アルファベットスープ

和名:アルファベットスープ

英名:Alphabet Soup

1991年生

芦毛

父:コジーン

母:イリテレイト

母父:アーツアンドレターズ

名馬ベストパルの現役最後のレースを勝ち、さらに歴史的名馬シガーの現役最後のレースとなったBCクラシックも優勝する

競走成績:3~6歳時に米加で走り通算成績24戦10勝2着3回3着6回

誕生からデビュー前まで

米国ペンシルヴァニア州において、ロイ・S・ラーマン氏の馬産団体サウスイーストアソシエイツにより生産された。カリフォルニア州在住のジョージア・B・リッデル女史によりプライベートで購入され、リッデルサラブレッドステーブル名義で競走馬となり、デビッド・ホフマン調教師に預けられた。本馬は発育が遅く、2歳時はレースに出なかった。

競走生活(3歳時)

3歳4月にサンタアニタパーク競馬場で行われたダート8ハロンの未勝利戦で、コーリー・ブラック騎手を鞍上にデビュー。単勝オッズ31.2倍の6番人気と人気薄だった。レースでは最後方待機策から追い上げて、単勝オッズ1.9倍の1番人気に応えて勝ったシーニックルートから3馬身3/4差の3着に入った。

2週間後にはサンタアニタパーク競馬場芝9ハロンの未勝利戦に出走。前走より大幅に評価が上昇しており、単勝オッズ5.3倍の2番人気となった。今回もブラック騎手が騎乗した本馬は中団待機策から直線で末脚を伸ばしたものの、上位3頭に少し及ばずに、ハプスブルクの1馬身差4着に敗れた。

その翌月にはハリウッドパーク競馬場に向かい、ダート7ハロンの未勝利戦に出走。ここでは単勝オッズ4.8倍の2番人気だった。ゲイリー・スティーヴンス騎手騎乗の本馬は過去2戦と異なりスタートから2番手を走る積極的な走りを見せ、直線入り口で先頭に立つと、ゴールまでずっと続いたエグザルトとの接戦を頭差制して勝ち上がった。

6月のハリウッドパーク競馬場ダート8.5ハロンの一般競走では、単勝オッズ4.4倍の4番人気となった。今回本馬に騎乗したクリス・アントレー騎手は最後方待機策に戻したものの、終盤にまったく伸びずに、デスペラートリーの8馬身1/4差4着に敗れた。

7月のハリウッドパーク競馬場芝8.5ハロンの一般競走では、単勝オッズ4.7倍の2番人気で出走した。前走に続いてアントレー騎手が騎乗した本馬はここでは馬群の中団につけたが三角でずるずると失速して、勝ったラパンから13馬身差の8着と惨敗した。

8月のデルマー競馬場ダート6ハロンの一般競走ではスティーヴンス騎手とコンビを組み、単勝オッズ5倍の3番人気となった。ここでは馬群の中団後方につけるも、直線までに位置取りを上げきれずに、後のエインシェントタイトルBCH勝ち馬ラコタブレーヴから2馬身半差の3着に敗れた。

8月末にデルマー競馬場で行われたダート8ハロンの一般競走では、クリス・マッキャロン騎手と初コンビを組んだ。斤量に恵まれていた事もあり、ここでは単勝オッズ2倍の1番人気となった。そしてレースでも2番手追走から三角で先頭に立って押し切り、本馬より7ポンド斤量が重かった単勝オッズ5.1倍の2番人気馬シーズスタンザを2馬身差の2着に抑えて勝利した。

10月にサンタアニタパーク競馬場で行われたダート8.5ハロンの一般競走でもマッキャロン騎手を鞍上に出走した。ここでは最軽量だったが、他馬との斤量差は最大3ポンドと前走の7ポンドに比べてそれほど大きくはなく、単勝オッズ10.3倍の6番人気だった。しかしレースではデビューから初めてスタートから逃げを打ち、単勝オッズ3倍の1番人気だったプツァールとの直線における叩き合いを頭差制して勝利した。

続いて同月のヴォランテH(米GⅢ・T9F)に、アントレー騎手とコンビを組んで出走。ここではプリークネスS5着馬ヌメラスが単勝オッズ2.5倍の1番人気に推されており、本馬は単勝オッズ5.5倍の3番人気だった。今回はヌメラスと共に2~3番手を追走。そして一緒に直線入り口で先頭に立ち、ヌメラスを競り落としたが、後方から来た単勝オッズ5.8倍の4番人気馬ランソフトリーに首差差されて2着に惜敗した。

