モティヴェイター

和名:モティヴェイター

英名:Motivator

2002年生

鹿毛

父:モンジュー

母:アウトウエスト

母父:ゴーンウエスト

凱旋門賞馬モンジューの初年度産駒として英ダービーを優勝し、種牡馬としては凱旋門賞2連覇のトレヴを送り出す

競走成績:2・3歳時に英愛仏で走り通算成績7戦4勝2着2回

誕生からデビュー前まで

英国ケンブリッジシャー州ディアフィールドファームにおいて、サラ・M・フストク夫人により生産された。1歳10月のタタソールズセールに出品され、ロイヤルアスコット競馬クラブの代理人ジョン・ウォーレン氏により7万5千ギニーで購入された。ロイヤルアスコット競馬クラブは合計230人の会員からなる馬主団体だった。英国マイケル・レオポルド・ウェントワース・ベル調教師に預けられた。

競走生活(2歳時)

2歳8月にニューマーケット競馬場で行われた芝8ハロンの未勝利ステークスで、キーレン・ファロン騎手を鞍上にデビューした。このレースで単勝オッズ3.5倍の1番人気に支持されていのはムタマーセクという馬で、大繁殖牝馬フォールアスペンの玄孫に当たる期待馬だった。本馬は単勝オッズ4倍の2番人気だったが、レースではムタマーセクを全く相手にせず、馬群の中団から抜け出して残り1ハロン地点で先頭に立ち、その後は全くの馬なりのまま2着サンデーシンフォニー(サンデーサイレンス産駒だが日本産馬でなく英国産馬)に6馬身差をつけて圧勝した(ムタマーセクは8着だった)。この勝ち方はレーシングポスト紙が「煌めくように素晴らしい」と評するもので、この1戦のみで一躍評判馬となった。

次走にはロイヤルロッジSが予定されていたが、馬場状態が堅すぎることを理由に回避し、レーシングポストトロフィー(英GⅠ・T8F)に向かった。対戦相手はワンランク強化されており、特に愛国のエイダン・オブライエン調教師が送り込んできたベレスフォードS勝ち馬アルバートホールは強敵と見られていた。しかしファロン騎手騎乗の本馬が単勝オッズ2.5倍の1番人気に支持され、アルバートホールは単勝オッズ3.5倍の2番人気だった。

スタートが切られるとアルバートホールと同厩のヒルズオブアランが先頭に立ち、本馬もそれを追って先行。アルバートホールは後方からじっくりとレースを進めた。残り2ハロン半地点でヒルズオブアランに代わって本馬が先頭に立つと、後方のアルバートホールもスパートを開始。しかし本馬は残り1ハロン地点で少し右側によれながらも力強い末脚を維持し続け、アルバートホールを寄せ付けなかった。最後は2着アルバートホールに2馬身半差をつけて勝ち、デビュー2戦目でGⅠ競走を制覇した。まだ青臭さが残るレースぶりではあったが、逆に底の知れない強さを感じさせ、これは凄い馬が現れたと評判になった。ファロン騎手は「この馬は(英)ダービーを勝つでしょう」と語った。

2歳時の成績は2戦2勝で、英ダービーの前売りオッズでは2番人気に推された(1番人気はゴドルフィンが期待を寄せていた愛ナショナルS勝ち馬ドバウィ)。もっともまだ真価を発揮していないと判断された分だけ、ワールド・サラブレッド・レースホース・ランキングの評価は少々抑え気味の117ポンドだった(同世代トップの評価を得たカルティエ賞最優秀2歳牡馬シャマルダルの123ポンドより6ポンド低かった)。

競走生活(3歳前半)

本馬が3歳になった年の2月にファロン騎手はオブライエン師率いるバリードイル厩舎の主戦騎手となり、本馬とのコンビ続行は困難となったため、陣営はジョニー・ムルタ騎手に本馬の主戦を依頼した。

