タイトスポット

和名:タイトスポット

英名:Tight Spot

1987年生

鹿毛

父:ヒズマジェスティ

母:プレミアムウィン

母父:リファール

芝に転向後に素質を開花させ、アーリントンミリオンなど8連勝してエクリプス賞最優秀芝牡馬に選ばれた本邦輸入種牡馬

競走成績:2~5歳時に米で走り通算成績21戦11勝2着3回3着1回

誕生からデビュー前まで

米国の老舗ドーナツ会社ウィンチェルドーナツの創設者で、米国最大級のファミレスチェーン会社デニーズの会長も務めたヴェルヌ・ヘッジ・ウィンチェル氏が設立した馬産団体ウィンチェルサラブレッドにより米国ケンタッキー州において生産された。ウィンチェル氏を始めとする複数の人々の共同所有馬となり、かつてジョンヘンリーを手掛けたロナルド・マッカナリー調教師に預けられた。

競走生活(2・3歳時)

2歳9月にデルマー競馬場で行われたダート6ハロンの未勝利戦でデビューしたが、勝ち馬から12馬身差をつけられた7着に大敗。勝ったのは、この年にノーフォークS・ハリウッドフューチュリティとGⅠ競走を2勝してBCジュヴェナイルでも2着するグランドキャニオンだった。翌月にはサンタアニタパーク競馬場ダート6.5ハロンの未勝利戦に出走したが、エルトレオの2馬身差2着に敗退。翌月にはサンタアニタパーク競馬場ダート8.5ハロンの未勝利戦に出走したが、後のブルーグラスS2着馬ランドラッシュの9馬身半差3着に敗退。同月にはハリウッドパーク競馬場ダート8.5ハロンの未勝利戦にも出走したが、アッシリアンパイレートの4馬身差2着に敗退。12月に出た前走と同コースの未勝利戦を2着キャリーズグローリーに7馬身差をつけて圧勝して、ようやく初勝利を挙げた。2歳時の成績は5戦1勝だった。

3歳時は1月にゴールデンゲートフィールズ競馬場で行われたエルセーリトH(D8F)から始動して、2着マッチディヴォースドに2馬身半差をつけて快勝。次走は3月のサンラファエルS(GⅡ・D8F)となった。ここではプエルトリコから来た後のサンタアニタダービー馬ミスターフリスキーの2馬身半差2着に敗れたが、かつて歯が立たなかったランドラッシュ(3着)に先着しており、2歳時に比べると格段に能力を上昇させている事を示した。

その後はケンタッキーダービー参戦を見据えてケンタッキー州に移動して、ジムビームS(GⅡ・D9F)に出走した。しかし、ホープフルS・サラトガスペシャルS・ケンタッキーBCS・バッシュフォードマナーSなどを勝っていたサマースコール、レムセンSの勝ち馬ヨンダーといった面々に完膚なきまでに叩きのめされ、勝ったサマースコールから18馬身差をつけられた5着と大敗してしまった。

惨敗の原因は馬場状態が不良だった事にもありそうだが、いずれにしてもこの敗戦によりケンタッキーダービーは断念となり、米国西海岸に戻ることになった。本馬が不在のケンタッキーダービーは、1番人気のミスターフリスキーが馬群に沈み、サマースコールが2着(勝ったのは本馬と対戦がなかったアンブライドルド)しているから、本馬が出ていても勝ち負けにならなかった公算が大きかっただろう。

西海岸に戻ってきた本馬は早速ケンタッキーダービーより2週間前に施行されるカリフォルニアダービー(GⅢ・D9F)に出走した。しかしサウサリートSを勝ってきたスタルワートチャージャー、サンタカタリナSの勝ち馬ミュージックプロスペクター、ブラッドベリーSの勝ち馬タスダイニングの3頭に屈して、勝ったスタルワートチャージャーに14馬身差をつけられて4着に終わった。