翌月のラザロSバレラH(米GⅢ・D8.5F)ではマッキャロン騎手とコンビを組み、単勝オッズ4.4倍の2番人気となった。今回も2~3番手を追走したのだが、直線に入ると伸びを欠き、カレッジタウンの5馬身3/4差5着に敗退。3歳時を10戦3勝で終えた。

競走生活(4歳時)

4歳時は7月にハリウッドパーク競馬場で行われたダート7ハロンの一般競走から始動。エディ・デラフーセイ騎手が騎乗する本馬は長期休養明けながらも単勝オッズ3.8倍の1番人気に支持されたが、中団から今ひとつ伸びずに、アーケイディアHを勝っていたカレッジタウンの1馬身3/4差3着に敗れた。

翌月のハリーFブルベイカーH(D8.5F)では、マッキャロン騎手とコンビを組んだ。人気を集めていたのは、豪州出身のサンシメオンH勝ち馬ラパンボーイ、後に米国ダート路線のトップホースに上り詰める伯国出身のサイフォンの2頭であり、本馬は単勝オッズ12.5倍の5番人気止まりだった。しかし2~3番手追走から直線入り口で先頭に立つと、そのまま2着ゴールディガーズドリームに3馬身差をつけて完勝した。

翌月のデルマーBCH(米GⅡ・D8F)でも、マッキャロン騎手とコンビを組んだ。マーヴィンルロイH勝ち馬でカリフォルニアンS2着のトスオフザコイン、サンバーナーディノH2連覇・マーヴィンルロイH・サンパスカルHとGⅡ競走4勝のデルマーデニス、そして本馬の3頭に人気が集中。トスオフザコインが単勝オッズ3倍の1番人気、デルマーデニスが単勝オッズ3.5倍の2番人気、本馬は単勝オッズ5倍の3番人気となった。ここでは中団待機策を採り、向こう正面で上がっていくと、直線入り口で先頭に立って押し切り、2着となった前年の同競走勝ち馬リカティルヒルに3/4馬身差で勝利した。

翌10月のグッドウッドH(米GⅡ・D9F)では、サンフェリペS・スーパーダービー・ベルエアHの勝ち馬ソウルオブザマター、パシフィッククラシックS2連覇のティナーズウェイとの対戦となった。人気はこの3頭に集中し、ソウルオブザマターとティナーズウェイが並んで単勝オッズ2.6倍の1番人気、マッキャロン騎手騎乗の本馬は単勝オッズ3.6倍の3番人気となった。レースでは2番手追走から直線入り口で先頭に立って押し切ろうとしたが、後方から来たソウルオブザマターとティナーズウェイの2頭に差されて、ソウルオブザマターの1馬身1/4差3着に敗れた。斤量は上位2頭よりも本馬が5ポンド軽く、まだ一線級には力が及ばない事を示す結果となった。

それでもこの内容は評価されたようで、翌月のクラークH(米GⅢ・D9F)では、フェイエットSを勝ってきたジャッジティーシーを抑えて単勝オッズ2.6倍の1番人気となった。今回もマッキャロン騎手が騎乗した本馬は馬群の好位5番手を追走したが、四角で位置取りを上げる事が出来ずに、直線の追い上げ及ばずジャッジティーシーの2馬身差3着に敗れた。

暮れのネイティヴダイヴァーH(米GⅢ・D9F)ではアントレー騎手と久々にコンビを組み、亜国のGⅠ競走ダルドロチャ大賞・5月25日大賞の勝ち馬エルフロリスタを抑えて、単勝オッズ1.9倍の1番人気に支持された。このレースは初めて経験する重馬場となったが、どうやら本馬はこうした馬場状態を苦にしなかったようで、スタートから先頭に立つと、四角で既に独走状態となり、2着エルフロリスタを7馬身半ちぎって勝利した。4歳時の成績は6戦3勝(うちグレード競走2勝)着外なしで、本馬にとっては飛躍の年となった。

競走生活(5歳時)

