歳S(GⅡ)・富士S(GⅢ)

2008

Abaco

ボールストンスパS(米GⅡ)・カーディナルH(米GⅢ)

2008

Corporate Jungle

アップルトンS(米GⅢ)

2008

Excited

ヴァージニアオークス(米GⅢ)

2008

Imagining

マンノウォーS(米GⅠ)・レッドスミスH(米GⅢ)・パンアメリカンS(米GⅢ)

2008

Naples Bay

ノーブルダムゼルS(米GⅢ)・マーシュアズリバーS(米GⅢ)

2008

Northern Causeway

ブリティッシュコロンビアダービー(加GⅢ)

2008

Santiva

ケンタッキージョッキークラブS(米GⅡ)

2009

Battle Hardened

サムFデーヴィスS(米GⅢ)

2009

Big Cazanova

ネイティヴダイヴァーS(米GⅢ)

2009

Blueridge Mountain

マジョルカS(南GⅠ)・セプターS(南GⅡ)

2009

Book Review

ラブレアS(米GⅠ)・アグリームH(米GⅡ)

2009

Ciao Bella

ランパートS(米GⅢ)

2009

Coltrane

ケープサマーステイヤーズH(南GⅢ)・チェアマンズC(南GⅢ)

2009

Creative Cause

ノーフォークS(米GⅠ)・ベストパルS(米GⅡ)・サンフェリペS(米GⅡ)

2009

Dalkala

オペラ賞(仏GⅠ)・ロワイヤリュー賞(仏GⅡ)・ミドルトンS(英GⅡ)・クレオパトル賞(仏GⅢ)

2009

Dancing Solo

ボイリングスプリングスS(米GⅢ)

2009

Fed Biz

サンフェルナンドS(米GⅡ)・パットオブライエンS(米GⅡ)・サンディエゴH(米GⅡ)

2009

Giant Remex

メキシコ賞(亜GⅢ)・ロテリアナシオナル賞(亜GⅢ)

2009

Giant's Steps

ポージャデポトリジョス賞(智GⅠ)・エルエンサーヨ賞(智GⅠ)・コロナシオン大賞(智GⅡ)

2009

Irish Mission

加ブリーダーズS・加オークス・グレンズフォールズS(米GⅢ)・ラプレヴォヤンテH(米GⅢ)・ザベリワンS(米GⅢ)

2009

Kung Fu Mambo

リカルドオルティスデセバジョス賞(秘GⅠ)・ダービーナシオナル(秘GⅠ)

2010

Bouclette Top

チャリティマイル(南GⅡ)

2010

Caroline Thomas

レイクプラシッドS(米GⅡ)

2010

Catch a Flight

カリフォルニアンS(米GⅡ)・サンディエゴH(米GⅡ)・プレシジョニストS(米GⅢ)

2010

Chief Havoc

スワップスS(米GⅡ)

2010

Irish Surf

クーガーH(米GⅢ)

2010

Just Pretending

デリンズタウンスタッド1000ギニートライアルS(愛GⅢ)

2010

Penelopa

独オークス(独GⅠ)

2010

Perugia Top

ロスクリアドレス賞(亜GⅡ)

2010

Red Rifle

ホーソーン金杯(米GⅡ)・ボーリンググリーンH(米GⅡ)・ドミニオンデイS(加GⅢ)

2010

Tableaux

ノアイユ賞(仏GⅡ)・オカール賞(仏GⅡ)

2010

Top Juliette

アパーチュラ賞(亜GⅢ)

2010

Winning Cause

レキシントンS(米GⅢ)・クリフハンガーS(米GⅢ)・レッドバンクS(米GⅢ)

2011

Protonico

アリシーバS(米GⅡ)・スマーティジョーンズS(米GⅢ)・ディスカヴァリーH(米GⅢ)・ベンアリS(米GⅢ)

2012

Carpe Diem

ブリーダーズフューチュリティS(米GⅠ)・ブルーグラスS(米GⅠ)・タンパベイダービー(米GⅡ)

2012

Night Prowler

デイニアビーチS(米GⅢ)・トランシルバニアS(米GⅢ)

2012

Take Charge Brandi

BCジュヴェナイルフィリーズ(米GⅠ)・スターレットS(米GⅠ)・デルタダウンズプリンセスS(米GⅢ)

2013

Brody's Cause

ブリーダーズフューチュリティS(米GⅠ)

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