その後は2か月間レースに出ず、6月になった。ここで陣営が試みに初芝となるスターダストS(T8.5F)に出走させてみると、今までと全く違った見事な切れ味を発揮して、2着プレデセッサーに2馬身差をつけて快勝。これ以降本馬は全て芝のレースを走ることになる。

次走のラホヤH(GⅢ・T8.5F)では、初勝利時と前走で騎乗したエディ・デラフーセイ騎手とコンビを組んだ。このレースには、カリフォルニアダービー2着後にプリークネスSに出て4着していたミュージックプロスペクターも出走していた。しかし芝とダートでは2頭の実力差は逆転しており、ミュージックプロスペクターは3着に敗退。本馬が2着イッツオールグリークトゥミーに鼻差で勝利した。イッツオールグリークトゥミーは既に芝のGⅢ競走ウィルロジャーズSを勝っていた馬であり、斤量差は本馬が1ポンド軽いだけだったから、本馬も米国芝路線の有力馬として名乗りを上げたことになった。

それから僅か2週間後のデルマーダービー(GⅡ・T9F)では、主戦となるラフィット・ピンカイ・ジュニア騎手と初コンビを組んだ。このレースにもイッツオールグリークトゥミーが出走してきて、今回は2頭とも同斤量だった。結果は本馬が2着イッツオールグリークトゥミーに3馬身差をつけて楽勝した。なお、レース後にイッツオールグリークトゥミー陣営から、本馬から進路妨害を受けたとする申し立てが出されたが棄却されている。ウィンチェル氏は「彼等は何故あのような申し立てをしたのか私には理解できない」と首を捻った。ちなみにこのレースには、後に本馬とBCマイルで対戦するインエクセスも出走していたが、英国から米国に移籍してきて間もなかったインエクセスは7着に敗れている。

本馬はこのまま米国芝路線の中心的存在となると思われたが、このレース後に故障したために長期休養に入り、3歳時の成績は7戦4勝となった。本馬が休んでいる間に、ラホヤHとデルマーダービーで下したイッツオールグリークトゥミーが、ハリウッドダービーとハリウッドターフCを勝ちBCマイルで2着するなどして、エクリプス賞最優秀芝牡馬に選ばれる活躍を見せている。

競走生活(4歳前半)

本馬の復帰戦は4歳5月にハリウッドパーク競馬場で行われた芝9ハロンの一般競走となった、長期休養明けではあったが単勝オッズ2.4倍で5頭立ての1番人気に支持された。ピンカイ・ジュニア騎手を鞍上にスタートから逃げを打った本馬は、3ポンドのハンデを与えた2着ハイランクの追撃を首差凌いで勝利した。着差だけ見れば辛勝だったが、勝ちタイム1分44秒9は芝9ハロンにおける当時の世界レコードだった。

翌6月に出走したイングルウッドH(GⅡ・T8.5F)では、他馬勢より5~9ポンド重い121ポンドのトップハンデながらも、単勝オッズ1.8倍の1番人気に支持された。ここでもスタートから先頭をひた走った本馬は、前走と異なり後続馬に影を踏ませることは一切なく、2着サムシングディファレントに4馬身半差をつけて圧勝した。

翌7月に出走したアメリカンH(GⅡ・T9F)では、ハリウッドパークターフH・シューメーカーHを連勝してきたイクスボーン、仏国から米国に移籍してきてエルリンコンH・ジョンヘンリーHを連勝してきたフェリシアン、英国でコーク&オラリーSを勝ちジュライCで2着した後に米国に移籍してきたグレートコモーションなどが対戦相手となった。イクスボーンが勝ったハリウッドパークターフHはGⅠ競走であり、この時点でGⅠ競走未勝利の本馬より字面上の実績はイクスボーンのほうが上だった。しかし123ポンドのトップハンデを課されたのは本馬のほうであり、イクスボーンは122ポンドだった。ファンも本馬の方が強いと判断したようで、単勝オッズ2.7倍の1番人気。イクスボーンが単勝オッズ3.8倍の2番人気、117ポンドのフェリシアンが単勝オッズ4.7倍の3番人気、116ポンドのグレートコモーションが単勝オッズ6.5倍の4番人気となった。スタートが切られると本馬は即座に先頭に立った。そして2馬身ほど後方をイクスボーンが追いかけてきた。そのままの態勢で直線に入るとイクスボーンが本馬に並びかけてきた。しかし最後まで抜かさせなかった本馬が2着イクスボーンに1馬身差をつけて勝利した。

