キングズシアター

和名:キングズシアター

英名:King's Theatre

1991年生

鹿毛

父:サドラーズウェルズ

母:リーガルビューティ

母父:プリンスリーネイティヴ

空馬がレースに決定的な影響を与えた事で知られる1994年のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSで自身も不利を受けながら優勝

競走成績:2~5歳時に英愛仏米伊で走り通算成績19戦5勝2着3回3着4回

誕生からデビュー前まで

マイケル・ポーランド氏により生産・所有された愛国産馬で、英国ヘンリー・セシル調教師に預けられた。

競走生活(2歳時)

2歳7月にニューマーケット競馬場で行われた芝7ハロンの未勝利ステークスで、主戦となるウィリー・ライアン騎手を鞍上にデビュー。単勝オッズ9倍で17頭立て4番人気の評価であり、レースでも先行したがゴール前で失速して、勝った単勝オッズ6倍の3番人気馬コンコルディアルから8馬身差をつけられた5着に敗退。もっとも、このレースのレベルは高く、3着だった単勝オッズ3.25倍の1番人気馬ニコロットは後のヴィットリオディカプア賞・クイーンアンSの勝ち馬、4着だった単勝オッズ4倍の2番人気馬オーヴァーベリーは後のアメリカンダービー・クイーンエリザベスⅡ世Cの勝ち馬で、7着は後に本馬の好敵手となるエルハーブだった。

9月にヤーマウス競馬場で行われた芝8ハロン3ヤードの未勝利ステークスでは、単勝オッズ1.33倍の1番人気に支持された。そして先行して残り2ハロン地点で抜け出し、2着シャーマンに5馬身差で勝ち上がった。

2週間後に出走したヘインズハンソン&クラーク条件S(T8F)では、単勝オッズ2.625倍の1番人気となった。ここでも先行してあっさりと抜け出し、2着となった単勝オッズ4倍の2番人気馬スターセレクション(カルティエ賞年度代表馬に2回選ばれた名牝ウィジャボードの半兄)に4馬身差をつけて完勝した。

さらに10月にはレーシングポストトロフィー(英GⅠ・T8F)に挑戦。フィリーズマイルなど3連勝中のフェアリーハイツが単勝オッズ2.375倍の1番人気、前年の仏グランクリテリウムの勝ち馬テンビーの半弟であるダンシングブレーヴ産駒のビュードが単勝オッズ5倍の2番人気で、本馬は単勝オッズ5.5倍の3番人気だった。レースでは先行して中盤では早くも先頭に立つと、そのまま押し切って、2着フェアリーハイツに1馬身差をつけて勝利した。2歳時の成績は4戦3勝で、翌年の英ダービーの有力候補となった。

競走生活(3歳前半)

3歳時はドバイのシェイク・モハメド殿下に購入され、ライアン騎手に代わってマイケル・キネーン騎手が主戦になった。まずは4月のクレイヴンS(英GⅢ・T8F)から始動。ここでは1戦1勝のグリーングリーンデザートという馬が単勝オッズ3.75倍の1番人気に支持されており、デューハーストSの勝ち馬グランドロッジが単勝オッズ5倍の2番人気、本馬とデューハーストS3着馬ニコロットが並んで単勝オッズ6倍の3番人気、後の京王杯スプリングCの勝ち馬ドゥマーニが単勝オッズ8倍の5番人気だった。レースでは先行して残り3ハロン地点で先頭に立ち、コロネルコリンズとの叩き合いを短頭差で制して勝利した。

次走の英2000ギニー(英GⅠ・T8F)では、英シャンペンSの勝ち馬アンブレスト、コロネルコリンズ、クレイヴンSでコロネルコリンズからさらに短頭差の3着に突っ込んでいたサプリジ、クレイヴンSで5着だったゴールデンナシュワン、同6着だったグランドロッジ、英シャンペンS2着・愛ナショナルS3着のステイトパフォーマー、ミドルパークS3着のリダウタブル、クリテリウムドメゾンラフィットの勝ち馬で仏グランクリテリウム・ジェベル賞2着のシニュディヴァン、ロイヤルロッジSの勝ち馬ミスターベイリーズ、後のサセックスS勝ち馬ディスタントヴューなどが対戦相手となった。中心馬不在の大混戦の中で、本馬が単勝オッズ5.5倍の1番人気に支持された。しかしレースでは果敢に先行するもゴール前で大きく失速して、ミスターベイリーズの7馬身3/4差13着と大敗。2着グランドロッジや3着コロネルコリンズなど、クレイヴンSで破った相手にも先着を許す結果となった。

