ノースライト
和名:ノースライト |
英名:North Light |
2001年生 |
牡 |
鹿毛 |
父:デインヒル |
母:ソートアウト |
母父:レインボークエスト |
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母系から受け継いだ豊富なスタミナを最大の武器として、英ダービーを四角先頭から見事に押し切って優勝する |
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競走成績:2~4歳時に英愛仏で走り通算成績7戦3勝2着3回 |
誕生からデビュー前まで
愛国バリーマコールスタッドにおいて、同牧場の所有者にして、トロイ、ピルサドスキー、ゴーランなどを送り出していた名馬産家アーノルド・ウェインストック卿により生産された。
本馬が1歳時の2002年7月にウェインストック卿は77歳で死去。この段階で現役競走馬だったゴーランや本馬を含む彼の所有馬達は、彼の遺言執行人名義となった。この年限りで競走馬を引退したゴーランは結局遺言執行人名義のまま競走生活を終えた(後にクールモアグループに購入されて種牡馬入り)が、本馬のほうは3歳シーズンが始まった頃に正式にウェインストック卿の家族が受け継いだバリーマコールスタッド名義となっている。
遺言執行人から本馬を任された英国サー・マイケル・スタウト調教師は、本馬は英ダービーを勝てる器であると判断し、英ダービーまでは絶対に無理使いしないように注意を払おうと決めたという。
競走生活(2歳時)
2歳8月にサンダウンパーク競馬場で行われた芝7ハロン16ヤードの未勝利ステークスで、主戦となるキーレン・ファロン騎手を鞍上にデビューした。単勝オッズ6倍で14頭立ての1番人気に支持された。スタート直後は馬群の中団にいたが、ファロン騎手はもう少し前で競馬を進めたかったらしく、2ハロンほど走ったところで押して少し加速させた。そして残り3ハロン地点で再び加速して、先頭にいた単勝オッズ11倍の6番人気馬ポストアンドレールに残り1ハロン地点で並びかけた。しかしここからポストアンドレールが粘りを見せて本馬に抜かさせなかった。結局ポストアンドレールが押し切って勝利を収め、おそらくスタウト師の指示によりファロン騎手が最後まで鞭を使わなかった本馬は短頭差の2着に惜敗した。
このレースで本馬から3馬身差の3着だった単勝オッズ6.5倍の2番人気馬イフラージは後にパークS2回・レノックスSとGⅡ競走を3勝してジュライCで2着する馬で、イフラージからさらに半馬身差の4着だった単勝オッズ12倍の7番人気の同厩馬マラーヘルは後にハードウィックS2回・ゴードンS・ハクスレイS3回・ジョンポーターSとグループ競走を7勝して英国際S2着などGⅠ競走で5回入着する馬だった(勝ったポストアンドレールはこの1戦のみで引退)だったから、この未勝利ステークスのレベルはかなり高かったと評されている。
次走は翌9月にグッドウッド競馬場で行われた芝8ハロンの未勝利ステークスとなった。ここでは単勝オッズ1.2倍で5頭立ての1番人気となった。スタートが切られると、後にブリガディアジェラードSを勝つ単勝オッズ15倍の3番人気馬テイクアボウが先頭に立ち、本馬は今回最初から先行した。そして残り1ハロン地点でテイクアボウをかわして先頭に立つと、2着に逃げ粘ったテイクアボウに1馬身3/4差をつけて勝利した。
その後はレーシングポストトロフィーに出走する計画もあったが結局回避となり、2歳時の成績は2戦1勝となった。
競走生活(3歳前半)
3歳時は当初から英ダービーを目標とし、前哨戦のダンテS(英GⅡ・T10F88Y)から始動した。本馬が正式にバリーマコールスタッド名義となったのはこのレースからである。対戦相手は、英セントレジャーなどグループ競走11勝を挙げることになる当時現役競走馬だったミレナリーの半弟に当たる3戦2勝のレットザライオンロア、前月の未勝利ステークスを7馬身差で圧勝してきたアンデアン、ビヴァリーDSなどを勝ったファイアザグルームの息子でジュライC・ナンソープSを勝った名短距離馬ストラヴィンスキーの半弟に当たるロイヤルロッジSS2着馬モスクワバレエ、クリテリウム国際2着馬トップシード、ロイヤルロッジS3着馬ルールオブローなどだった。レットザライオンロアが単勝オッズ4倍の1番人気、アンデアンが単勝オッズ5倍の2番人気、モスクワバレエが単勝オッズ6倍の3番人気、本馬が単勝オッズ7倍の4番人気、トップシードとルールオブローが並んで単勝オッズ9倍の5番人気となった。
