サガス

和名:サガス

英名:Sagace

1980年生

鹿毛

父:リュティエ

母:セネカ

母父:シャパラル

史上6頭目の凱旋門賞2連覇を果たしたと思われたのも束の間、無念の2着降着により栄誉を奪われる

競走成績:3~5歳時に仏で走り通算成績13戦8勝2着4回

誕生からデビュー前まで

仏国の国際的画商兼馬産家だったダニエル・ウィルデンシュタイン氏が設立した馬産団体デイトン・インヴェストメント社により生産された仏国産馬である。ウィルデンシュタイン氏の所有馬として、仏国パトリック・ルイ・ビアンコーヌ調教師に預けられた。

競走生活(3歳時)

3歳4月にロンシャン競馬場で行われたマロニエ賞(T2400m)でデビューして、勝ったジャバルターリクから2馬身差の2着。その3か月半後にドーヴィル競馬場で行われたウール賞(T2000m)で2戦目を迎えたが、勝ったノエリトから半馬身差の2着。その1か月後にドーヴィル競馬場で行われたローヌ賞(T2000m)では、主戦となるイヴ・サンマルタン騎手と初コンビを組んだ。そして2着ガルドロワイヤルに頭差で勝利を収め、ようやく勝ち上がった。

次走は凱旋門賞の前哨戦ニエル賞(GⅢ・T2400m)となった。前評判は低かったが、2着となったユジェーヌアダム賞・コートノルマンディ賞の勝ち馬ムールジャーヌに3馬身差をつけて完勝した。このレース以降、本馬はロンシャン競馬場のレースにしか出走しないこととなる。

次走の凱旋門賞(GⅠ・T2400m)では、英オークス・英チャンピオンS・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS・サンチャリオットS・フォワ賞の勝ち馬で英1000ギニー2着のタイムチャーター、英オークス・ヨークシャーオークス・英セントレジャーの勝ち馬でキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS3着のサンプリンセス、ミラノ大賞・サンクルー大賞・バーデン大賞・ジョンポーターS・エヴリ大賞の勝ち馬でキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS2着のダイヤモンドショール、ガネー賞・エヴリ大賞・アルクール賞などの勝ち馬でサンクルー大賞2回・ガネー賞2着のランカストリアン、ジョーマクグラス記念S・プリンスオブウェールズS・ハードウィックS・ブリガディアジェラードSの勝ち馬スタネーラ、ヴェルメイユ賞・ノネット賞の勝ち馬でサンタラリ賞2着のシャラヤ、ヨークシャーオークスの勝ち馬で前年の凱旋門賞3着のアワーシフ、ポモーヌ賞・ドーヴィル大賞などの勝ち馬ザラテア、ジャックルマロワ賞・ムーランドロンシャン賞・アスタルテ賞の勝ち馬ルースエンシャンティ、ニジンスキーS・テトラークS・愛国際Sの勝ち馬サーモンリープ、前年のヴェルメイユ賞・モーリスドニュイユ賞の勝ち馬でジャパンC・サンタラリ賞2着のオールアロング、グレートヴォルティジュールSの勝ち馬シーマーヒックス、アルクール賞・ジャンドショードネイ賞・ドラール賞の勝ち馬ウェルシュターム、独ダービー・ベルリン大賞・アラルポカル・独2000ギニー・ウニオンレネン・デュッセルドルフ大賞・ハンザ賞2回などの勝ち馬オロフィノ、プランスドランジュ賞の勝ち馬でリュパン賞2着のラヴリーダンサー、グレフュール賞の勝ち馬ドンパスキーニなどが対戦相手となった。サンマルタン騎手がシャラヤに騎乗したためにA・ジベール騎手に乗り代わっていた本馬は、同馬主同厩のオールアロングとカップリングされてようやく単勝オッズ18.3倍の9番人気だった。レースは出走馬が団子状態となって進み、本馬はその馬群の後方にいた。そして直線では何の見せ場もなく、オールアロングの11着と大敗してしまった。もっとも、出走頭数は26頭であり、本馬に先着した馬よりも本馬に先着された馬の方が多かった(シャラヤも21着に沈んでいる)。本馬が着外に敗れたのはこのレースが最初で最後だった。