次走のダンテS(英GⅡ・T10F85Y)では、ミスターベイリーズ、フェイルデンSで2着してきたエルハーブとの顔合わせとなった。ミスターベイリーズが単勝オッズ2.75倍の1番人気で、本馬が単勝オッズ4.33倍の2番人気となった。しかしここでも先行して直線で伸びを欠き、コースレコードで駆け抜けたエルハーブから6馬身1/4差の4着に敗れ、3着ミスターベイリーズにも後れを取った。

続く英ダービー(英GⅠ・T12F10Y)では、エルハーブ、ミスターベイリーズ、チェスターヴァーズの勝ち馬ブロードウェイフライヤー、サンダウンクラシックトライアルSの勝ち馬リニーヘッド、コロネルコリンズ、ダンテS2着馬ウェイアンカー、クリテリウムドサンクルーの勝ち馬サンシャック、ヘインズハンソン&クラーク条件S・レーシングポストトロフィーで共に本馬に敗れていたサンダウンクラシックトライアルS2着馬カマシーンなどが対戦相手となった。エルハーブが単勝オッズ4.5倍の1番人気に支持され、本馬は単勝オッズ15倍の7番人気まで評価を落とした。スタートが切られるとミスターベイリーズが先頭に立ち、本馬はそれを見るように好位を先行した。そして5番手で直線に入ると、失速したミスターベイリーズをかわして残り1ハロン地点で先頭に立った。しかし外側から鋭い末脚を繰り出したエルハーブに差されて、1馬身1/4差の2着に敗れた(本馬から1馬身半差の3着にコロネルコリンズが入った)。

次走の愛ダービー(愛GⅠ・T12F)では、エルハーブがエクリプスSに向かったため不在であり、本馬が単勝オッズ2倍の1番人気に支持された。対戦相手は、仏ダービーで3着してきたアルリファ、ゴドルフィンの所属馬である英オークス馬バランシーン、コロネルコリンズ、グレフュール賞の勝ち馬ティッカネン、英ダービー5着のカマシーンなどだった。この中で本馬の前に立ち塞がったのは単勝オッズ6倍の3番人気馬バランシーンだった。本馬は先行したバランシーンを見るようにレースを進め、バランシーンが上がっていくと、それを追いかけて上がっていったが、直線では逆に突き放されてしまい、結局この女傑から4馬身半差の2着に終わった。

キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS

次走はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS(英GⅠ・T12F)となった。エクリプスSで3着だったエルハーブ、前年の同競走と凱旋門賞で2着していた伊ダービー馬ホワイトマズル、オイロパ賞・ターフクラシック招待S・コロネーションC・サンクルー大賞・グレフュール賞などの勝ち馬アップルツリー、前走エクリプスSで2着してきた前年の英セントレジャー・グレートヴォルティジュールSの勝ち馬ボブズリターン、前年の英国際Sと前走のエクリプスSを勝っていたエズード、キングエドワードⅦ世Sを勝ってきたフォイヤー、プリンスオブウェールズSで3着してきたブリカディアジェラードSの勝ち馬シェトイアント、ジャンドショードネイ賞・ミラノ大賞を勝ってきたプティループ、コロネーションC2着・エクリプスS4着してきた3年前のエクリプスS勝ち馬エンヴァイロンメントフレンドなどが対戦相手となった。

エルハーブが単勝オッズ4.5倍の1番人気、武豊騎手が騎乗するホワイトマズルが単勝オッズ5.5倍の2番人気、コロネーションCとサンクルー大賞を連勝してきたアップルツリーが単勝オッズ6倍の3番人気、ボブズリターンが単勝オッズ8.5倍の4番人気と続き、本馬は単勝オッズ13倍で、エズード、フォイヤー、シェトイアントと並ぶ5番人気止まりだった。

