ナサニエル

和名:ナサニエル

英名:Nathaniel

2008年生

鹿毛

父:ガリレオ

母:マグニフィセントスタイル

母父:シルヴァーホーク

同父同世代のフランケルには歯が立たなかったが、優れたスタミナと闘争心を武器にキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS・エクリプスSを制覇

競走成績:2~4歳時に英愛で走り通算成績11戦4勝2着5回3着1回

誕生からデビュー前まで

レディ・ロスチャイルドことセレーナ・メアリー・ダン・ロスチャイルド夫人が所有する馬産団体キンコース・インヴェストメント社により生産・所有された愛国産馬である。

加国出身の実業家だった第2代准男爵フィリップ・ゴードン・ダン卿の娘である彼女は、有名なロスチャイルド一族の銀行家でユダヤ人政策研究所の名誉会長も務めた第4代男爵ナサニエル・チャールズ・ジェイコブ・ロスチャイルド卿の妻となり、4人の子どもをもうけた。彼女は21世紀に入ってから本格的に馬産活動を開始し、2009年のBCジュヴェナイルターフをパウンスドで勝利していた。

馬名は言うまでも無く彼女の夫の名前に因む、と思われるかもしれないが、彼女にとって唯一の息子である末っ子のナサニエル・フィリップ・ビクター・ジェームズ・ロスチャイルド氏のほうにちなんでいるそうである。本馬は英国のジョン・ゴスデン調教師に預けられた。

競走生活(3歳初期まで)

2歳8月にニューマーケット競馬場で行われた芝8ハロンの未勝利ステークスで、主戦として全レースに騎乗するウィリアム・ビュイック騎手を鞍上にデビューした。このレースで単勝オッズ2.75倍の1番人気に支持されていたのは超大物の誉れ高かった同じガリレオ産駒のフランケルで、本馬は単勝オッズ4倍の2番人気だった。重馬場の中でスタートが切られると本馬がすんなりと先行したのに対して、フランケルは出遅れて後方からの競馬となった。残り2ハロン地点で本馬が先頭に立ったが、そこへ後方からフランケルがやって来て、残り1ハロン地点で並びかけられた。本馬も粘ったが、結局は競り負けて半馬身差の2着に敗れた(3着ジーニアスビーストには5馬身差をつけていた)。

次走は翌月にドンカスター競馬場で行われた芝8ハロンの未勝利ステークスだった。本馬が単勝オッズ1.83倍の1番人気に支持され、ジーニアスビーストが単勝オッズ5倍の2番人気となった。前走と同じく逃げ馬を見るように先行した本馬は残り1ハロン地点で先頭に立った。ところが勝利目前のゴール前で、中団から差してきた単勝オッズ11倍の4番人気馬ピクチャーエディターに短頭差かわされて2着に負けてしまった。勝ったピクチャーエディターはフランケルと同じヘンリー・セシル厩舎の所属で、鞍上もフランケルと同じトム・クウィリー騎手だった。ピクチャーエディターも次走の条件ステークスを30馬身差で大圧勝する馬であるから、本馬は2戦続けて悪い相手にぶつかってしまったわけである。結局2歳戦はこの2戦で終わってしまった。

復帰初戦は、前走から7か月以上が経過した4月にヘイドックパーク競馬場で行われた芝12ハロンの未勝利ステークスだった。対戦相手は僅か2頭しかおらず、過去2戦と異なりこれといった相手もいなかった事から、単勝オッズ1.05倍という断然の1番人気に支持された。レースでは逃げる単勝オッズ21倍(2.1倍ではない)の2番人気馬マドラサを見るように2番手を進み、残り2ハロン地点で先頭に立つと一気に後続との差を広げた。そしてゴール前では手綱を緩めて、2着マドラサに9馬身差で圧勝した。ちなみに同日にニューベリー競馬場で行われたグリーナムSではフランケルが圧勝し、このレースで最低人気だったピクチャーエディターは5着と、過去2戦で本馬に黒星をつけた馬は対照的な結果となっていた。