翌8月に出走したエディリードH(GⅠ・T9F)がGⅠ競走初挑戦となった。対戦相手は、亜国でドスミルギネアス大賞・亜ジョッキークラブ大賞・カルロスペレグリーニ大賞とGⅠ競走を3勝した後に米国に移籍して移籍初戦の一般競走を快勝してきたアルゲニブ、仏国でギシュ賞・フォルス賞・エドモンブラン賞・ミュゲ賞を勝ちイスパーン賞2着などの成績を残した後に米国に移籍してきたヴァルデボワ、前走6着のグレートコモーションなどだった。本馬には125ポンドのトップハンデが課され、斤量2位のアルゲニブとは5ポンド差、それ以外の馬達とは9~10ポンドの斤量差があったが、それでも単勝オッズ2.1倍の1番人気に支持された。アルゲニブが単勝オッズ3.1倍の2番人気で、米国移籍後は今ひとつ結果が出ていなかったヴァルデボワは単勝オッズ11.3倍の5番人気に留まった。今回も本馬はスタートから先頭に立ち、後続馬に2~3馬身程度の差をつける単騎逃げを打った。そして直線に入ると二の脚を使って押し切り、2着ヴァルデボワに3馬身半差をつけて、1分47秒32のコースレコードを計時してGⅠ競走初勝利を飾った。

競走生活(4歳後半)

その後は東上して、9月のアーリントンミリオン(GⅠ・T10F)に参戦した。対戦相手は、欧州ではドラール賞3着がある程度だったが米国に移籍して前走アーリントンHを3馬身半差で勝ってきたフィラゴ、この年は当初エルクホーンS勝利・ハリウッドターフH2着など芝で結果を残していたがダート競走に手を出したハリウッド金杯・パシフィッククラシックSでは連敗していたイッツオールグリークトゥミー、ガネー賞・メルセデスベンツ大賞・ナッソーS・サンチャリオットSを勝ちヨークシャーオークスで2着していたカルタジャナ(中山グランドジャンプを3連覇したカラジの半姉)、エディリードHで4着だったアルゲニブ、クイーンズプレート・加プリンスオブウェールズS・ブリーダーズS・モルソンエクスポートミリオン・カナディアンターフH・エクリプスHなどを勝っていた前年の加国三冠馬イズヴェスティア、セクレタリアトS2着馬シュナンブラン、ソードダンサーHを勝ってきたドクタールートなど9頭だった。本馬が単勝オッズ2.8倍の1番人気、フィラゴが単勝オッズ4.6倍の2番人気、イッツオールグリークトゥミーが単勝オッズ5.9倍の3番人気、カルタジャナが単勝オッズ7倍の4番人気、アルゲニブが単勝オッズ7.8倍の5番人気となった。

スタートが切られると単勝オッズ33.5倍の7番人気馬シュナンブランが逃げを打ったため、今回の本馬は2番手に控える形となった。そしてそのままシュナンブランに続く2番手で直線に入ってくると、外側から追ってきたアルゲニブと内側から追ってきたカルタジャナの追撃を凌ぎ切り、2着アルゲニブに頭差、3着カルタジャナにさらに首差、4着に粘ったシュナンブランにさらに首差で勝利した。勝ちタイム1分59秒55はコースレコードだった。マッカナリー師によると、直線における本馬、アルゲニブ、カルタジャナの争いは、10年前の第1回アーリントンミリオンにおける、ジョンヘンリーとザバートの激戦を髣髴とさせるものだったという。