当初は英2000ギニーに出てくるのはないかと噂されていたが、4月になって中距離に専念したいという理由で回避が表明された。そして英ダービーの前哨戦ダンテS(英GⅡ・T10F88Y)が3歳初戦となった。本馬が単勝オッズ2倍の1番人気で、後にサセックスSを勝つプロクラメーションが単勝オッズ4.5倍の2番人気、本馬同様にレーシングポストトロフィー以来の実戦となるアルバートホールが単勝オッズ5.5倍の3番人気となった。スタートが切られると単勝オッズ101倍の最低人気馬ファルスタッフが先頭に立ち、ムルタ騎手騎乗の本馬はそれを追って先行した。そして残り2ハロン地点でスパートすると、後方でもがいているプロクラメーションやアルバートホールを尻目に一気に加速し、残り1ハロン地点で先頭に立った。ここで右側に大きくよれてしまったが、それでも2着ザギーザーに1馬身半差をつけて勝利。このレースで本馬から14馬身半差の5着に終わったアルバートホールに騎乗していたファロン騎手が本馬とのコンビを解消した事を後悔したかどうかは定かではない。

そして迎えた本番の英ダービー(英GⅠ・T12F10Y)では、愛2000ギニーを勝ってきたドバウィ、ディーSを勝ってきた2戦2勝のジプシーキング、デリンズタウンスタッドダービートライアルS・サンダウンクラシックトライアルSなど3戦無敗のフレイカス、ジャンリュックラガルデール賞・愛フューチュリティS・アングルシーSの勝ち馬で愛フェニックスS・デューハーストS・愛2000ギニー2着のオラトリオ、ザギーザー、リングフィールドダービートライアルSを勝ってきたコング、リングフィールドダービートライアルSで2着してきたウォークインザパーク、チェスターヴァーズを勝ってきたハッタンなど12頭が対戦相手となった。ムルタ騎手は騎乗停止処分を受けており本来であればこの英ダービーには参加できなかったのだが、本人の猛抗議が実を結んで処分が軽減され、本馬に騎乗可能になっていた。そのムルタ騎手騎乗の本馬が単勝オッズ4倍の1番人気に支持され、オブライエン師の管理馬でファロン騎手が騎乗するジプシーキングが単勝オッズ4.5倍の2番人気、ドバウィが単勝オッズ6倍の3番人気となった。

スタートが切られるとハッタンが先頭を伺ったが、オブライエン師が管理馬ジプシーキングやオラトリオのためにペースメーカー役として送り込んでいたオールマイティが出遅れながらも無理矢理に加速して先頭を奪い、それにハッタンが絡んで2頭で馬群を牽引。本馬、ジプシーキング、ドバウィといった有力馬勢は揃って先行集団につけた。タッテナムコーナーを回る前にオールマイティが馬群に沈み、ハッタン、本馬、ジプシーキング、ドバウィの順番で直線に入ってきた。直線ではしばらくハッタンが先頭で粘っていたが、残り2ハロン地点で本馬がそれをかわして先頭を奪取。ジプシーキングやドバウィといった対抗馬達は伸びが無く、本馬との差はどんどん開いていった。その代わりに直線で追い上げてきたのは、後方待機策を採っていた単勝オッズ12倍の7番人気馬ウォークインザパークだったが、これも本馬に追いつくには程遠かった。最後まで脚色が衰えなかった本馬が2着ウォークインザパークに5馬身差、3着ドバウィにはさらに3馬身差をつけて圧勝。

ムルタ騎手はかつて英ダービーをシンダーハイシャパラルで勝っておりこれが3勝目だったが、今回が一番楽勝であり、本馬はまだ強くなるとレース後に語った。英タイムフォーム社は、1991年に5馬身差で圧勝したジェネラス以降では最強の英ダービー馬誕生であると評価した(その間に英ダービーを勝ったラムタラ、シンダー、ガリレオ、ハイシャパラル等よりも上位の評価という事である)。

競走生活(3歳後半)