一方の本馬はチェスターヴァーズ(英GⅢ・T12F66Y)に駒を進め、単勝オッズ2.5倍の1番人気に支持された。堅良馬場の中でスタートが切られるとサドラーズリスクという馬が先頭に立ち、本馬はそれを見るように2番手を進んだ。そして残り3ハロン地点でスパートを開始したが、一緒に先行していた単勝オッズ4.5倍の3番人気馬トレジャービーチに残り1ハロン地点で並びかけられ、ゴール前で競り負けて頭差の2着に敗れた。トレジャービーチは前年のロイヤルロッジSでフランケルに次ぐ2番人気に推された馬だった(結果は勝ったフランケルから10馬身3/4差の3着)。

前哨戦で負けてしまった本馬だが、それでも当初は英ダービーに駒を進める予定だった。しかし当日のエプソム競馬場が堅良馬場になる事が予想され、本馬には向かないと陣営が判断したため回避となった。なお、予想どおり堅良馬場で実施された英ダービーはプールモアが2着トレジャービーチを頭差抑えて勝っている。

競走生活(3歳中期と後期)

英ダービーを見送った本馬は6月のキングエドワードⅦ世S(英GⅡ・T12F)に向かった。主な対戦相手は、ディーSなど4連勝中のグレンズダイアモンド、デビュー戦と2戦目でいずれも本馬に次ぐ3着だったが本馬に先んじて2歳時に勝ち上がっていたサンダウンクラシックトライアルS勝ち馬ジーニアスビースト、ガリニュールSを勝ってきたパッキングタイクーン、英オークス馬リームズオブヴァーズの息子であるワールドドミネーション、未勝利ステークスを7馬身差で勝ってきたミジュハーといった辺りだった。本馬が単勝オッズ3.75倍の1番人気に支持され、ミジュハーが単勝オッズ4.33倍の2番人気、グレンズダイアモンドが単勝オッズ7倍の3番人気となった。本馬にとって得意な湿った馬場状態の中でスタートが切られると、ワールドドミネーションが掛かり気味に先頭に立ち、本馬はやはり先行態勢を取った。残り4ハロン地点で先頭に並びかけると、直線に入る頃には既に先頭に立っていた。そしてそのまま先頭を走り続け、2着フィオレンテ(後に豪州に移籍してメルボルンCを勝っている)に5馬身差をつけて圧勝した。

次走はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(英GⅠ・T12F)となった。対戦相手は4頭しかいなかったが、前年の英ダービー・凱旋門賞を勝ってカルティエ賞最優秀3歳牡馬に選ばれたワークフォース、ドバイシーマクラシック・プリンスオブウェールズSを連勝してきた前年の英ダービー3着馬リワイルディング、コロネーションCを勝ってきた一昨年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬セントニコラスアビー、前年のアーリントンミリオン勝ち馬ドビュッシーと、実力馬ばかりだった。前走エクリプスSで2着してきたワークフォースが単勝オッズ2.2倍の1番人気、リワイルディングが単勝オッズ4倍の2番人気、セントニコラスアビーが単勝オッズ4.5倍の3番人気、出走馬中唯一の3歳馬だった本馬が単勝オッズ6.5倍の4番人気、同厩馬リワイルディングのペースメーカー役としての出走だったドビュッシーが単勝オッズ51倍の最低人気となった。

前走と同じく馬場が少し湿った状態でスタートが切られるとドビュッシーが先頭を伺ったが、本馬が掛かり気味に加速して先頭を奪い、この2頭でレースを牽引。ワークフォースとセントニコラスアビーが3・4番手につけ、リワイルディングが最後方の位置取りとなった。スタート直後は掛かっていた本馬だが、2ハロンほど走ったところでドビュッシーに先頭を譲った後は落ち着いて走り、レースは非常なスローペースで推移した。そのためにレース中盤から各馬が加速して、典型的な上がりの競馬となった。直線に入ると、本馬がドビュッシーをかわして先頭に立ち、それをワークフォースとセントニコラスアビーの2頭が追いかけてきた(直線に入って間もなくリワイルディングは脚を骨折して競走を中止した)。しかし本馬は右に左によれながらも脚色だけは衰えなかったし、追いかけてきたワークフォースが延々と左側によれ続けた事もあって後続との差は縮まらず、そのまま2着ワークフォースに2馬身3/4差をつけて優勝。2003年のアラムシャー以来8年ぶりの3歳馬による同競走制覇となった。

なおゴスデン師は本馬の勝利よりも、故障したリワイルディングの容態のほうに意識が行っていたようで、別厩舎の所属馬であるリワイルディングの看護に協力を行った。そしてリワイルディングが予後不良と診断されて安楽死の措置が執られる直前に最後の食事を与えたのもゴスデン師だった。