その後は2か月間レースに出ず、次走はチャーチルダウンズ競馬場で行われたBCマイル(GⅠ・T8F)となった。対戦相手は、前年のデルマーダービー7着後に芝でヴォランテH・サンガブリエルHを勝ったがその後にダート競走に転向してサンフェルナンドS・メトロポリタンH・サバーバンH・ホイットニーH・ウッドワードSを勝っていたインエクセス、ジャンプラ賞・ジャックルマロワ賞・ムーランドロンシャン賞の勝ち馬で前年のBCマイル3着のプリオロ、スプリントC・ロッキンジSの勝ち馬ポーラーファルコン、愛1000ギニー・コロネーションS・メイトロンSの勝ち馬でクイーンエリザベスⅡ世S2着のクーヨンガ、ジェロームH・ペガサスH・カウディンS・レムセンSの勝ち馬スキャン、ドンH・ガルフストリームパークHの勝ち馬ジョリーズヘイロー、エディリードH2着後にカーネルFWケスターHで2着してきたヴァルデボワ、ジャマイカHの勝ち馬でNYRAマイルH2着のサルトリーソング、チョイスH・ケルソHなど3連勝してきたスターオブコジーン、英1000ギニー・マルセルブサック賞・フレッドダーリンSの勝ち馬でコロネーションS・サセックスS2着のシャダイード、オークローンH・レイザーバックH・ETターフクラシックSなどの勝ち馬オープニングヴァース、サセックスSの勝ち馬でセントジェームズパレスS2着のセカンドセット、仏1000ギニー・フォレ賞・ロベールパパン賞などの勝ち馬ダンスーズドゥソワールの計13頭だった。

地元米国からの参戦馬の大半はダート競走における実績馬だったが、その中でも3歳時は芝路線で走っていたGⅠ競走4連勝中のインエクセスが単勝オッズ3.2倍の1番人気に支持され、本馬が単勝オッズ3.8倍の2番人気となった。3番人気のプリオロは単勝オッズ7.4倍であり、2強対決ムードだった。しかし芝における実績ではインエクセスより本馬のほうが上であり、唯一の直接対決だったデルマーダービーでは本馬が勝っていた。

スタートが切られるとインエクセスが先手を取り、ジョリーズヘイローがそれを追走。外枠発走の本馬は、馬群の中団好位7番手を追走した。そして三角手前で外側から一気に位置取りを上げて、先頭のインエクセスとジョリーズヘイローに並びかけていった。そしてこの3頭が先頭で直線に入ってきたが、しばらくすると3頭とも後方から来た馬達の中に飲み込まれてしまった。結局、インエクセスと本馬は、勝ち馬から6馬身差の9着同着という冴えない結果に終わってしまった(ジョリーズヘイローは6着)。勝ったのは、直線入り口で本馬の直後まで上がってきていた単勝オッズ27.7倍の10番人気馬オープニングヴァースで、後方から差してきた単勝オッズ17.3倍の7番人気馬ヴァルデボワと単勝オッズ19.6倍の8番人気馬スターオブコジーンが2・3着するという波乱の結末となった。

前年からの連勝が8で止まってしまった本馬は、4歳時6戦5勝の成績で、エクリプス賞最優秀芝牡馬には選ばれたものの、ブリーダーズカップ前には有力候補の1頭に挙げられていた年度代表馬の座は逃してしまった(BCクラシックを制したブラックタイアフェアーが受賞)。

競走生活(5歳時)