2週間後のコンセイユドパリ賞(GⅡ・T2400m)では、鞍上に復帰したサンマルタン騎手と共に、リューテス賞の勝ち馬ギャラントヴァーを1馬身半差の2着に抑えて勝利を収めた。3歳時の成績は6戦3勝だった。

競走生活(4歳時)

4歳時は4月のガネー賞(GⅠ・T2100m)から始動したが、ロミルドの2馬身半差2着に敗れた。

その後は4か月間休養し、秋は2度目の凱旋門賞を目指して、今度はフォワ賞(GⅢ・T2400m)から始動した。本馬が初勝利を挙げたローヌ賞で2着だった馬で、この年のラクープ・ジャンドショードネイ賞を勝っていたガルドロワイヤルも出走していたが、本馬が2着となったフォンテーヌブロー賞の勝ち馬キャッスルガードに1馬身半差で勝利した。

本番の凱旋門賞(GⅠ・T2400m)では、前年の凱旋門賞勝利後にロスマンズ国際S・ターフクラシックS・ワシントンDC国際Sを3連勝してエクリプス賞年度代表馬に選ばれていたオールアロング、この年のコロネーションCで2着していた前年の凱旋門賞2着馬サンプリンセス、この年のコロネーションCを勝ちエクリプスSで2着していた前年の凱旋門賞4着馬タイムチャーター、キャッスルガード、前走3着のガルドロワイヤルといった既対戦組に加えて、仏オークス・ヴェルメイユ賞・ノネット賞の勝ち馬ノーザントリック、愛2000ギニー・エクリプスS・愛チャンピオンS・ベレスフォードS・デリンズタウンスタッドダービートライアルSの勝ち馬で仏ダービー・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS2着のサドラーズウェルズ、豪州でローズヒルギニー・AJCダービー・クイーンズランドダービー・コックスプレートなどを勝った後に海外遠征に出て前走バーデン大賞を勝ってきたストロベリーロード、愛オークスの勝ち馬で愛チャンピオンS3着のプリンセスパティ、グレートヴォルティジュールSの勝ち馬でデューハーストS・愛ダービー2着のレインボークエスト、ノアイユ賞・ユジェーヌアダム賞・ニエル賞の勝ち馬カリエロール、プランスドランジュ賞2回・アルクール賞の勝ち馬ラヴリーダンサー、オイロパ賞・ミラノ大賞の勝ち馬エスプリデュノール、ベルリン大賞2連覇のアバリ、ラクープドメゾンラフィットの勝ち馬で前年のヴェルメイユ賞2着のエストラペイド、フロール賞・コリーダ賞の勝ち馬でサンクルー大賞2着のフライミー、コンデ賞の勝ち馬でニエル賞2着のロングミックなど合計21頭が対戦相手となった。地元仏国で販売された馬券では、ノーザントリックが単勝オッズ3.2倍の1番人気、本馬が単勝オッズ4.5倍の2番人気、カリエロールが単勝オッズ10倍の3番人気、サドラーズウェルズとオールアロングが単勝オッズ13倍の4番人気と続いていた。

スタートが切られると、ペースメーカー役としての出走だったドンゼルやキャッスルガードなど3頭が先頭を引っ張り、ストロベリーロードが少し離れた4番手、1番人気のノーザントリックは馬群の中団好位につけた。前年の26頭よりは少ないがそれでも22頭という多頭数のレースとあって、進路を失う事を恐れた本馬鞍上のサンマルタン騎手は、本馬を馬群の外側好位に位置取らせた。3頭のペースメーカーが先頭を飛ばしたため、前年とは異なる縦長の展開となった。フォルスストレートで位置取りを上げた本馬は2~3番手で直線を向くと、先に抜け出したストロベリーロードを追撃。残り400m地点でストロベリーロードをかわして先頭に踊り出ると、後方から追いすがってきたノーザントリックを2馬身差の2着、オールアロングをさらに6馬身差の3着に退けて完勝。凱旋門賞は前年まで5年連続で牝馬が優勝していたので、6年ぶりの牡馬による勝利となった。