5歳時は1月のサンパスカルH(米GⅡ・D8.5F)から始動。これが現役最後のレースだったカリフォルニア州の英雄ベストパル(ノーフォークS・ハリウッドフューチュリティ・チャールズHストラブS・サンタアニタH・オークローンH・ハリウッド金杯のGⅠ競走6勝を含むグレード競走12勝)と最初で最後の対戦となった。勢いが買われた本馬が単勝オッズ2.6倍の1番人気となり、衰えが隠せなかったベストパルは本馬より2ポンド斤量が重かった事もあって、単勝オッズ3.2倍の2番人気となった。アントレー騎手が騎乗した本馬はスタートからリュティエフィーヴァーとの先頭争いを演じ、そのままの状態で直線に入ると、リュティエフィーヴァーを競り落として1馬身3/4差で勝利した。ベストパルは終始後方のまま8着と惨敗し、有終の美を飾る事はできなかった。

続くサンアントニオH(米GⅡ・D9F)では、ソウルオブザマター、ストラブS勝ち馬デアアンドゴーという強豪2頭との顔合わせとなった。ソウルオブザマターが121ポンドのトップハンデながらも単勝オッズ2倍の1番人気となり、119ポンドの本馬が単勝オッズ3倍の2番人気、同じく119ポンドのデアアンドゴーが単勝オッズ3.9倍の3番人気となった。レースではデアアンドゴーが先行し、本馬とソウルオブザマターの2頭は中団につけた。向こう正面で早くもソウルオブザマターが仕掛けて先頭を奪ったが、本馬鞍上のアントレー騎手は慌てずに三角に入ってから満を持してスパート。直線入り口でソウルオブザマターに追いつくと、叩き合いを首差で制して勝利した(3着デアアンドゴーは4馬身半後方)。ソウルオブザマターがこの次走のドバイワールドCで当時の世界最強馬シガーに迫る2着に好走した事、デアアンドゴーが半年後のパシフィッククラシックSでシガーの連勝を16でストップさせた事を考えれば、かなり価値がある勝利だったと言える。

次走はGⅠ競走初挑戦となるサンタアニタH(米GⅠ・D10F)となった。対戦相手の層はさすがに厚く、ハリウッドフューチュリティ・サンフェリペS・マリブS勝ち馬アフタヌーンディーライツ、そのアフタヌーンディーライツを前走ストラブSで破ってきたヘルムズマン、前年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬でサンタモニカH・サンタマリアHを連勝してきたセレナズソング、前年の覇者アージェントリクエストなどが出走してきた。ヘルムズマンが121ポンドのトップハンデながら単勝オッズ3.6倍の1番人気に支持され、119ポンドのアフタヌーンディーライツが単勝オッズ3.7倍の2番人気、120ポンドの本馬が単勝オッズ5.5倍の3番人気、セレナズソングが単勝オッズ7倍の4番人気、アージェントリクエストが単勝オッズ9.8倍の5番人気となった。今回も本馬に騎乗したアントレー騎手は馬群の中団後方追走策を採ったが、向こう正面で既に手応えが怪しくなり、直線でも全く伸びずに10着と惨敗した。上述した本馬以外の上位人気馬勢も全て着外と総崩れとなり、勝ったのは単勝オッズ19倍の7番人気馬ミスターパープルだった。ミスターパープルから25馬身も離された本馬は、その後に5か月間の長期休養に入った。

8月のパットオブライエンH(米GⅢ・D7F)で復帰。ここには暮れのBCスプリントを勝利するリトデジャスティスが出走しており、123ポンドのトップハンデながら単勝オッズ1.8倍の1番人気に支持されていた。118ポンドの本馬は単勝オッズ6.2倍の4番人気だった。アントレー騎手騎乗の本馬は馬群の好位3番手を追走し、直線半ばで先頭に立つと、そのまま2着バウンドレスモーメントに3馬身半差をつけて快勝した(リトデジャスティスはバウンドレスモーメントから鼻差の3着だった)。

翌月のデルマーBCH(米GⅡ・D8F)では、モルソンエクスポートミリオン勝ち馬でBCクラシック3着があるドラマティックゴールド、カールトンFバークH・エルリンコンH勝ち馬サヴィニオを抑えて単勝オッズ1.6倍の1番人気に支持された。スタートからドラマティックゴールドが単騎で逃げ、アントレー騎手騎乗の本馬が2番手を追走する展開となった。しかし最後までドラマティックゴールドを捕らえる事が出来ずに、首差2着に惜敗した。