5歳時も現役を続け、2月にサンタアニタパーク競馬場で行われた芝8ハロンの一般競走から始動した。121ポンドのトップハンデを課された本馬が単勝オッズ1.6倍の1番人気に支持され、英国でダイオメドSを勝った後に米国に移籍してきた114ポンドのイートンラッドが単勝オッズ3.1倍の2番人気、これまた欧州から米国に移籍してきて前走の一般競走を3馬身差で快勝していた116ポンドのラクシーベイが単勝オッズ9.5倍の3番人気となった。スタートが切られると本馬が先頭に立ったが、単勝オッズ12倍の4番人気馬サウンズファビュラスが競りかけてきて、2頭が後続を大きく引き離す展開となった。しかしサウンズファビュラスが失速すると後は本馬の独り旅となり、直線では流して、2着ラクシーベイに1馬身半差をつけて勝利した。

翌3月のサンフランシスコマイルH(GⅢ・T8F)では、仏国でロンポワン賞を勝ってすぐに米国に移籍してベイメドウズダービーを勝ちハリウッドダービーで2着していたビストロガーデン、カーネルFWケスターH・ウィルロジャーズH・サイテーションHの勝ち馬ノトーリアスプレジャー、ハリウッドダービー・デルマー招待ダービーの勝ち馬エタニティスター、亜国のGⅠ競走グランクリテリウム大賞を勝って米国に移籍してきたレジャーキャット、前年のサンフランシスコマイルH・オールアメリカンH・ゴールデンゲートHを勝っていたフォーティナイナーデイズなどが対戦相手となった。他馬勢より8~12ポンド重い125ポンドのトップハンデを課せられた本馬が単勝オッズ1.8倍の1番人気に支持され、117ポンドのビストロガーデンが単勝オッズ6.1倍の2番人気、116ポンドのノトーリアスプレジャーが単勝オッズ7.6倍の3番人気となった。スタートが切られると即座に先頭に立った本馬は、フォーティナイナーデイズ達を引き連れて先頭を邁進。直線に入ると軽量を活かした後続馬達に迫られたが、最後まで凌ぎ切り、2着ノトーリアスプレジャーを首差抑えて勝利した。

しかしこのレース後に蹄を負傷してしまった。このまま現役引退という噂も流れたが、マッカナリー師はそれを否定し、本馬に5か月間の休養を与えた上で現役を続行させた。

休養明けとなった8月のエディリードH(GⅠ・T9F)では、前年のハリウッド金杯を勝ち前走のハリウッド金杯で2着していたマーケトリー、一昨年のアーリントンミリオンと前年のジャパンCを勝っていたゴールデンフェザント、欧州から移籍してきたエドヴィル賞2着馬リュティエアンシャントゥール、サンフランシスコマイルHで3着だったフォーティナイナーデイズ、同5着だったレジャーキャットなどが相手となった。125ポンドのトップハンデを課された本馬が単勝オッズ2.5倍の1番人気、118ポンドのマーケトリーと116ポンドのリュティエアンシャントゥールのカップリングが単勝オッズ2.9倍の2番人気、122ポンドのゴールデンフェザントが単勝オッズ4倍の3番人気となった。今回も逃げを打とうとした本馬だったが、絶好のスタートを切ったフォーティナイナーデイズが絡んできたために、単騎逃げに持ち込むことが出来なかった。そして四角ではフォーティナイナーデイズ共々既に手応えが悪くなり、勝ったマーケトリーから4馬身差の4着に敗退。マッカナリー師は休み明けの本馬にトップハンデを課したことについて不満を漏らしたが、実績馬をハンデ競走に出す以上は、厳しい斤量を覚悟するのは当然であり、怒るのはお門違いであろう。結局これが最後のレースになり、5歳時の成績は3戦2勝となった。