4歳時は3戦2勝の成績だった。国際クラシフィケーションの評価は133ポンドで、古馬勢ではキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS・サンクルー大賞を制したティーノソの135ポンドに次ぐ第2位。英タイムフォーム社のレーティングも135ポンドで、ティーノソと並んで古馬トップタイだった。

競走生活(5歳時)

凱旋門賞の2連覇を目指して、翌5歳時も現役を続行した。まずはガネー賞(GⅠ・T2100m)に出走。前年の同競走で敗れた相手であるロミルド、前年の凱旋門賞で6着だったカリエロールなどが対戦相手となったが、ロミルドを4馬身差の2着に突き放して、前年の雪辱を果たした。次走は過去最短距離のレースとなるイスパーン賞(GⅠ・T1850m)となった。ドラール賞・ギシュ賞の勝ち馬でジャンプラ賞2着のヤシュガン、前年の凱旋門賞では21着に終わっていたキャッスルガードなどが出走していたが、全盛期を迎えていた本馬の相手ではなく、2着ヤシュガンに2馬身差をつけて勝利した。

夏場は休養に充て、秋は前年と同じくフォワ賞(GⅢ・T2400m)から始動した。前年の同競走で2着だったイスパーン賞3着馬キャッスルガードくらいしか目立つ対戦相手がおらず、本馬が2着コンプライスに2馬身半差をつけて完勝した。

そして3度目の凱旋門賞(GⅠ・T2400m)に向かった。対戦相手は、この年のコロネーションCを勝ちエクリプスS2着・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS3着だった前年の凱旋門賞18着馬レインボークエスト、パリ大賞・オイロパ賞の勝ち馬シュメル、サンタラリ賞・ヴァントー賞・ノネット賞の勝ち馬で仏オークス・ヴェルメイユ賞2着のフィトナ、カドラン賞・ヴィコンテスヴィジェ賞・リューテス賞・グラディアトゥール賞2回・エドヴィル賞の勝ち馬バリトゥ、伊ダービー馬ドンオラツィオ、マルレ賞・サンドランガン賞の勝ち馬でムーランドロンシャン賞2着のコザナ、ハードウィックS・セントサイモンS・ジョンポーターSの勝ち馬ジュピターアイランド、ポモーヌ賞・ロワイヨモン賞の勝ち馬でヴェルメイユ賞3着のガッラプラキディア、ジェフリーフリアS・セプテンバーSの勝ち馬シェルナザール、リス賞の勝ち馬でユジェーヌアダム賞2着のイアデス、リングフィールドオークストライアルSの勝ち馬でヨークシャーオークス2着のキリニスキ、クインシー賞の勝ち馬ヘラルディスト、コンプライスなど14頭だった。英ダービー馬スリップアンカー、英国牝馬三冠馬オーソーシャープ、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSの勝ち馬ペトスキ、エクリプスSの勝ち馬ペブルス、仏ダービー馬ムクター、愛ダービー馬ロウソサイエティ、仏オークス馬リファリタ、愛オークス馬ヘレンストリート、ヴェルメイユ賞の勝ち馬ワレンシーといった、この年の欧州競馬における主役達の大半は姿が無く、一昨年や前年に比べれば出走馬の質量共に下がっていた。サンマルタン騎手がシュメルに騎乗したため、本馬にはイスパーン賞で騎乗経験があるE・ルグリ騎手が騎乗した。本馬は、バリトゥ、ヘラルディストとのカップリングではあったが1番人気に支持された。