次走は愛ダービーではなくエクリプスS(英GⅠ・T10F7Y)となった。対戦相手は、豪州でチッピングノートンS・オーストラリアンダービー・マッジウェイパーツワールドS・ストーニーブリッジSとGⅠ競走4勝を挙げた後に英国に移籍してきたスタークラフト、英ダービー10着後に出たセントジェームズパレスSで3着だったオラトリオ、前年に仏2000ギニー・セントジェームズパレスS・ムーランドロンシャン賞と3度のGⅠ競走2着があったロシェット賞勝ち馬ダイヤモンドグリーン、伊共和国大統領賞を2連覇してきたアルティエリ、ベットフレッドドットコムマイルを2連覇してきたハリケーンアラン、ダイオメドS勝ち馬ヘイジービューの6頭だった。本馬が単勝オッズ1.4倍の1番人気、スタークラフトが単勝オッズ6倍の2番人気、オラトリオが単勝オッズ13倍の3番人気で、大抵の人は本馬が勝つと思っていたようである。

スタートが切られると本馬が押し出されるようにして先頭に立ち、スタートで出遅れたスタークラフトもすぐに先行態勢を取った。2ハロンほど走ったところでヘイジービューが先頭に立ち、本馬は2番手に下がったが、この際にムルタ騎手が手綱を強く引っ張る場面があり、あまり折り合いはついていなかった。それでも残り2ハロン地点で再び先頭に立つと、そのまま後続馬を引き離しにかかった。しかし好位で様子を伺っていたオラトリオが猛然と追い上げてきて、ゴール前で並びかけられた。オラトリオの鞍上は本馬の事を良く知っているファロン騎手だった。そのファロン騎手に狙いすましたようにマークされていた本馬は競り負けて半馬身差の2着に敗退。デビューからの連勝は4で止まった。敗因は、レース序盤に先頭に立たされてペースが乱されたこと、あまりにも堅い馬場状態が本馬に不適だった事(本馬が堅良馬場で走ったのはこれが最初で最後)、10ハロンの距離でも本馬には短かった事などが陣営から挙げられた。

その後は短期休養を経て、秋の愛チャンピオンS(愛GⅠ・T10F)に向かった(10ハロンでも短いと陣営が言っていたのに次走もこの距離となった理由はよく分からない)。対戦相手は、本馬と同じくエクリプスSから直行してきたオラトリオ、前年のセントジェームズパレスS・愛チャンピオンSとこの年のプリンスオブウェールズS・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSを勝っていた現役欧州最強古馬アザムール、前年の愛ダービーとこの年のタタソールズ金杯を勝っていたグレイスワロー、オペラ賞・香港C・プリティポリーS・ナッソーSとGⅠ競走4勝を挙げていたアレクサンダーゴールドラン、デスモンドS勝ち馬でプリンスオブウェールズS2着のエース、ソヴリンS・アールオブセフトンS勝ち馬でキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS2着のノーズダンサーなど9頭だった。2連覇を目指すアザムールが単勝オッズ2.5倍の1番人気、今回だけケヴィン・ダーレイ騎手が騎乗する本馬が単勝オッズ4倍の2番人気、6年前の愛チャンピオンSを9馬身差で圧勝していたデイラミを父に持つグレイスワローが単勝オッズ6倍の3番人気、オラトリオが単勝オッズ8倍の4番人気だった。

スタートが切られると単勝オッズ501倍のテンプルパレスと単勝オッズ201倍のハザリスタの人気薄2頭が先頭を引っ張り、本馬は3番手、グレイスワローが好位、アザムールやオラトリオは後方からレースを進めた。そして直線に入るところで本馬が先頭に立ち、そのまま押し切ろうとした。後方待機馬勢も押し寄せてきたが、その中で一番脚色が良かったのはオラトリオであり、残り1ハロン地点で本馬に並びかけてきた。本馬もよく粘ったが、最後は半馬身屈して2着に敗れた。敗因は先頭に立つのが早すぎたという意見が一般的だったが、英ダービーの勝ち方は確かに強かったけれども史上有数の英ダービー馬という評価は過剰ではないかという見解も聞かれ始めた。