キングエドワードⅦ世Sを本馬が勝った直後にゴスデン師は、この年の最終目標は英セントレジャーである旨を語っていたが、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSを勝った事により、目標を凱旋門賞に切り替えた。

そのため英セントレジャーには出走しなかったが、肝心の凱旋門賞も馬場が堅くなる事が予想されたため不参戦となってしまった。本馬不在の凱旋門賞はやはり高速決着となり、デインドリームが同競走史上最速タイムで勝利した。

それで結局本馬が向かったのは英チャンピオンS(英GⅠ・T10F)だった。この年はかなりのメンバー構成となっており、豪州でコックスプレート2連覇・アンダーウッドS・ヤルンバS・マッキノンSとGⅠ競走5勝を挙げた後に欧州に移籍してエクリプスS・愛チャンピオンSを勝っていたソーユーシンク、前年の英オークス・愛オークス・エリザベス女王杯・香港Cを勝っていたカルティエ賞最優秀3歳牝馬スノーフェアリー、ナッソーS3連覇・BCフィリー&メアターフ・ヨークシャーオークス・ヴェルメイユ賞とGⅠ競走6勝のミッデイ、コンセイユドパリ賞・ドラール賞・ドーヴィル大賞などを勝ちイスパーン賞・サンクルー大賞で2着していたシリュスデゼーグル、英チャンピオンS2連覇・エクリプスS・英国際Sなどの勝ち馬トゥワイスオーヴァーなどの有力馬が顔を揃えていた。前走凱旋門賞4着からの巻き返しを図るソーユーシンクが単勝オッズ2.75倍の1番人気に支持され、本馬が単勝オッズ6倍の2番人気、凱旋門賞で3着してきたスノーフェアリー、ミッデイ、キラヴーランSなど3戦無敗のドバイプリンスの3頭が並んで単勝オッズ9倍の3番人気となった。

スタートが切られると今回も本馬は掛かり気味に先行してしまい、人気薄のランサムノートと一緒に先頭を引っ張った。そして直線に入る前に単独で先頭に立って後続を引き離しにかかり、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSの再現を狙った。しかし今回は直線半ばで脚が上がってしまい失速。本馬をマークするように先行して抜け出して勝利したシリュスデゼーグルから3馬身1/4差の5着に敗退した。3歳時の成績は5戦3勝だった。

競走生活(4歳時)

4歳時も現役を続けたが、シーズン当初に呼吸器系の疾患を発症したために始動が遅れ、シーズン初戦は7月のエクリプスS(英GⅠ・T10F7Y)となった。主な対戦相手は、前走プリンスオブウェールズSで3着してきた上がり馬ファー、伊共和国大統領賞など3連勝で臨んできた前年の伊ダービー馬クラッカージャックキング、3か月前のドバイワールドCを完勝していたモンテロッソ、同じく3か月前のドバイデューティーフリーを圧勝していたシティスケープ、ダンテS勝ち馬ボンファイア、3連覇を狙った前年の英チャンピオンSで10着に沈んでいたトゥワイスオーヴァーなどだった。2歳時も3歳時も1戦ずつしか出来ていなかったファーが潜在能力を買われて単勝オッズ3.75倍の1番人気に支持され、本馬が単勝オッズ4.5倍の2番人気、シティスケープが単勝オッズ7倍の3番人気となった。

スタートが切られるとファーやモンテロッソを所有するゴドルフィン陣営が用意したペースメーカー役のシティスタイルが先頭に立ち、久々にも関わらず落ち着いていた本馬はシティスタイルを見るように2番手を先行した。そして直線に入って残り3ハロン地点で先頭に立つと、そのまま一目散にゴールを目指した。しかし残り1ハロン地点でファーが外側から追い込んできて本馬に並びかけてきた。こうなると後方から来た馬のほうが有利なのは競馬の常識なのだが、本馬はここで常識を打ち破る粘りを披露。ファーを一度も前に出させること無く、半馬身差の2着に抑えて勝利した。

