和名:アリスホーソン |
英名:Alice Hawthorn |
1838年生 |
牝 |
鹿毛 |
父:ムーリーモロク |
母:レベッカ |
母父:ロタリー |
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英国古馬長距離戦線でタフに走り続けて次々と牡馬を薙ぎ倒して5歳年上の名牝ビーズウイングと共に「競馬場の女王」と呼ばれ繁殖入り後も活躍する |
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競走成績:3~7歳時に英で走り通算成績70戦52勝(入着回数は不明。異説あり) |
英国クラシック競走にこそ縁が無かったが、非常に頑健に走り続けて数多くの勝ち星を挙げ、繁殖牝馬としても優秀な成績を収めて後世に大きな影響力を保ち、英国競馬史上における最高の牝馬の一頭に数えられる名牝中の名牝。
誕生からデビュー前まで
英国血統書(ジェネラルスタッドブック)によると、本馬の所有者はJ・プラマー氏となっている。プラマー氏が本馬の生産者だとする意見もあれば、本馬の母レベッカの所有者だったトム・ブース氏という人物が本馬の生産者で、プラマー氏に幼少期の本馬を売却したのではないかとする意見もある。
競走生活(3・4歳時)
デビューは遅く、3歳10月にヨーク競馬場で行われたオールエイジドSだった。結果は3頭の牡馬に先着を許して4着だった。次走はノーサラートン競馬場で行われた距離2マイルのヒート競走で、3頭の他馬を下して初勝利を挙げた。次走も距離2マイルのヒート競走となり、4頭の他馬を下して勝利。3歳時の成績は3戦2勝となった。
4歳時は3月のチェスターC(T18F)から始動した。前年の英セントレジャー・セントジェームズパレスS・アスコットゴールドヴァーズの勝ち馬サティリスト、アスコット金杯・ケンブッジシャーHを勝ち英セントレジャーで3着していたレイナーコスト、前年の同競走の勝ち馬でシザレウィッチHも勝っていたクリュシュキーン、前年のケンブッジシャーHの勝ち馬バルカンといった強敵達が参戦してきたが、本馬が2着レイナーコストに2馬身差をつけて勝利した。次走のフリーHでは軽量にも恵まれて勝利。チェシャーSでも年上の牝馬達を退けて勝利した。マンチェスターC(T12F)ではデビッドの3着に敗れたが、8月のヨークシャークイーンズプレートは馬なりのまま勝利した。前年に続いて出走したオールエイジドSではジャックシェパードの2着に敗れたが、その後はリッチモンドカップS・ノーサラートンCを連勝し、スウィープSで同父の牡馬ペイガンを破って勝利を収め、4歳シーズンを締めくくった。
競走生活(5歳時)
5歳時は2連覇を狙ってチェスターC(T18F)から始動したが、ミリピードの着外に敗退。次走の100ポンドプレートも落とした。しかしその後は快進撃を開始した。マンチェスター競馬場で出走したウィルトンSでは、愛国の実力馬レトリーバーを破って勝利。クイーンズプレート(T24F)では、他馬5頭を下して勝利。さらに、ランカシャーカップS・ランカシャークイーンズプレート・ニューカッスルクイーンズプレート(T24F)・メンバーズプレートと連勝。リヴァプールクイーンズプレートでも他馬4頭を下して勝利した。リヴァプールダービーHで着外に敗れて連勝はいったん止まったが、その後はヨークシャークイーンズプレートを勝ち、ストックトン競馬場で出走した235ポンドのレースも勝利。
圧巻だったのがドンカスターC(T20F)だった。このレースには、英セントレジャー・ドンカスターC・グッドウッドC2回・リヴァプールサマーCを勝っていたチャールズザトゥエルフスという強豪馬の姿があった。しかし結果は本馬がチャールズザトゥエルフスを20馬身差の2着に切り捨てて大楽勝した。その後はリッチフィールド競馬場に向かい、スタッフォードシャーSを勝利。次走のクイーンズプレートでは単走で勝利した。ノッティンガムクイーンズプレートも勝ち、リッチモンドクイーンズプレートでは単走で勝利。リッチモンドカップSでは英セントレジャーを勝ってきたばかりのナットウィズを撃破して勝利。さらに、ノーサラートンC・ノーザンプトンクイーンズプレート(T24F)を勝利した。この強行軍が影響したのか、その後は5連敗で5歳シーズンを終えた。そしてこの年の終了後に本馬はプラマー氏からジョージ・サルヴィン氏にリースされた。