スタートが切られると単勝オッズ34倍の最低人気馬バルバジュアンが先頭に立ち、本馬は抑え気味に入ったが、それでも位置取りとしては中団より前目だった。そして残り4ハロン地点でバルバジュアンが失速すると、自動的に先頭に立った。それと同時に加速を始め、残り3ハロン地点から本格的にスパートして差を広げた。スタウト師の指示により無意味に差を広げるのを禁止されていたファロン騎手がしばらくして追うのを止めたため、ルールオブローが差を詰めてきたが、その追撃を半馬身差で封じて勝利した。
そして英ダービー(英GⅠ・T12F10Y)に出走した。前評判では、愛国の名伯楽エイダン・オブライエン調教師が管理するバリサックスS・デリンズタウンスタッドダービートライアルSの勝ち馬イェーツが本命視されていたが、本番数日前に故障したため不在となっていた。対戦相手は、本馬と同じくバリーマコールスタッドの生産馬だがゴドルフィンに購入されたため本馬とは別の道を歩んでいたロイヤルロッジSの勝ち馬で英2000ギニー2着のスノーリッジ、ジャンリュックラガルデール賞・レーシングポストトロフィー・仏2000ギニー・フォンテーヌブロー賞など6連勝中のアメリカンポスト、前走リングフィールドダービートライアルSを10馬身差で大圧勝してきたパーカッショニスト、グリーナムSの勝ち馬サルフォードシティ、ロンドン金杯を勝ってきたパッカ、ハンデ競走を2連勝してきたガトウィック、ガリニュールSを勝ってきたミーズ、ニューマーケットSの勝ち馬でリングフィールドダービートライアルS2着のヘイジービュー、ルールオブロー、前走で本馬から3馬身差の3着だったレットザライオンロアなど13頭だった。
本馬とスノーリッジのバリーマコールスタッド産馬2頭が並んで単勝オッズ4.5倍の1番人気に支持され、アメリカンポストが単勝オッズ7.5倍の3番人気、パーカッショニストが単勝オッズ8倍の4番人気、サルフォードシティが単勝オッズ9倍の5番人気となった。
スタートが切られると単勝オッズ17倍の8番人気馬ミーズが先頭に立ち、本馬は先行。アメリカンポストは中団で、スノーリッジを始めとする他の有力馬勢はさらにその後方からレースを進めた。タッテナムコーナーを回り終えるまで先頭を維持していたミーズだったが、直線に入ったところでスタミナが切れて失速。入れ代わりに本馬が先頭に立ったため、エプソム競馬場の長い直線を先頭で押し切る必要が生じた。しかしスタウト師とファロン騎手は本馬の類まれなスタミナ能力を熟知しており、当初からそれを最大限に活かすこの作戦を採用する事に決めていたそうである。後方の馬達はなかなか伸びてこず、残り2ハロン地点でも2馬身ほどの差をつけて逃げ込みを図る本馬。そこへようやく追い上げてきたのは、直線入り口8番手だったパーカッショニスト、同11番手だった単勝オッズ15倍の7番人気馬レットザライオンロア、同12番手だった単勝オッズ21倍の10番人気馬ルールオブローの3頭だった。しかしこの3頭が演じたのは2着争いまでで、先頭をひた走る本馬にそれ以上接近する事は出来なかった。2着ルールオブローに1馬身半差、3着レットザライオンロアにはさらに頭差をつけた本馬が優勝し、スタウト師に前年のクリスキンに続く2年連続4度目、ファロン騎手にも前年のクリスキンに続く2年連続3度目の英ダービータイトルをプレゼントした。バリーマコールスタッドにとっては、1979年のトロイ以来25年ぶり2度目の英ダービー制覇となった。結局ダンテSの上位3頭がそのままの順位で英ダービーでも上位3頭を占めることになった。
競走生活(3歳後半)