翌10月のグッドウッドBCH(米GⅡ・D9F)には、サヴィニオの姿もあったが、何と言っても目玉は前走パシフィッククラシックSでシガーの連勝を16で止めたデアアンドゴーだった。しかし単勝オッズ1.9倍の1番人気に支持されたのは、アントレー騎手からマッキャロン騎手に乗り代わっていた本馬だった(デアアンドゴーは単勝オッズ2.1倍の2番人気)。レースはサヴィニオが逃げて、本馬が直後の2番手、デアアンドゴーが3番手を走る展開となった。そして直線入り口でサヴィニオをかわして先頭に立った本馬がそのままサヴィニオに1馬身差をつけてトップゴールした。しかし本馬はこのレースで左右によれる場面が何度かあり、そのときにデアアンドゴーの進路を妨害したと判定されて3着に降着、サヴィニオが繰り上がって勝利馬となった。

BCクラシック

続いて加国に向かい、ウッドバイン競馬場で行われたBCクラシック(加GⅠ・D10F)に参戦した。このレースはBCクラシック・ドバイワールドC・NYRAマイルH・ドンH2回・ガルフストリームパークH・オークローンH・ピムリコスペシャルH・ハリウッド金杯・ウッドワードS2回・ジョッキークラブ金杯などを勝っていた1990年代米国最強馬シガーの引退レースであり、他にもデアアンドゴー、ベルモントS・スーパーダービーの勝ち馬でBCジュヴェナイル・プリークネスS3着のエディターズノート、プリークネスS・ジムダンディSの勝ち馬でホープフルS・ベルモントフューチュリティS・トラヴァーズS2着のルイカトルズ、トラヴァーズSの勝ち馬ウィルズウェイ、デルマーBCH勝利後にメドウランズCHも勝ってきたドラマティックゴールド、メドウランズCH2着馬フォーマルゴールド、ホイットニーHの勝ち馬でサバーバンH2着のマホガニーホール、前年の仏2000ギニー2着馬でフォンテーヌブロー賞・ケンタッキーCクラシックH勝ちのアティキャス、ゴドルフィンが送り込んできたローズオブランカスターS勝ち馬タマヤズ、前年の加国三冠競走全てで入着していたエクリプスH・ドミニオンデイHの勝ち馬マウントササフラ、日本から遠征してきた産経大阪杯勝ち馬で宝塚記念・有馬記念・安田記念2着のタイキブリザードなど、バラエティ豊かな面子が顔を揃えていた。

近走は少し不振だったシガーだが、それでも当然のように単勝オッズ1.65倍という圧倒的1番人気に支持された。デアアンドゴーとアティキャスのカップリングが単勝オッズ8.55倍でかなり離された2番人気、ウィルズウェイが単勝オッズ9倍の3番人気、エディターズノートが単勝オッズ11.95倍の4番人気、ドラマティックゴールドが単勝オッズ18.9倍の5番人気、ルイカトルズが単勝オッズ19倍の6番人気と続き、前走の降着にも関わらず再びマッキャロン騎手が騎乗した本馬は単勝オッズ20.85倍で7番人気の評価だった。

スタートが切られると、同厩馬デアアンドゴーのペースメーカー役としての出走でもあったアティキャスが逃げを打ち、それをマウントササフラとルイカトルズが追う展開となった。本馬はルイカトルズと同じく3~4番手、シガーは中団好位につけた。三角から四角にかけてシガーが本馬の外側に並びかけるように上がってきた。直線手前でアティキャスが失速し、内側から順番にマウントササフラ、ルイカトルズ、本馬、シガーの4頭が並ぶような格好で直線を向いた。直線ではこの4頭による叩き合いとなったが、本馬が少しずつ前に出て、最後は2着ルイカトルズに鼻差、3着シガーにはさらに頭差、4着マウントササフラにはさらに半馬身差をつけて優勝。勝ちタイム2分01秒0はコースレコードだった。シガーが敗れたため、実況はゴール直後に「ショッキングな番狂わせ!」と叫んだ。5歳時の成績は7戦4勝だった。

競走生活(6歳時)

6歳時も現役を続け、2月のサンアントニオH(米GⅡ・D9F)に出走。ここには亜国から移籍してきてベイメドウズH・サイテーションH・ネイティヴダイヴァーHなど目下4連勝中のジェントルメンが出走しており、本馬と同じ122ポンドのトップハンデながら単勝オッズ1.5倍の1番人気に支持されていた、マッキャロン騎手騎乗の本馬は単勝オッズ3.1倍の2番人気だった。レースはジェントルメンが先頭に立って逃げ、本馬が2番手でそれを追いかける展開となった。四角でジェントルメンが後続を引き離して直線で逃げ込みを図り、そこへ本馬が追い上げていったが、3/4馬身届かずに2着に敗れた。

