マッチョウノ

和名:マッチョウノ

英名:Macho Uno

1998年生

芦毛

父:ホーリーブル

母:プライマルフォース

母父:ブラッシンググルーム

BCジュヴェナイルを制して競走馬としてはブリーダーズカップに縁が無かった父ホーリーブルにBCタイトルをプレゼントし後継種牡馬としても活躍中

競走成績:2~4歳時に米で走り通算成績14戦6勝2着1回3着3回

誕生からデビュー前まで

名牝グローリアスソングや半兄オーサムアゲインなどの所有者として知られていた加国の実業家フランク・ストロナック氏の馬産団体アデナスプリングスの生産・所有馬で、ストロナックステーブルの専属調教師だったヨセフ・F・オルセノ師の管理馬となった。本馬が誕生した年には半兄オーサムアゲインがBCクラシックを勝っており、当然本馬にかかる期待も大きなものとなった。

競走生活(2歳時)

2歳7月にサラトガ競馬場で行われたダート5.5ハロンの未勝利戦で、エドガー・プラード騎手を鞍上にデビュー。単勝オッズ1.75倍の1番人気に支持された。レースでは単勝オッズ8.2倍の4番人気馬デヴィルズドメインを先に行かせて2番手を追走。直線入り口で先頭に立つと、そのまま2着デヴィルズドメインに2馬身3/4差をつけて楽勝した。

次走は9月のホープフルS(米GⅠ・D7F)となった。トレモントS・サンフォードS・サラトガスペシャルSと既にグレード競走3勝を挙げていたシティジップ、サンフォードSで2着してきたフラッシュS勝ち馬ヨナグスカ、未勝利戦を10馬身3/4差で勝ち上がってきたサンヴェール、後にジョッキークラブ金杯などグレード競走を9勝する素質馬イヴニングアタイアといった実力馬が多数参戦しており、さすがの本馬も単勝オッズ10.1倍の5番人気に留まった。今回も本馬に騎乗したプラード騎手は前走とは異なり馬群の中団につける作戦に出た。そして四角で仕掛けて直線で追い上げてきた。ゴール前では先行して抜け出した単勝オッズ4.55倍の2番人気馬ヨナグスカ、本馬と同様に中団から追い上げた単勝オッズ2.4倍の1番人気馬シティジップとの大接戦となり、3頭が殆ど同時にゴールインした。結果はヨナグスカとシティジップの1着同着で、本馬は首差遅れて3着に惜敗した。それでも4着サンヴェールには7馬身1/4差をつけており、同世代では実力上位である事は証明できた。

その後はストロナック氏の本国である加国に向かい、10月にウッドバイン競馬場で行われたグレイBCS(加GⅠ・D8.5F)に、ジェリー・ベイリー騎手騎乗で出走した。出走馬は本馬を含めて4頭しかおらず、本馬が単勝オッズ1.4倍の1番人気に支持され、加国のGⅡ競走サマーSなど3連勝中のスピードガンが単勝オッズ4.1倍の2番人気となった。スタートが切られるとスピードガンが単騎逃げを打ち、本馬は2馬身ほど後方の2番手を追走した。スピードガンは本馬より5ポンド重い120ポンドのトップハンデを背負っており、それが影響したのか三角に入る頃には脚色が怪しくなっていた。一方の本馬は快調そのものの走りで、スピードガンをかわして先頭に立つとあとはゴールまで独り旅。2着インディゴシャイナーに7馬身差をつけて圧勝した。