そんな雑音をシャットアウトする最善の方法は父モンジューが制した凱旋門賞(仏GⅠ・T2400m)を勝つ事であり、本馬はロンシャン競馬場へ向かった。主な対戦相手は、愛ダービー・オカール賞・ニエル賞の勝ち馬で仏ダービー2着のハリケーンラン、愛オークス・ヴェルメイユ賞など5連勝中のシャワンダ、前年の凱旋門賞を筆頭にクリテリウム国際・ジャンプラ賞・パリ大賞・ガネー賞とGⅠ競走5勝を挙げていたバゴ、パリ大賞・英セントレジャーを連勝してきた愛ダービー2着馬スコーピオン、カドラン賞2回・ロワイヤルオーク賞2回・アスコット金杯などを勝っていた現役欧州最強長距離馬ウェスターナー、コンセイユドパリ賞・ジャンロマネ賞・フォワ賞の勝ち馬プライド、ドーヴィル大賞勝ち馬で前年の凱旋門賞2着のチェリーミックス、独ダービー・伊ジョッキークラブ大賞の勝ち馬シロッコなどだった。ムルタ騎手が鞍上に戻ってきた本馬が単勝オッズ3.5倍の1番人気、ハリケーンランが単勝オッズ3.75倍の2番人気、シャワンダが単勝オッズ4倍の3番人気、バゴが単勝オッズ9倍の4番人気、スコーピオンが単勝オッズ11倍の5番人気となった。上位人気5頭のうち本馬、ハリケーンラン、スコーピオンの3頭がモンジュー産駒であり、さながらモンジューの初年度産駒最強馬決定戦の様相を呈した。

スタートが切られるとハリケーンランのペースメーカー役ウインディアとウェスターナーのペースメーカー役ヴォルトメーターが先頭に立ち、本馬は好位、ハリケーンランやシャワンダは中団やや後方につけた。直線に入ると真っ先に本馬が仕掛けて内側から抜け出してきた。しかし突き抜けることは出来ず、残り200m地点でさらに内側を突いて伸びてきたハリケーンランにかわされた。さらに先行していたウェスターナーに差し返されるなどした本馬は、勝ったハリケーンランから4馬身1/4差の5着に敗れた。

このレース内容に首を捻った本馬陣営は、このレースを最後に本馬を引退させる旨を示唆したが、しばらくすると米国ベルモントパーク競馬場で行われるBCターフに向かわせる旨を表明した。その理由の1つは当初BCターフに参戦予定だったハリケーンランが体調不良のため回避となった事にあったのだが、本馬自身もそれから間もなく調教中に脚を負傷してしまい、BCターフには出ずにそのまま3歳時5戦2勝の成績で引退となった。カルティエ賞最優秀3歳牡馬の座は年度代表馬共々受賞したハリケーンランのものとなったが、仏国調教馬のハリケーンランはこの年に1度も英国で走らなかったため、英国競馬公社は本馬を最優秀3歳牡馬に選出した。

血統

Montjeu Sadler's Wells Northern Dancer Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Fairy Bridge Bold Reason Hail to Reason
Lalun
Special Forli
Thong
Floripedes Top Ville High Top Derring-Do
Camenae
Sega Ville Charlottesville
La Sega
Toute Cy Tennyson Val de Loir
Tidra
Adele Toumignon ゼダーン
Alvorada
Out West Gone West Mr. Prospector Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
Secrettame Secretariat Bold Ruler
Somethingroyal
Tamerett Tim Tam
Mixed Marriage
Chellingoua Sharpen Up エタン Native Dancer
Mixed Marriage
Rocchetta Rockefella
Chambiges
Uncommitted Buckpasser Tom Fool
Busanda
Lady Be Good Better Self
Past Eight