競走生活(6歳時)
サルヴィン氏は本馬に現役続行を命じ、本馬は翌6歳時も非常なハードスケジュールの中で走る事になるが、それでも本馬の実力は衰えを知らなかった。シーズン初戦のチェスターC(T18F)では3歳牡馬レッドディアの2着に敗れたが、次走の100ポンドレースでは勝利。その後2戦連続して単走で勝利した。さらにアスコットクイーンズヴァーズ(T16F)では、英ダービー2着・アスコット金杯3着のロバートデゴーハムを6馬身差の2着に破って完勝した。ニューカッスルCは馬なりで勝利。さらにグッドウッドC(T21F)では、前年の英セントレジャー3着馬プライズファイターを3馬身差の2着に下して勝利した。その後も快進撃は続き、ソールズベリークイーンズプレートを単走で勝利。ルイスクイーンズプレートも勝ち、ダンダスSでは単走で勝利。次走のクイーンズプレート(T16F)では珍しく4頭が立ち向かってきたが、やはり本馬が勝利した。ドンカスタークイーンズプレートでは単走で勝ち、フィッツウィリアムSも勝利。今回も単走となったドンカスタークイーンズプレートも勝利した。
そして前年も制したドンカスターC(T20F)に出走した。そして前年のマンチェスターCの勝ち馬アリストテレスを2着に破って2連覇を達成。このドンカスターCは一昨年までビーズウイングが3連覇しており、これで牝馬が5連覇した事になった。その後もリッチモンドC・ロックスバラC・単走のダンフリースC・50ソヴリンパース・カーライルC・クイーンズプレートを勝利し、その勢いは留まるところを知らなかった。次走のホートンハンデキャッププレートではアイアムナットアウェアと同着となった。しかし本馬がトップハンデの136ポンドを背負わされていたのに対し、アイアムナットアウェアの斤量は100ポンド(それでも出走馬中2番目の重さ)で、その差は実に36ポンドだった。その後は、この年の英セントレジャーを制覇した3歳年下のフォーアバラーとの500ソヴリンマッチレースが予定されていたが、本馬陣営が罰金を払って回避した(これを本馬の敗戦にカウントする資料もある)。
競走生活(7歳時)
7歳時も現役を続けた本馬は、やはり頑健に走り続けた5歳年上の名牝ビーズウイングと同様に“Queen of the Turf(競馬場の女王)”と呼ばれるようになっていた。まずはチェスタークイーンズプレートを勝って順調なシーズンの滑り出しとなった。しかし圧倒的な人気を背負ったサフォークSでは着外に終わった。ロシア皇帝プレート(T20F・現アスコット金杯)では、本馬よりいずれも3歳年下で斤量も本馬より軽かった前年の同競走の勝ち馬ジエンペラーとフォーアバラーの2頭の牡馬に後れを取って、2連覇を飾ったジエンペラーの3着に敗退。3連覇を目指して出走したドンカスターC(T20F)も、アスコットゴールドヴァーズを勝っていた3歳牡馬スウィートミートの2着に敗れたが、後の英セントレジャー3着馬パンタサ、グッドウッドCの勝ち馬ミスエリスには先着した。その後はシャンペンプレートで、12ストーン9ポンド、つまり177ポンド(約80.5kg)という信じ難い斤量を背負って勝利。100ポンドスウィープSも勝利した。次走のホートンハンデキャッププレートでは前年に続いて同着。しかも今回は3頭同着だった。本馬の斤量124ポンドに対して、他2頭の斤量は102ポンドと93ポンドだった。前年は決勝戦が行われたという記載は無いが、この年は決勝戦が行われたとあり、結果は3着だった。これが本馬の現役最後のレースとなった。
なお、本馬の競走成績は70戦以上して50勝以上(52勝とする説が多い)とされているようである。本項でこれまでに記載した出走回数と勝ち星を合計すると、勝ち星は50勝だが出走回数は70戦より少ない。具体的には、3歳時3戦2勝、4歳時9戦7勝、5歳時25戦17勝、6歳時はフォーアバラーとのマッチレースを回避したのを除いて22戦21勝、7歳時は最後のホートンハンデキャッププレートを1戦として数えて7戦3勝で、合計67戦50勝である。参考資料において漏れている出走記録がいくつかあるのは確実なようである。