その後は愛ダービー(愛GⅠ・T12F)に向かった。対戦相手は、ルールオブロー、レットザライオンロア、前走でレットザライオンロアから頭差の4着だったパーカッショニスト、キラヴーランSの勝ち馬で愛2000ギニー3着のグレイスワロー、キングエドワードⅦ世Sを4馬身差で勝ってきたファイブダイナスティーズ、ダンテS6着後にパリ大賞に出走したが6着に終わっていたモスクワバレエなど8頭だった。本馬が単勝オッズ1.73倍の1番人気、レットザライオンロアが単勝オッズ6.5倍の2番人気、ルールオブローが単勝オッズ7.5倍の3番人気、パーカッショニストとグレイスワローが並んで単勝オッズ11倍の4番人気となった。
スタートが切られると、5頭出しだったが全て人気薄だったオブライエン師の管理馬の1頭である単勝オッズ51倍の8番人気馬モスクワバレエが先頭に立ち、ルールオブローが2番手、本馬が3番手を進んだ。本馬は直線に入る前の残り4ハロン地点から加速を開始するという、英ダービーと同様のロングスパートを仕掛けた。そして残り2ハロン地点で、ルールオブローとほぼ同時にモスクワバレエをかわして先頭に立った。このまま英ダービー上位2頭の争いになると思われたが、道中は5番手の好位を進んでいたグレイスワローが追い上げてきて、2頭の争いに割って入ってきた。残り1ハロン地点でルールオブローが脱落し、後は本馬とグレイスワローの一騎打ちとなったが、グレイスワローが競り勝って勝利を収め、本馬は半馬身差の2着に惜敗。本馬から1馬身半差の3着に単勝オッズ151倍の最低人気馬タイクーンが追い込んで入り、秋の英セントレジャーを勝つことになるルールオブローはさらに首差の4着だった。
次走はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSが予定されていたが、脚を負傷したために回避。その後は英セントレジャーへの出走も検討されたが、結局は回避して、秋の凱旋門賞(仏GⅠ・T2400m)に直行となった。
対戦相手は、愛ダービー勝利後に出走した愛チャンピオンSでは4着だったグレイスワロー、英オークス・愛オークスを連勝してきたウィジャボード、コロネーションC2回・バーデン大賞・ジョッキークラブS・ジョンポーターSの勝ち馬でミラノ大賞・エクリプスS2着のウォーサン、ユジェーヌアダム賞・ニエル賞を連勝してきたリュパン賞・仏ダービー3着のヴァリクシール、クリテリウム国際・ジャンプラ賞・パリ大賞・シェーヌ賞の勝ち馬で英国際S3着のバゴ、リス賞の勝ち馬で仏ダービー2着のプロスペクトパーク、仏ダービー馬ブルーカナリ、バーデン大賞・オイロパ賞・ヨークシャーC・クイーンズヴァーズ・セプテンバーSの勝ち馬マムール、ドーヴィル大賞・シャンティ大賞・フォワ賞の勝ち馬でサンクルー大賞2着のポリシーメイカー、香港ヴァーズ・ポモーヌ賞・コンセイユドパリ賞の勝ち馬ヴァレーアンシャンテ、ドーヴィル大賞を勝ってきたチェリーミックス、アレフランス賞の勝ち馬でヴェルメイユ賞3着のプライド、ガネー賞・アルクール賞の勝ち馬でガネー賞2着2回のエグゼキュート、仏オークス・コンデ賞・ヴァントー賞の勝ち馬ラティス、ロワイヨモン賞・ミネルヴ賞の勝ち馬シルヴァースカヤ、ローマ賞・スコティッシュクラシック・メルドS・セントサイモンSの勝ち馬インペリアルダンサー、日本から参戦してきたジャパンC・宝塚記念・金鯱賞2回・京都大賞典・朝日チャレンジCの勝ち馬タップダンスシチーなど18頭だった。
本馬が単勝オッズ5.5倍の1番人気、グレイスワローが単勝オッズ6倍の2番人気、ウィジャボードが単勝オッズ8倍の3番人気、ウォーサンとヴァリクシールが並んで単勝オッズ10倍の4番人気、タップダンスシチー、バゴ、プロスペクトパークの3頭が並んで単勝オッズ11倍の6番人気となった。