レース後に当時無敵の快進撃を続けていたフランケルとの再対決を楽しみにしている旨を語ったゴスデン師は、レース間隔が短いのが気掛かりとしながらも、本馬を2週間後のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(英GⅠ・T12F)に向かわせた。主な対戦相手は、グレートヴォルティジュールS・ハードウィックSの勝ち馬で前年の英セントレジャー3着・BCターフ2着のシームーン、前年のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS3着後にBCターフを勝ちコロネーションCの2連覇も果たしてきたセントニコラスアビー、前年のメルボルンC・香港ヴァーズを勝っていたドゥーナデン、前年にベルリン大賞・バーデン大賞・凱旋門賞のGⅠ競走3連勝を果たしてカルティエ賞最優秀3歳牝馬に選ばれた独国調教の牝馬デインドリーム、仏ダービー・ニエル賞の勝ち馬リライアブルマン、前年の英セントレジャー馬マスクドマーヴェル、前年の英セントレジャー2着馬ブラウンパンサー、日本から参戦してきた東京優駿勝ち馬ディープブリランテなどだった。GⅠ競走未勝利ながら安定感を買われたシームーンが単勝オッズ3倍の1番人気に支持され、2連覇を目指す本馬が単勝オッズ3.5倍の2番人気、セントニコラスアビーが単勝オッズ6倍の3番人気で、デインドリームは独国調教馬による同競走勝利が過去に一例も無いというデータや前走サンクルー大賞の完敗などが嫌われて単勝オッズ10倍の5番人気止まりだった。

スタートが切られると、セントニコラスアビー陣営が用意したペースメーカー役のロビンフッドを差し置いてドゥーナデンが先頭に立ち、ロビンフッドが必死に追いかけて3ハロンほど走ったところで先頭を奪った。デインドリームも先行し、一方の本馬は珍しく馬群の中団5番手を進んでいた。そして残り3ハロン地点から内側を突いて徐々に加速を開始した状態で直線を向いた。しかし本馬とほぼ同じタイミングで外側を通って加速したデインドリームがすぐに本馬をかわして前に出た。一方の本馬も負けてはいられず、内側から外側に進路変更をすると必死になって前を追い、残り半ハロン地点でデインドリームに並びかけた。本馬は競り合いに強い馬だったが、しかしここではデインドリームのほうが一枚上手であり、鼻差屈して2着に敗れた。

しかしエクリプスSから2週間後の走りとしては十分だったと感じたゴスデン師はレース後に「驚くべき走りでした」と本馬の健闘を讃えた。その上で、この後は凱旋門賞が目標であると明言したが、その1か月前の愛チャンピオンS(愛GⅠ・T10F)に出走した。主な対戦相手は、前年の英チャンピオンS3着後にエリザベス女王杯で2連覇を果たし、その後は屈腱炎を患いながらも前走ジャンロマネ賞を1位入線(この愛チャンピオンSの後になって薬物検査に引っかかって失格)してきたスノーフェアリー、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSで2年連続3着だったセントニコラスアビー、本馬の父ガリレオの半弟である愛ダービー2着馬ボーントゥシーなどだった。本馬が単勝オッズ2.625倍の1番人気に支持され、スノーフェアリーが単勝オッズ2.875倍の2番人気、セントニコラスアビーが単勝オッズ4倍の3番人気となった。

スタートが切られるとセントニコラスアビーのペースメーカー役だったロイヤルロッジS・UAEダービー勝ち馬ダディロングレッグスが先頭に立ち、本馬は離れた2番手を追走した。そして残り3ハロン地点で前との差を縮め始めると、直線入り口の残り2ハロン地点で先頭に立った。しかし豪脚を繰り出したスノーフェアリーに残り1ハロン地点で並びかけられると、ゴール前で一気に差をつけられて1馬身1/4差の2着に敗れた。

その後は凱旋門賞に向かう予定だったが、レース数日前に熱発と血液障害を発症したために回避となり、代わりに英チャンピオンS(英GⅠ・T10F)に向かった。主な対戦相手は、前年の同競走制覇が決め手となってカルティエ賞最優秀古馬に選ばれ、この年もドバイシーマクラシック・ガネー賞を勝つなど一線級で活躍していたシリュスデゼーグル、独ダービー・ダルマイヤー大賞の勝ち馬パストリアス、そして本馬とはデビュー戦以来の顔合わせとなるフランケルだった。フランケルはデビュー戦で本馬を破った後にデューハーストS・英2000ギニー・セントジェームズパレスS・サセックスS2回・クイーンエリザベスⅡ世S・ロッキンジS・クイーンアンS・英国際SとGⅠ競走9勝を挙げて通算13戦全勝の成績を誇っていたが、フランケルの過去13戦のうち最も2着馬との差が小さかったのは本馬が半馬身差の2着となった未勝利戦だった。それもあってゴスデン師はフランケルとの再戦を楽しみにしている旨の発言をしたのだが、既にサラブレッド史上最強馬の呼び声も高かった上に前走の英国際Sで10ハロン強の距離も難なくこなしたフランケルの勝利は揺るぎそうに無く、単勝オッズ1.18倍の1番人気。連覇を目指すシリュスデゼーグルが単勝オッズ5.5倍の2番人気で、本馬は単勝オッズ10倍の3番人気だった。