その後は米国に戻り、チャーチルダウンズ競馬場で行われたBCジュヴェナイル(米GⅠ・D8.5F)に挑戦した。対戦相手は、シャンペンSを快勝してきたエーピーヴァレンタイン、ベストパルS・デルマーフューチュリティ・ノーフォークSなど4戦無敗のフレイムスロウアー、デルマーフューチュリティ・ノーフォークSで連続2着してきたストリートクライ、ケンタッキーCジュヴェナイルS勝ち馬でシャンペンS2着のポイントギヴン、ブリーダーズフューチュリティSを勝ってきたアラビアンライト、ホープフルSの次走シャンペンSで3着だったヨナグスカ、ホープフルSの次走ベルモントフューチュリティSでは2着だったがシャンペンSでは7着に沈んでいたシティジップ、ブリーダーズフューチュリティS2着馬ダラービル、ベルモントフューチュリティSの勝ち馬バーニングローマ、サラトガスペシャルS2着・ベルモントフューチュリティS3着のスコーピオン、アーリントンワシントンフューチュリティの勝ち馬トレイルザフォックス、それに英シャンペンS勝ち馬でデューハーストS2着のノヴェール(9年前の同競走を圧勝したアラジの半弟)、ベレスフォードSの勝ち馬でロイヤルロッジS2着のターンベリーアイルの欧州調教馬2頭で、本馬を含めて以上14頭による争いとなった。米国の有力2歳馬はほぼ全て出走していたが、前哨戦の中で最もレベルが高かったシャンペンSを勝っていたエーピーヴァレンタインが単勝オッズ3.4倍の1番人気に支持された。フレイムスロウアーが単勝オッズ6.4倍の2番人気、ストリートクライが単勝オッズ6.6倍の3番人気で、前走に続いてベイリー騎手が騎乗する本馬は単勝オッズ7.3倍の4番人気だった。

スタートが切られるとアラビアンライトが先頭に立ち、本馬、フレイムスロウアー、ヨナグスカ、シティジップなどがそれを追って先行。本命馬エーピーヴァレンタインは馬群の中団後方につけた。しかしエーピーヴァレンタインの手応えは良くなく、向こう正面から徐々に後退を始めた。その一方で逃げたアラビアンライトの手応えは悪くなく、先頭を維持したまま直線へと突入していった。アラビアンライトを追いかけた先行馬勢は全体的に伸びが無かったが、本馬のみは例外で、アラビアンライトに続く2番手で直線に入ってきた。そして直線半ばでようやく脚色が衰えてきたアラビアンライトをかわして先頭に立ち、そのままゴールへと突き進んだ。しかしそこへ後方外側からポイントギヴンが猛然と追いかけてきた。みるみるうちに2頭の差は縮まったが、本馬が凌ぎきって鼻差で優勝。競走馬としてはブリーダーズカップに全く縁が無かった父ホーリーブルにブリーダーズカップ初勝利をプレゼントした。

2歳時の成績は4戦3勝で、この年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬を受賞した。

競走生活(3歳時)

当然次なる目標は、父ホーリーブルにとって勝利には縁が無かったケンタッキーダービーを始めとする米国三冠競走制覇だった。しかし3歳になった本馬は体調を崩し、なかなかレースに出られない日々が続いた。そして米国三冠競走には全く参加できないまま、3歳夏を迎えてしまった。

ようやく漕ぎ着けた復帰戦は7月にサラトガ競馬場で行われたダート7ハロンの一般競走だった。特にこれといった対戦相手はおらず、ベイリー騎手騎乗の本馬が単勝オッズ1.95倍の1番人気に支持された。レースでは3番手を進み、直線入り口で先頭に立って押し切ろうとしたが、後方から来た単勝オッズ11倍の4番人気馬ウィキッドウィルにゴール直前でかわされて鼻差2着に敗れた。