1886年6月に英スポーティングタイムズ誌が競馬関係者100人に対してアンケートを行うことにより作成した19世紀の名馬ランキングにおいては、第37位にランクインした。
血統
Muley Moloch | Muley | Orville | Beningbrough | King Fergus |
Fenwick's Herod Mare | ||||
Evelina | Highflyer | |||
Termagant | ||||
Eleanor | Whiskey | Saltram | ||
Calash | ||||
Young Giantess | Diomed | |||
Giantess | ||||
Nancy | Dick Andrews | Joe Andrews | Eclipse | |
Amaranda | ||||
Highflyer Mare | Highflyer | |||
Cardinal Puff Mare | ||||
Spitfire | Beningbrough | King Fergus | ||
Fenwick's Herod Mare | ||||
Milfield Mare | Milfield | |||
? | ||||
Rebecca | Lottery | Tramp | Dick Andrews | Joe Andrews |
Highflyer Mare | ||||
Gohanna Mare | Gohanna | |||
Fraxinella | ||||
Mandane | Pot-8-o's | Eclipse | ||
Sportsmistress | ||||
Young Camilla | Woodpecker | |||
Camilla | ||||
Cervantes Mare | Cervantes | Don Quixote | Eclipse | |
Grecian Princess | ||||
Evelina | Highflyer | |||
Termagant | ||||
Anticipation | Beningbrough | King Fergus | ||
Fenwick's Herod Mare | ||||
Expectation | Herod | |||
Skim Mare |
父ムーリーモロクは現役成績16戦11勝、英シャンペンS・ドンカスターS2回に勝ち、ドンカスターCでは3着だった。種牡馬としては競走馬時代以上の成功を収めており、本馬の他にペギー【パークヒルS】、ディスクロージャー【パークヒルS】、マニア【ナッソーS】などを出し、繁殖牝馬の父としても複数の英国クラシック競走の勝ち馬を送り出している。ムーリーモロクの父ムーリーはエレノアの項を参照。
母レベッカは競走馬として勝ち星を挙げた、又は重要な競走で入着したという記録は無い。母としては、本馬の半兄ザプロヴォースト(父ザサドラー)【ヨークシャーキングズプレート】、半弟アナンデール(父タッチストン)【2着英ダービー】なども産んでいる。また、本馬の半妹ロウェナ(父リカバリー)の牝系子孫には主にオセアニアの活躍馬が、本馬の半妹フェアヘレン(父パンタルーン)の子にはロードオブジアイルズ【英2000ギニー】、孫にはブリガンタイン【英オークス・アスコット金杯】、玄孫世代以降にはラファリナ【リュパン賞】、エクレールオショコラ【凱旋門賞・ロワイヤルオーク賞】、ギャラハディオン【ケンタッキーダービー】などが、本馬の半妹マリオン(父セントマーチン)の牝系子孫には、サイフォン【サンタアニタH(米GⅠ)・ハリウッド金杯(米GⅠ)・ジュリアーノマルティンス大賞(伯GⅠ)】、日本で走ったミスセフト【中山四歳牝馬特別(桜花賞)】などがおり、3頭とも本馬の領域には及ぶべくもないが牝系子孫を今世紀まで伸ばしている。→牝系:F4号族②
母父ロタリーはドンカスターCの勝ち馬。ロタリーの父トランプもドンカスターCの勝ち馬。さらに遡ると、ディックアンドリューズ、ジョーアンドリューズを経由して、エクリプスに行きつく。