モンジューは当馬の項を参照。

母アウトウエストは米国産馬で競走馬としては英国で走り5戦2勝。リステッド競走コンカラーSを勝っている。繁殖牝馬としては本馬の全弟マカーサー【ハードウィックS(英GⅡ)・オーモンドS(英GⅢ)】も産んでいる。アウトウエストの曾祖母レディビーグッドは優れた牝系を構築しており、グッバイヘイロー【デモワゼルS(米GⅠ)・ハリウッドスターレットS(米GⅠ)・ラスヴァージネスS(米GⅠ)・ケンタッキーオークス(米GⅠ)・マザーグースS(米GⅠ)・CCAオークス(米GⅠ)・ラカナダS(米GⅠ)】とキングヘイロー【高松宮記念(GⅠ)】の母子や、ウェイヴァリングモナーク【ハスケル招待H(米GⅠ)・サンフェルナンドS(米GⅠ)】、ポッセ【サセックスS(英GⅠ)】、マイニング【ヴォスバーグS(米GⅠ)】、ジルザル【サセックスS(英GⅠ)・クイーンエリザベスⅡ世S(英GⅠ)】、ポリッシュプレシデント【ジャックルマロワ賞(仏GⅠ)・ムーランドロンシャン賞(仏GⅠ)】、オウインスパイアリング【フラミンゴS(米GⅠ)・アメリカンダービー(米GⅠ)】、カルチャーヴァルチャー【フィリーズマイル(英GⅠ)・マルセルブサック賞(仏GⅠ)・仏1000ギニー(仏GⅠ)】、ヴァルズプリンス【ターフクラシック招待S(米GⅠ)・マンノウォーS(米GⅠ)・ターフクラシック招待S(米GⅠ)】、マジェスティバイオ【中山大障害(JGⅠ)・中山グランドジャンプ(JGⅠ)】など世界各国で活躍馬が登場している。→牝系:F8号族③

母父ゴーンウエストは当馬の項を参照。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬は英国ノーフォーク州にあるサンドリンガム王立牧場で種牡馬入りした。初年度の種付け料は5千ポンドに設定された。しかし当初の種牡馬成績は振るわず、やはり種牡馬成績が今ひとつだったハリケーンランと並んで、モンジューは種牡馬の父としては不適格であると陰口を叩かれる要因となってしまった。さらに悪いことに、2010年には脚の腱を痛めて交配が困難となり、種牡馬生活続行も危ぶまれる状態となった。やがて脚は完治して種牡馬生活を続行することは出来たが、相変わらず産駒成績は不振だった。

しかし2012年3月に父モンジューが他界すると、不思議なことに本馬の産駒が走り出した。同年10月には牝駒リダシーナがオペラ賞で産駒のGⅠ競走初勝利を挙げると、翌2013年には牝駒トレヴが仏オークス・ヴェルメイユ賞・凱旋門賞を制してカルティエ賞年度代表馬に選ばれ、同年の仏首位種牡馬を獲得した本馬に対する注目度は急上昇した。本馬はリダシーナがオペラ賞を勝った直後に仏国ドーヴィル近郊のケスネー牧場に移動しており、2013年の種付け料は7千ユーロだったが、トレヴの活躍を受けて2014年は1万5千ユーロに跳ね上がった。この2014年にはトレヴが1978年のアレッジド以来36年ぶり史上6頭目の凱旋門賞2連覇を果たしており、本馬の種牡馬生活はしばらく安泰であろう。気になる事といえば、活躍する産駒は牝馬や騙馬ばかりで、牡馬の活躍馬が殆ど見当たらない事で、後継種牡馬を出せるかどうかは今後次第である。

主な産駒一覧

生年

産駒名

勝ち鞍

2007

Pollenator

メイヒルS(英GⅡ)

2008

Clinical

プリンセスエリザベスS(英GⅢ)

2008

Felician

マイレントロフィー(独GⅡ)・バーデナーマイレ(独GⅢ)・ピアッツァーレ賞(伊GⅢ)

2008

Motivado

クイーンズC(豪GⅢ)

2008

Robin Hoods Bay

ウインターダービー(英GⅢ)

2009

Pallasator

ドンカスターC(英GⅡ)

2009

Ridasiyna

オペラ賞(仏GⅠ)・クロエ賞(仏GⅢ)

2010

Cocktail Queen

ドーヴィル大賞(仏GⅡ)・ゴントービロン賞(仏GⅢ)

2010

Daytona Bay

ハンブルガー牝馬賞(独GⅢ)

2010

Ferevia

ペネロープ賞(仏GⅢ)

2010

Sky Hunter

ドバイシティオブゴールド(首GⅡ)・セントサイモンS(英GⅢ)

2010

Treve

凱旋門賞(仏GⅠ)2回・仏オークス(仏GⅠ)・ヴェルメイユ賞(仏GⅠ)2回・サンクルー大賞(仏GⅠ)・コリーダ賞(仏GⅡ)

2012

Shahah

オマール賞(仏GⅢ)

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