次走は9月のペンシルヴァニアダービー(米GⅢ・D9F)となった。前走のハスケル招待Hで半馬身差2着してきたタッチトーン、モンマスBCオークスを勝ってきたアンブライドルドエレインの2頭が強敵だった。タッチトーンが2着したハスケル招待Hを勝ったのは、BCジュヴェナイル2着後にハリウッドフューチュリティ・サンタアニタダービー・プリークネスS・ベルモントSを勝利して同世代最強馬の地位を確立していたポイントギヴンだった。アンブライドルドエレインも暮れのBCディスタフを勝利する実力馬だった。116ポンドの本馬が単勝オッズ1.9倍の1番人気に支持され、122ポンドのタッチトーンが単勝オッズ2.4倍の2番人気、119ポンドのアンブライドルドエレインが単勝オッズ5.5倍の3番人気となった。レースはタッチトーンが逃げて、アンブライドルドエレインが2番手、ゲイリー・スティーヴンス騎手騎乗の本馬が4番手を進む展開となった。そして直線入り口ではこの3頭が一団となったが、斤量が最も軽い本馬が徐々に抜け出し、2着アンブライドルドエレインに1馬身半差をつけて勝利した。しかし同世代の牝馬から3ポンドのハンデを貰っての勝利であり、やや微妙な一面はあった。

それでも次走のオハイオダービー(米GⅠ・D9F)では、単勝オッズ1.2倍という圧倒的な1番人気に支持された。スタートが切られると単勝オッズ4.2倍の2番人気だったウエストヴァージニアダービー勝ち馬ウエスタンプライドが逃げを打ち、今回もスティーヴンス騎手が手綱を取る本馬は6頭立ての5番手を進んだ。そして直線入り口3番手から追い上げ、ゴール前では逃げるウエスタンプライド、先行した単勝オッズ23.7倍の4番人気馬ウッドムーンとの接戦となった。しかし追い込みきれずに、勝ったウエスタンプライドから3/4馬身差の3着に敗れた。

その後はベルモントパーク競馬場に向かい、BCクラシック(米GⅠ・D10F)に参戦した。この年のBCクラシックは、本馬がペンシルヴァニアダービーを勝った8日後に発生した米国同時多発テロの影響で、極めて物々しい雰囲気の中で施行された。故障のため既に引退していたポイントギヴンや、そのポイントギヴンをケンタッキーダービーで破ったモナーコスは不在だったが、ハリウッド金杯・サラトガBCH・ジョッキークラブ金杯と3連勝中のアプティテュード、前年のBCクラシックを筆頭にスーパーダービー・サンタアニタH・グッドウッドBCH・サンフェルナンドBCSなどを勝っていた前年のエクリプス賞年度代表馬ティズナウ、ピムリコスペシャルH・ニューオーリンズH・マサチューセッツHの勝ち馬インクルード、ジョッキークラブ金杯・ドワイヤーS・ブルックリンH・サバーバンHなどの勝ち馬アルバートザグレート、サンアントニオH・スティーヴンフォスターH・ワシントンパークH・ケンタッキーカップクラシックHとこの年にGⅡ競走で4勝を挙げていたガイデッドツアー、インディアナダービーを勝ってきたオリエンテート、それに英ダービー・愛ダービー・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSを勝っていたガリレオ、英国際S・凱旋門賞を連続圧勝してきたサキー、愛2000ギニー・セントジェームズパレスSの勝ち馬ブラックミナルーシュといった米国外の調教馬も参戦してきた。米国のオールスター勢揃いではなかったが、3歳時の成績が今ひとつだった本馬が人気になるようなメンバー構成でもなく、本馬は単勝オッズ20.5倍の8番人気だった。

レースではオリエンテートが逃げて、アルバートザグレートやティズナウがそれを追って先行。スティーヴンス騎手騎乗の本馬は馬群の中団やや後方につけた。そして四角で少し順位を上げると、直線入り口5番手から末脚を伸ばした。しかし前にいる馬を差し切るほどの勢いは無く、勝ったティズナウから4馬身半差の4着に敗れた。3歳時の成績は4戦1勝だった。

競走生活(4歳時)