本馬が得意とする重馬場の中でスタートが切られるとフランケルの半兄でペースメーカー役を務めていたブレットトレインが先頭に立ち、シリュスデゼーグルが2番手、本馬は3番手につけ、フランケルは後方からレースを進めた。そして直線入り口で先頭に立ったシリュスデゼーグルに並びかけようとしたが、その横に並ぶことは出来なかった。そして残り1ハロン地点でフランケルに抜き去られてしまい、シリュスデゼーグルにも追いつけなかった本馬は、勝ったフランケルから4馬身1/4差の3着に敗退。

フランケルはこのレースを最後に14戦無敗で引退したが、本馬もまたこのレースを最後に4歳時4戦1勝の成績で引退となった。

血統

Galileo Sadler's Wells Northern Dancer Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Fairy Bridge Bold Reason Hail to Reason
Lalun
Special Forli
Thong
Urban Sea Miswaki Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Hopespringseternal Buckpasser
Rose Bower
Allegretta Lombard Agio
Promised Lady
Anatevka Espresso
Almyra
Magnificient Style Silver Hawk Roberto Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Bramalea Nashua
Rarelea
Gris Vitesse Amerigo Nearco
Sanlinea
Matchiche Mat de Cocagne
Chimere Fabuleuse
Mia Karina Icecapade Nearctic Nearco
Lady Angela
Shenanigans Native Dancer
Bold Irish
Basin Tom Rolfe Ribot
Pocahontas
Delta Nasrullah
Bourtai

ガリレオは当馬の項を参照。

母マグニフィセントスタイルは現役成績11戦2勝、ムシドラS(英GⅢ)を勝っている。繁殖牝馬としての成績は抜群で、本馬の半姉エコーズインエタニティ(父スピニングワールド)【サンチャリオットS(英GⅡ)・パークヒルS(英GⅡ)】、半兄パーカッショニスト(父サドラーズウェルズ)【米グランドナショナル(米GⅠ)・ヨークシャーC(英GⅡ)】、半姉プレイフルアクト(父サドラーズウェルズ)【フィリーズマイル(英GⅠ)・メイヒルS(英GⅡ)・ランカシャーオークス(英GⅡ)】、半姉チェンジングスカイズ(父サドラーズウェルズ)【ラプレヴォヤンテH(米GⅡ)・ザベリワンS(米GⅢ)】、全妹グレートヘヴンズ【愛オークス(愛GⅠ)・ランカシャーオークス(英GⅡ)】など次々に活躍馬を産んでいる。プレイフルアクトの子にはジャイアンツプレイ【ニューヨークH(米GⅡ)】やアンジャズ【オーキッドS(米GⅢ)】がおり、牝系も伸びつつある。

マグニフィセントスタイルの半兄にはシベリアンサマー(父シベリアンエクスプレス)【チャールズHストラブS(米GⅠ)】がいる。マグニフィセントスタイルの従兄弟にはシルヴァーエンディング【ペガサスH(米GⅠ)】、シャンペン【アンセットオーストラリアS(豪GⅠ)・マッキノンS(豪GⅠ)】、セントレイムズ【新ダービー(新GⅠ)・ザビールクラシック(新GⅠ)】などもいる。マグニフィセントスタイルの曾祖母デルタはアーリントンラッシーS・アーリントンメイトロンHの勝ち馬で、デルタの姪には米国の歴史的名牝シュヴィーがいる。他にも母系からはスルーオゴールド等ここには挙げきれないほどの活躍馬が出ており、文句なしの名門牝系となっている。→牝系:F9号族②

母父シルヴァーホークは当馬の項を参照。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬は英国ハートフォードシャー州ニューセルズパークスタッドで種牡馬入りした。初年度の種付け料は2万ポンドに設定されている。

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