スタートが切られると、本馬のペースメーカー役としての出走だったヘラルディストが先頭を引っ張り、本馬は2番手を追走した。フォルスストレートでペースメーカー役を完遂したヘラルディストが下がると、本馬が代わって内側から先頭に立ち、そのまま直線に突入した。内埒沿いに先頭をひた走る本馬。そこへ外側からレインボークエストが追い上げてきた。残り200m地点で2頭がほぼ並んで完全な一騎打ちとなった。2度ほどレインボークエストが前に出ようとする場面があったが、その度にレインボークエストが少し体勢を崩して失速し、最後は本馬がレインボークエストを半馬身抑えてトップゴールを果たした。

ところがレース後にレインボークエストの鞍上パット・エデリー騎手が、直線の攻防において本馬に2度の進路妨害を受けたとして、ロンシャン競馬場側に猛抗議した。エデリー騎手の抗議が認められてレインボークエストが繰り上がりで優勝。2着降着になった本馬は、1978年のアレッジド以来7年ぶり史上6頭目の凱旋門賞2連覇の快挙を逃すことになってしまった。

筆者がこのレースの映像を見ると、確かに直線の叩き合いで2頭が何度か接触しているように見受けられる。しかし直線において最初から最後まで内埒沿いを走っていた本馬に外側から切れ込むように並びかけてきたのはレインボークエストの方であり、果たして2頭の接触が本馬だけの責任であると言えるかどうかは正直よく分からない。

エデリー騎手が執拗に抗議をした理由については、本馬の馬主であるウィルデンシュタイン氏と、レインボークエストの馬主であるサウジアラビアのハーリド・ビン・アブドゥッラー王子や、エデリー騎手を始めとする英国の競馬関係者との間に確執があった事が影響しているとも言われている。事実、ウィルデンシュタイン氏は、過去に何度も英国の調教師や騎手と確執を起こしていた。1978年には自分の所有馬バックスキンがアスコット金杯で2着に敗れた時、鞍上だったエデリー騎手と騎乗指示を出したピーター・ウォールウィン調教師と対立し、結果ウォールウィン厩舎にいた所有馬が全てヘンリー・セシル厩舎に転厩する事態を引き起こしている。また、後にはレスター・ピゴット騎手の騎乗を巡ってセシル師とも対立している(ウィルデンシュタイン氏が2001年に死去した後の2012年に、ウィルデンシュタイン家はセシル師とは和解した模様)。もっとも今となっては、真相は定かではない。

本馬はこのレースを最後に5歳時4戦3勝の成績で競走馬を引退した。国際クラシフィケーションの評価は133ポンドで、古馬勢ではレインボークエストと並んでトップタイ。英タイムフォーム社のレーティングは134ポンドで、古馬勢ではBCターフ・エクリプスSの勝ち馬ペブルスと、キングズスタンドS・ジュライC・スプリントCSの勝ち馬ネヴァーソーボールド(いずれも135ポンド)に次ぐ第3位だった。

血統

Luthier Klairon Clarion Djebel Tourbillon
Loika
Columba Colorado
Gay Bird
Kalmia Kantar Alcantara
Karabe
Sweet Lavender Swynford
Marchetta
Flute Enchantee Cranach Coronach Hurry On
Wet Kiss
Reine Isaure Blandford
Oriane
Montagnana Brantome Blandford
Vitamine
Mauretania Tetratema
Lady Maureen
Seneca Chaparral Val de Loir Vieux Manoir Brantome
Vieille Maison
Vali Sunny Boy
Her Slipper
Niccolina Niccolo Dell'Arca Coronach
Nogara
Light Sentence Pharos
Book Law
Schönbrunn Pantheon Borealis Brumeux
Aurora
Palazzo Dante
Edifice
Scheherezade Ticino Athanasius
Terra
Schwarzblaurot Magnat
Schwarzgold

リュティエは当馬の項を参照。

母セネカは1戦1勝の平凡な競走馬だったが、繁殖牝馬としては、本馬の半兄シンプリーグレート(父ミルリーフ)【ダンテS(英GⅡ)】、半弟スターリフト(父ミルリーフ)【ロワイヤルオーク賞(仏GⅠ)・アルクール賞(仏GⅡ)・エヴリ大賞(仏GⅡ)・フォワ賞(仏GⅢ)】も産むなど優秀な成績を収めた。