4歳時も現役を続け、まずは3月にガルフストリームパーク競馬場で行われたダート8ハロン70ヤードの未勝利戦から始動した。骨がある相手と言えそうなのは、フレッドWフーパーH・スキップアウェイHとGⅢ競走を2勝していたアメリカンヘイローくらいだった。ルネ・ダグラス騎手が騎乗する本馬が単勝オッズ1.7倍の1番人気に支持され、アメリカンヘイローが単勝オッズ4.1倍の2番人気となった。ダグラス騎手は後方待機策を選択し、徐々に位置取りを押し上げて3番手で直線に入ってきた。そして逃げ粘る単勝オッズ9倍の3番人気馬ヘイルザチーフをゴール前でかわして半馬身差で勝利した。

その後は5月のメトロポリタンHが目標だったが、予定を変更して6月のマサチューセッツH(米GⅡ・D9F)に回った。主な対戦相手は、前年のBCクラシックで7着だったインクルード、ドンHを勝ちガルフストリームパークHで2着してきたマングース、本馬とはホープフルS以来の顔合わせとなるディスカヴァリーH・クイーンズカウンティH・アケダクトHの勝ち馬イヴニングアタイアなどだった。120ポンドのインクルードが単勝オッズ2.5倍の1番人気、117ポンドの本馬が単勝オッズ3.1倍の2番人気、116ポンドのマングースが単勝オッズ4.1倍の3番人気、114ポンドのイヴニングアタイアが単勝オッズ6.2倍の4番人気となった。再びスティーヴンス騎手が騎乗した本馬は馬群の中団を追走。直線入り口でも順位は変わらず、5番手の位置取りだった。しかしここから見事に差し切り、2着イヴニングアタイアに1馬身3/4差をつけて快勝した。

次走はサバーバンH(米GⅡ・D10F)となった。ここではイヴニングアタイアに加えて、チリでGⅠ競走を4勝した後に米国に移籍してホイットニーH・ウッドワードSを勝っていたリドパレス、前年のドワイヤーS勝ち馬でトラヴァーズS・スーパーダービー2着のイードバイなどが対戦相手となった。119ポンドの本馬が単勝オッズ2.1倍の1番人気、同じく119ポンドのリドパレスが単勝オッズ3.65倍の2番人気、116ポンドのイードバイが単勝オッズ5.9倍の3番人気、114ポンドのイヴニングアタイアが単勝オッズ6.7倍の4番人気となった。レースはイードバイが逃げて、リドパレスが先行、本馬が馬群の中団、イヴニングアタイアが後方から進む展開となった。そしてこの4頭の順位は結局ゴールまで変わることは無く、イードバイが逃げ切って勝利。本馬はイードバイから1馬身3/4差の3着に敗れた。

次走のホイットニーH(米GⅠ・D9F)では、前走でイードバイから3/4馬身差の2着だったリドパレスに加えて、一昨年のBCジュヴェナイルでは本馬の3着に終わるもその後にドバイワールドC・スティーヴンフォスターH・マクトゥームチャレンジR3などを勝っていたストリートクライ、ヴォスバーグS・シガーマイルH・トムフールHなどの勝ち馬レフトバンク、一昨年のトラヴァーズS・レキシントンS勝ち馬でベルモントS3着のアンシェイディド、本馬と戦ったホープフルS以降は今ひとつの成績だったが前走ポーカーHで2着してきたサンヴェールが対戦相手となった。123ポンドのストリートクライが単勝オッズ2倍の1番人気、118ポンドのレフトバンクが単勝オッズ4.6倍の2番人気、119ポンドのリドパレスが単勝オッズ4.8倍の3番人気、118ポンドの本馬が単勝オッズ5.6倍の4番人気となった。レースは単勝オッズ37.25倍の最低人気だったサンヴェールが逃げを打ち、2馬身ほど離れた2番手でそれを追いかけたレフトバンクと3番手のストリートクライの差は最大で7馬身程度まで開いた。パット・デイ騎手が騎乗する本馬は道中で最後方に陣取っており、先頭のサンヴェールからは優に12馬身程度の差がついていた。それでも6頭立ての4番手で直線に入ってきたのだが、ここから追い込みきれずに、レフトバンクの2馬身3/4差4着に敗れた。