競走馬引退後
競走馬を引退した本馬は、当初の所有者だったプラマー氏の息子ベンジャミン・プラマー氏の元で繁殖入りした。
本馬は繁殖成績も優秀で、プラマー氏のクロフトスタッドファームを大いに繁栄させた。もっとも、繁殖入りして2年間はレイナーコストと交配されるも不受胎で、3年目にようやく受胎して翌11歳時に産んだ初子の牡駒はヤングホーソン(父レイナーコスト)と命名されたが、活躍する事は出来なかった。
12歳時には2番子の牡駒ロードフォーコンバーグ(父バードキャッチャー)を産んだ。ロードフォーコンバーグは競走馬としては並の成績だったが、種牡馬としてそれなりの成績を残した。
13歳時には3番子の牝駒テローナ(父タッチストン)を産んだ。テローナは後述のとおり本馬の牝系を一定程度発展させた。
14歳時には4番子の牡駒オールストン(父メルボルン)を産んだ。オールストンはウィルトンパークS・スチュワーズC・ドローニングルームS・アスコットゴールドヴァーズを勝利する活躍を見せた。しかし、種牡馬としては今ひとつだった。
15歳時には5番子の牡駒ファインドン(父タッチストン)を産んだ。ファインドンは活躍する事は出来なかった。
16歳時には6番子の牝駒レディホーソン(父ウインドハウンド)を産んだ。レディホーソンはコンビニアルSを勝ち、英ダービーにも参戦したが着外に終わった。レディホーソンは後述のとおり本馬の牝系を最も発展させる事になった。
17歳時には7番子の牡駒コックスウォルド(父ザフライングダッチマン)を産んだが、競走馬になれなかった。
ウエストオーストラリアンと交配されたが不受胎だったため、18歳時は産駒がいなかったが、19歳時には本馬の最高傑作である8番子の牡駒トーマンバイを産んだ。トーマンバイを産む前年に本馬はメルボルンとウインドハウンドという2頭の種牡馬と続けて交配されており、トーマンバイの父がどちらなのかは断定できないが、毛色などから一般的にはウインドハウンドが父である可能性が高いとされている。トーマンバイは現役成績24戦14勝、英ダービー・アスコット金杯・ジムクラックS・クリテリオンS・モスティンS・クラレットSを制し、種牡馬としても直系のザテトラークや娘の子ベンドアを通じて後世に大きな影響を与えた(詳細は当馬の項を参照)。
20歳時には9番子の牝駒スウィートホーソン(父スウィートミート)を産んだ。スウィートホーソンは小規模競走の勝ち星があるだけで、牝馬ながらに挑戦した英2000ギニーでも着外に終わっている。しかしスウィートホーソンは繁殖牝馬として成功を収め、曾祖母と同じ名前であるヨークシャーオークス馬レベッカを産んだ。また、その牝系子孫にはレディホーソンほどではないが後述するとおり多くの活躍馬がいる。
21歳時に英ダービー馬ワイルドデイレルとの間に産んだ牡駒は生後1週間で他界した。その後ウインドハウンドと交配されるも不受胎だったため22歳時は産駒がおらず、その後ワイルドデイレルと交配されて受胎したが、その子を産む事無く、翌1861年の春に本馬は23歳で他界した。
後世に与えた影響
本馬の牝系子孫を発展させたのは、3番子の牝駒テローナ、6番子の牝駒レディホーソン、9番子の牝駒スウィートホーソンの3頭である。
テローナの牝系子孫はあまり繁栄していないが、グリーンステッド【オールエイジドS・エプソムH】、ベゴニアベル【MRC1000ギニー・ライトニングS・ニューマーケットH】、ラヴィングクレーム【マルセルブサック賞(仏GⅠ)】などが出ており、今世紀も残っている。
レディホーソンの牝系子孫は、その娘であるレディアリスホーソン、メイブルーム、ギブサイドレディ、ポインセチア、クイーンオブザメイの5頭がいずれも後継繁殖牝馬として活躍し、大きく発展した。