牝系は通称Sライン(Sの頭文字で始まる馬が代々続いているため)と言われる独国土着の名門牝系。セネカの母シェーンブルンは独1000ギニー・独オークス・ドーヴィル大賞を制した一流馬で、シェーンブルンの曾祖母シュヴァルツゴルトは独ダービー・独1000ギニー・独オークス・ベルリン大賞を制した独国競馬史上に残る名牝。セネカの半妹サザンシーズ(父ジムフレンチ)の子には、スーラ【ジャンドショードネイ賞(仏GⅡ)】、1989年のエクリプス賞最優秀芝牡馬ステインレン【BCマイル(米GⅠ)・アーリントンミリオンS(米GⅠ)・バーナードバルークH(米GⅠ)・イングルウッドH(米GⅡ)2回・エルリンコンH(米GⅡ)・シーザーズ国際H(米GⅡ)・プレミアH(米GⅢ)・サラトガバドワイザーBCH(米GⅢ)・ダリルズジョイS(米GⅢ)・キーンランドBCH(米GⅢ)】が、孫にはザグレブ【愛ダービー(愛GⅠ)】が、玄孫には2011年のエクリプス賞最優秀芝牝馬スタセリタ【サンタラリ賞(仏GⅠ)・仏オークス(仏GⅠ)・ヴェルメイユ賞(仏GⅠ)・ジャンロマネ賞(仏GⅠ)・ビヴァリーDS(米GⅠ)・フラワーボウル招待S(米GⅠ)】がいる。シェーンブルンの母シャハラザードの全妹ズライカの牝系子孫からは、ザベラ【独オークス】、スタイヴァザント【独ダービー(独GⅠ)・ミラノ大賞(伊GⅠ)】、ソロン【オイロパ賞(独GⅠ)】、サロミナ【独オークス(独GⅠ)】といった馬達に加えて、本馬とは対戦機会が無かった2歳年下の英ダービー馬スリップアンカー、さらには日本で活躍したビワハイジ【阪神三歳牝馬S(GⅠ)】、マンハッタンカフェ【菊花賞(GⅠ)・有馬記念(GⅠ)・天皇賞春(GⅠ)】、ブエナビスタ【阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)・桜花賞(GⅠ)・優駿牝馬(GⅠ)・ヴィクトリアマイル(GⅠ)・天皇賞秋(GⅠ)・ジャパンC(GⅠ)】、ジョワドヴィーヴル【阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)】などが登場している。→牝系:F16号族①

母父シャパラルは現役成績9戦3勝で、主な勝ち鞍はパリ大賞。シャパラルの父ヴァルドロワールは仏ダービー馬で、種牡馬としても1973年から75年まで3年連続仏首位種牡馬になる活躍を見せた。ヴァルドロワールの父ヴューマノワールはパリ大賞の優勝馬で、種牡馬としても父ブラントームの後継として活躍し、1958年の仏首位種牡馬になった。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬は、後に香港ジョッキークラブの代表者となる香港の馬主アラン・リー・フックサム氏によって購入され、米国ケンタッキー州の名門牧場カルメットファームで種牡馬入りした。しかし初年度産駒がデビューした1989年に9歳の若さで早世したため、僅か3世代しか産駒を残すことが出来なかった。代表産駒はBCクラシックを勝ったアルカング、母父としての代表産駒は凱旋門賞馬サガミックス、英1000ギニー馬ケープヴェルディであるが、アルカングとサガミックスはいずれも種牡馬として不成功に終わったため、本馬の血を引く活躍馬は少ない。

主な産駒一覧

生年

産駒名

勝ち鞍

1988

Arcangues

BCクラシック(米GⅠ)・イスパーン賞(仏GⅠ)・ユジェーヌアダム賞(仏GⅡ)・ジョンヘンリーH(米GⅡ)・プランスドランジュ賞(仏GⅢ)

1988

Saganeca

ロワイヤリュー賞(仏GⅡ)

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