その後はワシントンパークH(米GⅡ・D9.5F)に向かった。ウィリアムドナルドシェイファーHの勝ち馬でスティーヴンフォスターH3着のテンピンズくらいしか目立つ対戦相手はおらず、119ポンドの本馬が単勝オッズ1.7倍の1番人気に支持され、116ポンドのテンピンズが単勝オッズ4.3倍の2番人気となった。今回はスティーヴンス騎手が騎乗した本馬は5頭立ての3番手という一番無難な位置でレースを進めた。ところがスティーヴンス騎手が仕掛けても反応が悪く、直線半ばで最後尾に転落。2番手から抜け出して勝ったテンピンズから7馬身1/4差の5着最下位と惨敗した。

そのままアーリントンパーク競馬場に留まり、BCクラシック(米GⅠ・D10F)に参戦した。対戦相手は、トラヴァーズS・サンフェリペS・ジムダンディSの勝ち馬でベルモントS2着のメダグリアドーロ、この年のケンタッキーダービー・プリークネスS・ハスケル招待Hを勝っていたウォーエンブレム、サバーバンH4着後にサラトガBCH・ジョッキークラブ金杯を連勝してきたイヴニングアタイア、ホープフルS・サンタアニタダービー・パシフィッククラシックS・サンヴィンセントS・サンラファエルS・スワップスSなどの勝ち馬ケイムホーム、フロリダダービー・ブルーグラスSの勝ち馬ハーランズホリデー、本馬が勝ったBCジュヴェナイルで10着に敗れた後にケンタッキージョッキークラブSを勝ちスティーヴンフォスターHで2着していたダラービル、サンタアニタH・カリフォルニアンSの勝ち馬ミルウォーキーブルー、サバーバンHから直行してきたイードバイ、インディアナダービーを勝ってきたケンタッキーダービー3着馬パーフェクトドリフト、ペガサスH・ポーカーHの勝ち馬ヴォルポニ、愛国から参戦したエクリプスS・愛ナショナルS・愛フューチュリティS勝ち馬で英2000ギニー・英ダービー・愛チャンピオンS・クイーンエリザベスⅡ世S2着のホークウイングの11頭だった。メダグリアドーロが単勝オッズ3.7倍の1番人気、ウォーエンブレムが単勝オッズ5倍の2番人気、イヴニングアタイアが単勝オッズ5.8倍の3番人気で、スティーヴンス騎手騎乗の本馬は単勝オッズ20.8倍の8番人気だった。スタートが切られるとイードバイが逃げを打ち、ウォーエンブレムが2番手を追走。本馬は馬群の中団につけた。そして5番手で直線に入ってきたが、ここから順位を上げる事が出来ずに、単勝オッズ44.5倍の最低人気を覆して勝ったヴォルポニから10馬身1/4差の5着に敗れた。

本馬と対戦経験があった馬達は、イヴニングアタイアが4着、ダラービルが6着、イードバイは11着だった。これから10年後の2012年のBCクラシックでは、イードバイの代表産駒フォートラーンドが本馬の代表産駒ムーチョマッチョマンを2着に破って勝ち、翌2013年のBCクラシックでは今度はムーチョマッチョマンがフォートラーンドを破って勝つ事になるのだが、それはまた後の話である。

本馬はこれが現役最後のレースとなり、4歳時の成績は6戦2勝だった。

血統

Holy Bull Great Above Minnesota Mac Rough'n Tumble Free for All
Roused
Cow Girl Mustang
Ate
Ta Wee Intentionally Intent
My Recipe
Aspidistra Better Self
Tilly Rose
Sharon Brown Al Hattab The Axe Mahmoud
Blackball
Abyssinia Abernant
Serengeti
Agathea's Dawn Grey Dawn Herbager
Polamia
Agathea I Will
Alxanth
Primal Force Blushing Groom Red God Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Spring Run Menow
Boola Brook
Runaway Bride Wild Risk Rialto
Wild Violet
Aimee Tudor Minstrel
Emali
Prime Prospect Mr. Prospector Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
Square Generation Olden Times Relic
Djenne
Chavalon Count Turf
Blue Eyes