ファロン騎手は本馬のスタミナを活かすべく逃げるつもりだったようで、スタートが切られるとすぐに本馬を先頭に立たせた。前年のジャパンCを逃げて圧勝していたタップダンスシチーが2番手を追ってきた。フォルスストレートでタップダンスシチーがいったん本馬に並びかけてきたが、臨戦過程が最悪に近かったタップダンスシチーはここで力尽きて失速。本馬が先頭を維持したまま直線に入ってきた。そのまま直線を押し切ろうとしたが、残り300m地点でチェリーミックスにかわされると、その後もバゴ、ウィジャボード、アクロポリスの3頭に抜き去られた。最後まであまり失速せず、そのスタミナ能力を証明する事は出来たが、勝ったバゴから3馬身半差の5着に敗退した。この年の凱旋門賞はかなり堅い馬場で施行されており、もう少し馬場が湿っていればもっと上位に入ったかもしれないとスタウト師は述べた。
3歳時はこれが最後のレースで、この年の成績は4戦2勝だった。
競走生活(4歳時)
本馬はスタミナ豊富な馬であり、長距離戦が多い古馬戦線における活躍が見込まれた事から、4歳時も現役を続行した。
まずはタタソールズ金杯に出走する計画だったが、予定を変更してタタソールズ金杯の翌週のブリガディアジェラードS(英GⅢ・T10F7Y)に出走する事になった。このレースではファロン騎手の都合がつかなかったため、本馬にはジョニー・ムルタ騎手が騎乗する事になった。対戦相手は、ジェフリーフリアS3回・セプテンバーSの勝ち馬で一昨年の凱旋門賞ではダラカニの3/4馬身差2着だったムブタケル、リブルスデールS・ムシドラSの勝ち馬で愛オークス2着・フィリーズマイル・英オークス3着のパンクティリオスなど4頭だった。本馬が単勝オッズ1.91倍の1番人気で、ムブタケルとパンクティリオスが並んで単勝オッズ4.5倍の2番人気となった。
スタートが切られると単勝オッズ13倍の4番人気馬ニューモーニングが先頭に立ち、ムブタケルがそれに並びかけて2頭が先頭争いを展開。本馬は前2頭を見るように3番手を進んだ。そして残り3ハロン地点で仕掛けたが、同時に仕掛けたニューモーニングになかなか追いつけなかった。それでも残り1ハロン地点では2馬身ほどあった差を一気に縮めていったが、半馬身届かずに2着に敗退。斤量は本馬よりニューモーニングのほうが10ポンド軽かったから、仕方がない一面はあった。スタウト師も今回の走りには満足していると語り、この後の活躍が期待された。
ところがそれから間もなくして、本馬の骨盤に疲労骨折が見つかった。現役続行は不可能との診断で、4歳時は1戦しただけで競走馬引退に追い込まれてしまった。
血統
デインヒル | Danzig | Northern Dancer | Nearctic | Nearco |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
Pas de Nom | Admiral's Voyage | Crafty Admiral | ||
Olympia Lou | ||||
Petitioner | Petition | |||
Steady Aim | ||||
Razyana | His Majesty | Ribot | Tenerani | |
Romanella | ||||
Flower Bowl | Alibhai | |||
Flower Bed | ||||
Spring Adieu | Buckpasser | Tom Fool | ||
Busanda | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
Sought Out | Rainbow Quest | Blushing Groom | Red God | Nasrullah |
Spring Run | ||||
Runaway Bride | Wild Risk | |||
Aimee | ||||
I Will Follow | Herbager | Vandale | ||
Flagette | ||||
Where You Lead | Raise a Native | |||
Noblesse | ||||
Edinburgh | Charlottown | Charlottesville | Prince Chevalier | |
Noorani | ||||
Meld | Alycidon | |||