血統

His Majesty Ribot Tenerani Bellini Cavaliere d'Arpino
Bella Minna
Tofanella Apelle
Try Try Again
Romanella El Greco Pharos
Gay Gamp
Barbara Burrini Papyrus
Bucolic
Flower Bowl Alibhai Hyperion Gainsborough
Selene
Teresina Tracery
Blue Tit
Flower Bed Beau Pere Son-in-Law
Cinna
Boudoir Mahmoud
Kampala
Premium Win Lyphard Northern Dancer Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Goofed Court Martial Fair Trial
Instantaneous
Barra Formor
La Favorite
Classic Perfection Never Bend Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Lalun Djeddah
Be Faithful
Mira Femme Dumpty Humpty Stalino
Foolishness
Mlle. Somebody Oil Capitol
Eyes of Blue

ヒズマジェスティは当馬の項を参照。

母プレミアムウィンは現役時代に仏米で走り21戦5勝。カルヴァドス賞(仏GⅢ)で2着したほかに、ダート5.5ハロンの世界レコード1分01秒3を計時したこともある。母としては、本馬の全弟ヴァリアントネイチャー【ハリウッドフューチュリティ(米GⅠ)】も産んでいる。また、本馬の半妹フィロミナ(父アファームド)の孫にはプレミアムタップ【ウッドワードS(米GⅠ)・クラークH(米GⅠ)】がいる。プレミアムウィンの半姉アオンラス(父プラウドクラリオン)の孫にはアドヴァロレム【ミドルパークS(英GⅠ)・クイーンアンS(英GⅠ)】がいる。プレミアムウィンの母クラシックパーフェクションの半弟にはフェムエリート【仏グランクリテリウム(仏GⅠ)】がいる。クラシックパーフェクションの母ミラフェームはハリウッドラッシーS・アーリントンワシントンラッシーS・サンタイネスSの勝ち馬で、1966年の米最優秀2歳牝馬に選ばれている。ミラフェームの曾祖母ダニゼエムの半姉ラチカはネイティヴダンサーの曾祖母である。→牝系:F5号族③

母父リファールは当馬の項を参照。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬はすぐに日本に種牡馬として輸入され、1993年から日高軽種馬農業協同組合門別種馬場で供用され、後に北海牧場に移動した。当初の種牡馬人気は悪くなく、1年目は66頭、2年目は77頭、3年目は100頭、4年目は95頭の繁殖牝馬を集めた。5年目の交配数は30頭に下がったものの、初年度産駒のブラボーグリーンが京阪杯を勝つなど活躍した6年目の1998年は96頭、7年目は117頭まで交配数が上昇。しかし8年目は52頭、9年目は13頭と、交配数が減少に転じた。10年目の2002年は繁殖牝馬が4頭しか集まらなかった。そして翌2003年に、中国の北京にある龍頭牧場に輸出された。ほぼ同時期には、かつて対戦経験があるゴールデンフェザントも日本から龍頭牧場に輸出されている。しかし龍頭牧場の状況は殆ど伝わってこないため、本馬の現況もよく分からない。全日本種牡馬ランキングは1998年の36位が最高だった。母父としては宝塚記念などを勝ち凱旋門賞で2着したナカヤマフェスタを出している。

主な産駒一覧

生年

産駒名

勝ち鞍

1994

ブラボーグリーン

京阪杯(GⅢ)

1997

メイセイオペレッタ

オパールC(盛岡)

1999

カシノオウサマ

九州皐月賞・ 荒尾ダービー(荒尾)・九州ダービー栄城賞(KG1)・九州菊花賞(佐賀)・中島記念(KG1)・九州ジュニアグランプリ(佐賀)・吉野ヶ里記念(KG2)・九州王冠(KG3)2回

2000

アイアンダッシュ

フリーダムC(北関GⅢ)

2000

ケイティグリーン

サラブレッドヤングチャンピオン(金沢)

2001

ノーススポット

ジュニアクラウン(SPⅡ)・新緑賞(SPⅡ)・園田クイーンセレクション(園田)

2001

マルヨスポット

スプリント(SPⅢ)・オッズパークグランプリ(福山)

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