そして本馬はこの直後に脚首の故障を起こしたために現役引退となった。

血統

Cozzene Caro フォルティノ Grey Sovereign Nasrullah
Kong
Ranavalo Relic
Navarra
Chambord Chamossaire Precipitation
Snowberry
Life Hill Solario
Lady of the Snows
Ride the Trails Prince John Princequillo Prince Rose
Cosquilla
Not Afraid Count Fleet
Banish Fear
Wildwook Sir Gaylord Turn-to
Somethingroyal
Blue Canoe Jet Pilot
Portage
Illiterate Arts and Letters Ribot Tenerani Bellini
Tofanella
Romanella El Greco
Barbara Burrini
All Beautiful Battlefield War Relic
Dark Display
Parlo Heliopolis
Fairy Palace
Laurel Mae Crafty Admiral Fighting Fox Sir Gallahad
Marguerite
Admiral's Lady War Admiral
Boola Brook
Magic Melody Zacaweista High Time
Lucrative
Dancing Deb Swing and Sway
Gay Bird

コジーンは当馬の項を参照。

母イリテレイトは現役成績67戦10勝、インターボローH(米GⅢ)・アフェクショネイトリーH(米GⅢ)の勝ち馬。競走馬としてもタフだったが生命力もタフであり、2003年1月に31歳の高齢で他界している。イリテレイトの半姉オペック(父バグダッド)の孫にはナイドリオン【伊オークス(伊GⅠ)】、曾孫にはポンペイ【パーソナルエンスンH(米GⅠ)】とスクウェアエディ【ブリーダーズフューチュリティS(米GⅠ)】がいる。また、イリテレイトの半妹サディーメイ(父サッドエアー)の子にはクイックコール【フォアゴーH(米GⅡ)2回・トムフールH(米GⅡ)】がいる。→牝系:F1号族⑤

母父アーツアンドレターズは当馬の項を参照。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬は、馬産団体アデナスプリングスがケンタッキー州に所有する牧場で種牡馬入りした。2008年にアデナスプリングスがフロリダ州に所有する牧場に移動。さらに2010年にはアデナスプリングスが加国オンタリオ州に設立したアデナスプリングスカナダに移動した。2011年にはアデナスプリングスがニューヨーク州に所有する牧場に移動。この時期において産駒のステークスウイナーは45頭以上となっており、ニューヨーク州で供用されていた種牡馬としてはトップクラスの成績だった。2014年に、最初に供用されたケンタッキー州の牧場に戻って種牡馬生活を続けていたが、2015年に種牡馬を引退。その後は米国の功労馬保護団体オールドフレンズがケンタッキー州に所有する牧場で余生を過ごすことになった。

主な産駒一覧

生年

産駒名

勝ち鞍

1999

A B Noodle

イエルバブエナBCH(米GⅢ)

1999

Leprechaun Kid

デルマーH(米GⅡ)

1999

M B Sea

フェイエットS(米GⅢ)

1999

Mark One

エクリプスH(加GⅢ)・ウッドバインスロッツC(加GⅢ)

1999

Our New Recruit

ドバイゴールデンシャヒーン(首GⅠ)

1999

Phantom Light

エクリプスH(加GⅢ)・ドミニオンデイH(加GⅢ)

2000

Beautiful Bets

ターフウェイBCS(米GⅢ)

2000

Watchem Smokey

ヴァーノンOアンダーウッドS(米GⅢ)

2001

Alphabet Kisses

ラブレアS(米GⅠ)・アグリーム招待H(米GⅡ)

2002

Silver Whistle

パンアメリカンH(米GⅢ)

2006

Sal the Barber

コールダーダービー(米GⅢ)

2007

Fugitive Angel

バレービューS(米GⅢ)

2008

Alpha Bettor

エクリプスS(加GⅡ)・オータムS(加GⅡ)・シーグラムCS(加GⅢ)2回

2009

Egg Drop

メイトリアークS(米GⅠ)・イエローリボンH(米GⅡ)・ゴルディコヴァS(米GⅡ)

TOP