Daily Double | ||||
Queen's Castle | Sovereign Path | Grey Sovereign | ||
Mountain Path | ||||
Country House | Vieux Manoir | |||
Miss Coventry |
父デインヒルは当馬の項を参照。
母ソートアウトは現役成績21戦5勝。カドラン賞(仏GⅠ)・ケルゴルレイ賞(仏GⅡ)・リューテス賞(仏GⅢ)・オーリアンダーレネン(独GⅢ)を勝ち、カドラン賞(仏GⅠ)・ポモーヌ賞(仏GⅡ)・ヴィコンテスヴィジェ賞(仏GⅡ)・バルブヴィル賞(仏GⅢ)で2着、ロワイヤルオーク賞(仏GⅠ)・リブルスデールS(英GⅡ)・グラディアトゥール賞(仏GⅢ)で3着した完全な長距離馬だった。父デインヒルは長距離馬も出しているが、本馬のスタミナ能力は母ソートアウトから受け継いだと考えるのが妥当だろう。本馬の半兄カヴァーアップも、父がどちらかと言えばスピードに勝っているマキャヴェリアンでありながら、ジョッキークラブC(英GⅢ)・サガロS(英GⅢ)・クイーンアレクサンドラS2回を勝った完全な長距離馬だった。ソートアウトの半姉スコッツラス(父シャーリーハイツ)の子にボニースコット【グレートヴォルティジュールS(英GⅡ)・ゴードンS(英GⅢ)】、孫にゴーラン【英2000ギニー(英GⅠ)・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(英GⅠ)】が、ソートアウトの半姉グリークタウン(父エラマナムー)の子にマルチカラード【ジェフリーフリアS(英GⅡ)】、ガマット【サンクルー大賞(仏GⅠ)・ジョッキークラブS(英GⅡ)・プリンセスオブウェールズS(英GⅡ)】、孫にタネリー【EPテイラーS(加GⅠ)】がいる。
ソートアウトの母エディンバラはレゼルヴォワ賞(仏GⅢ)の勝ち馬で、エディンバラの半妹シティフォートレスの子にはファストネス【エディリードH(米GⅠ)2回】、オリエンタルエクスプレス【クイーンエリザベスⅡ世C】がいる。エディンバラの母クイーンズキャッスルの半兄にはリフォーム【セントジェームズパレスS・サセックスS・クイーンエリザベスⅡ世S・英チャンピオンS】がいる他、クイーンズキャッスルの半姉ナイトンハウスの牝系子孫にはヘレニック【ヨークシャーオークス(英GⅠ)】、グリークダンス【ダルマイヤー大賞(独GⅠ)】、イズリントン【BCフィリー&メアターフ(米GⅠ)・ナッソーS(英GⅠ)・ヨークシャーオークス(英GⅠ)2回】、マウンテンハイ【サンクルー大賞(仏GⅠ)】、セダルバーグ【ザBMW(豪GⅠ)】、フィオレンテ【メルボルンC(豪GⅠ)・オーストラリアンC(豪GⅠ)】などがおり、一部例外もいるが全体的にスタミナ色が強い牝系である。→牝系:F5号族①
母父レインボークエストは当馬の項を参照。
競走馬引退後
競走馬を引退した本馬は、米国の馬産家フランク・ストロナック氏により購入され、ストロナック氏が所有する米国ケンタッキー州アデナスプリングススタッドで種牡馬入りした。2010年10月には同じアデナスプリングススタッドの加国オンタリオ州支場に移動。2013年にスウェーデン出身の実業家カーステン・ラウジング氏に購入され、ラウジング氏が英国ニューマーケットに所有しているランウェイズスタッドで現在も種牡馬生活を続けている。GⅠ競走の勝ち馬を含む複数のグループ及びグレード競走の勝ち馬を出しているが、種牡馬としては苦戦気味である。
主な産駒一覧
生年 |
産駒名 |
勝ち鞍 |
2007 |
Arctic Cosmos |
英セントレジャー(英GⅠ) |
2007 |
Celtic New Year |
デルマーH(米GⅡ) |
2007 |
Go Forth North |
ハロルドCラムザーシニアH(米GⅢ) |
2008 |
Gol Tricolor |
共和国宣言大賞(伯GⅡ)・カルロスパエスデバロス会長大賞(伯GⅢ) |
2009 |
Chips All In |
サンシメオンS(米GⅢ)・エディーDS(米GⅢ) |