ホーリーブルは当馬の項を参照。

母プライマルフォースは、ケンタッキーダービー馬ジェニュインリスクの所有者として知られるファイアストーン夫妻の生産馬で、ストロナック氏に購入されて走り、8戦4勝の成績を残した。繁殖牝馬としては優秀で、本馬の半兄オーサムアゲイン(父デピュティミニスター)【BCクラシック(米GⅠ)・ホイットニーH(米GⅠ)・クイーンズプレート・ジムダンディS(米GⅡ)・スティーヴンフォスターH(米GⅡ)・サラトガBCH(米GⅡ)・ホーソーン金杯H(米GⅢ)】も産んでいる。本馬が2歳時の2000年にはケンタッキー州最優秀繁殖牝馬に選出され、2011年に24歳で他界した。プライマルフォースの母プライムプロスペクトの半姉バックアックの子にノースサイダー【サンタマルガリータ招待H(米GⅠ)・アップルブロッサムH(米GⅠ)・マスケットS(米GⅠ)】が、バックアックの玄孫にアマデウスウルフ【ミドルパークS(英GⅠ)】がいる。→牝系:F1号族⑦

母父ブラッシンググルームは当馬の項を参照。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬はアデナスプリングスがフロリダ州オカラに所有する牧場で種牡馬入りした。種牡馬としてはなかなか優秀な成績を収めており、父ホーリーブルの後継種牡馬1番手となっている。種牡馬として非常に大きな成功を収めている兄オーサムアゲインに比べるとやや見劣りはするが、オーサムアゲインは同じアデナスプリングスの所有であってもケンタッキー州で繋養されており、本馬とは繁殖牝馬の質に差がある。それを考慮すると、本馬の種牡馬能力はオーサムアゲインより下とは一概に言い切れない。

主な産駒一覧

生年

産駒名

勝ち鞍

2005

Harlem Rocker

加プリンスオブウェールズS・ウィザーズS(米GⅢ)

2005

Macho Again

スティーヴンフォスターH(米GⅠ)・ジムダンディS(米GⅡ)・ニューオーリンズH(米GⅡ)

2005

Wicked Style

ブリーダーズフューチュリティS(米GⅠ)・アーリントンワシントンフューチュリティ(米GⅢ)

2006

Kays and Jays

ハリケーンバーティーS(米GⅢ)

2008

Mucho Macho Man

BCクラシック(米GⅠ)・オーサムアゲインS(米GⅠ)・リズンスターS(米GⅡ)・ガルフストリームパークH(米GⅡ)・サバーバンH(米GⅡ)

2009

Macho Macho

ウエストヴァージニアダービー(米GⅡ)

2009

Mucho Mas Macho

フォートローダーデールS(米GⅡ)

2009

Potesta

ハリウッドオークス(米GⅡ)

2009

Private Zone

ヴォスバーグ招待S(米GⅠ)・ヴォスバーグS(米GⅠ)・シガーマイルH(米GⅠ)・フォアゴーS(米GⅠ)・チャーチルダウンズS(米GⅡ)・ベルモントスプリントCS(米GⅢ)

2010

Overheard

ダンススマートリーS(加GⅡ)・ヴァリービューS(米GⅢ)

2010

Silsita

ブルボネットオークス(米GⅢ)

2010

ダノンレジェンド

東京盃(GⅡ)・カペラS(GⅢ)・黒船賞(GⅢ)・東京スプリント(GⅢ)・クラスターC(GⅢ)

2012

Tommy Macho

ディスカヴァリーH(米GⅢ)

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