まず、レディアリスホーソンの牝系子孫からは、エピナード【仏グランクリテリウム・フォレ賞・イスパーン賞】、クレアヴォワン【リュパン賞・仏ダービー・パリ大賞】、ヌッチオ【凱旋門賞・伊共和国大統領賞・イタリア大賞・コロネーションC】、イルドブルボン【キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(英GⅠ)・コロネーションC(英GⅠ)】、ストームバード【デューハーストS(英GⅠ)】、クエストフォーフェイム【英ダービー(英GⅠ)・ハリウッドパークターフH(米GⅠ)】、スボティカ【凱旋門賞(仏GⅠ)・パリ大賞(仏GⅠ)・ガネー賞(仏GⅠ)】、スタリーン【BCフィリー&メアターフ(米GⅠ)・メイトリアークS(米GⅠ)】、ファルブラヴ【ジャパンC(日GⅠ)・伊共和国大統領賞(伊GⅠ)・ミラノ大賞(伊GⅠ)・イスパーン賞(仏GⅠ)・エクリプスS(英GⅠ)・英国際S(英GⅠ)・クイーンエリザベスⅡ世S(英GⅠ)・香港C(香GⅠ)】、アザムール【キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(英GⅠ)・セントジェームズパレスS(英GⅠ)・愛チャンピオンS(愛GⅠ)・プリンスオブウェールズS(英GⅠ)】、ナタゴラ【英1000ギニー(英GⅠ)・チェヴァリーパークS(英GⅠ)】、日本で走ったタケデンファイター【マイルCS南部杯】、アインブライド【阪神三歳牝馬S(GⅠ)】、フジノウェーブ【JBCスプリント(GⅠ)】、ヒルノダムール【天皇賞春(GⅠ)】などが出ている。
メイブルームの牝系子孫からは、曾孫にボナヴィスタ【英2000ギニー】、サーヴィスト【英ダービー・英セントレジャー】、ヴェラスケス【英チャンピオンS2回・エクリプスS】などが出たが、メイブルームの牝系子孫はそれほど発展しなかった。
ギブサイドレディの牝系子孫からは、コロナック【英ダービー・エクリプスS・英セントレジャー・コロネーションC】、テンパランスヒル【ベルモントS(米GⅠ)・トラヴァーズS(米GⅠ)・ジョッキークラブ金杯(米GⅠ)・サバーバンH(米GⅠ)】、ヴァンランディンガム【サバーバンH(米GⅠ)・ジョッキークラブ金杯(米GⅠ)・ワシントンDC国際S(米GⅠ)】などが出ている。
ポインセチアの牝系子孫からは、孫にエスカルブークル【ロワイヤルオーク賞】、ルサンシー【イスパーン賞・サブロン賞】、曾孫にニアン【ヨークシャーオークス】、玄孫世代以降にニケローラ【凱旋門賞・仏1000ギニー・仏オークス・ヴェルメイユ賞】などが出ている。
クイーンオブザメイの牝系子孫からは、ホーリーローマンエンペラー【愛フェニックスS(愛GⅠ)・ジャンリュックラガルデール賞(仏GⅠ)】、チャームスピリット【ジャンプラ賞(仏GⅠ)・ムーランドロンシャン賞(仏GⅠ)・クイーンエリザベスⅡ世S(英GⅠ)】、日本で走ったクリヤマト【農商省賞典四歳能力検定(皐月賞)】、ウイザート【阪神三歳S】、トラックオー【菊花賞・天皇賞秋】、ダイナナホウシュウ【皐月賞・菊花賞・天皇賞秋】、ゴールデンウエーブ【東京優駿・全日本三歳優駿】、ショウフウミドリ【宝塚記念】、ハマノパレード【宝塚記念】、エフチリン【川崎記念】、パッシングショット【マイルCS(GⅠ)】、ケイティタイガー【中山大障害秋】、エルウェーウィン【朝日杯三歳S(GⅠ)】、ジェニュイン【皐月賞(GⅠ)・マイルCS(GⅠ)】、ティコティコタック【秋華賞(GⅠ)】、アサクサキングス【菊花賞(GⅠ)】、コーリンベリー【JBCスプリント(GⅠ)】などが出ている。
最後に、スウィートホーソンの牝系子孫からは、孫にベンバトル【愛ダービー】、ミスジャミー【英1000ギニー・英オークス】、曾孫にオービット【エクリプスS】、玄孫世代以降にはイッツインジエア【ヴァニティH(米GⅠ)2回・アラバマS(米GⅠ)・デラウェアオークス(米GⅠ)・ラフィアンH(米GⅠ)】、バランシーン【英オークス(英GⅠ)・愛ダービー(愛GⅠ)】、ストーミングホーム【英チャンピオンS(英GⅠ)・チャールズウィッティンガム記念H(米GⅠ)・クレメントLハーシュ記念ターフCS(米GⅠ)】、ムーンバラッド【ドバイワールドC(首GⅠ)】、ミュージックノート【マザーグースS(米GⅠ)・CCAオークス(米GⅠ)・ガゼルS(米GⅠ)・バレリーナS(米GⅠ)・ベルデイムS(米GⅠ)】、マジカルファンタジー【デルマーオークス(米GⅠ)・ゲイムリーS(米GⅠ)・ジョンCメイビーH(米GⅠ)・イエローリボンS(米GⅠ)】、ランハッピー【BCスプリント(米GⅠ)・キングスビショップS(米GⅠ)・マリブS(米GⅠ)】などが出ている。