このレースはいきなり波乱含みの展開となった。スタートしてすぐにエズード鞍上のウォルター・スウィンバーン騎手が落馬してしまったのである。空馬となったエズードがペースメーカー状態となって先頭を引っ張り、後にサンタアニタHを勝つアージェントリクエストとボブズリターンがそれを追走。離れた3番手をワゴンマスターとプティループの2頭が追走し、本馬は後方馬群の先頭につけた。三角手前で後方待機馬勢が先行馬勢との差を詰めにかかり、馬群が一団となった状態で四角を回って直線を向いた。ところが直線に入ってすぐに、大外を走っていた空馬のエズードが内側に大斜行してきた。本馬やエルハーブなどの後方馬勢は進路を塞がれたり、内側に押されたりで大混乱に陥った。本馬もエズードに押されて内側のワゴンマスターの後方に押し込まれてしまった。その後も前方をふらふらと走るエズードに邪魔をされてなかなか抜け出せなかったが、エズードとワゴンマスターの間が開いた瞬間に割って入ると、後方からやって来た2着ホワイトマズルの追撃を1馬身1/4差で封じて優勝した。

ちなみにこのレースでトップゴールしたのはエズードだが、当然競走中止扱いである。スタート直後に落馬して先頭でゴールしたという点では、1985年札幌日経賞のギャロップダイナや、2008年エリザベス女王杯のポルトフィーノと同様だが、後方から外側を通って先頭に上がっていったギャロップダイナや、落馬後すぐに馬群を縫って先頭に立ちそのまま大外を走ったポルトフィーノと比べると、エズードがレースに与えた影響は桁違いに大きく、それが無ければ結果はどうなっていたかは不明である。もっとも本馬自身も相当に不利を受けているので、単に幸運に恵まれただけの勝利という訳ではなさそうである。

競走生活(3歳後半)

その後は英国際S(英GⅠ・T10F85Y)に向かった。愛チャンピオンS・伊共和国大統領賞・プリンスオブウェールズSの勝ち馬でイスパーン賞・サンクルー大賞2着のムータラム、エズード、セントジェームズパレスSを勝ちサセックスSで3着してきたグランドロッジ、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSで8着だったボブズリターン、同9着だったシェトイアント、クイーンアンS・愛国際Sなどの勝ち馬アルフローラなどを抑えて、単勝オッズ3.5倍の1番人気に支持された。前走とは異なり、本馬は積極的に先行した。そして先頭で直線に入ると残り2ハロン地点で仕掛けたが、本馬をマークするように追走していたエズードと、後方から差してきたムータラムの2頭にかわされて、エズードの3馬身1/4差3着に敗退した。

次走は凱旋門賞(仏GⅠ・T2400m)となった。ユジェーヌアダム賞・ニエル賞を連勝してきたカーネギー、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDS2着後にドーヴィル大賞を勝ってきたホワイトマズル、デビューからジャンプラ賞・パリ大賞など10戦無敗のミルコム、ヨークシャーオークス2連覇のオンリーロワイヤル、前年の仏ダービー・リュパン賞の勝ち馬エルナンド、この年の仏ダービー・リュパン賞の勝ち馬セルティックアームズ、ヴェルメイユ賞を勝ってきたシエラマドレ、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSで4着だったアップルツリー、エズード、独ダービー・バーデン大賞2回の勝ち馬ランド、前年にサンタラリ賞・英オークス・ヴェルメイユ賞を勝っていたイントレピディティ、フォワ賞を勝ってきたリチャードオブヨーク、英セントレジャーで2着してきたブロードウェイフライヤーなどが対戦相手となった。本馬、カーネギー、イントレピディティ、リチャードオブヨークの4頭カップリングが単勝オッズ4倍の1番人気に支持され、ホワイトマズルが単勝オッズ4.5倍の2番人気、ミルコムが単勝オッズ5.9倍の3番人気となった。スタートが切られるとブロードウェイフライヤーが先頭に立ち、本馬は2番手につけた。そのままの態勢で直線に入ってきたのだが、直線の追い比べで今ひとつ伸びを欠いて、カーネギーの10着に終わった(ただし、カーネギーとの着差は3馬身3/4差だった)。

3歳時の成績は8戦2勝だったが、それでもキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSの勝利と英ダービー・愛ダービーの2着が評価され、カルティエ賞最優秀3歳牡馬に選出された。

競走生活(4歳時)

4歳時は米国ウィリアム・“ビル”・モット厩舎に転厩し、米国を主戦場とする事になった。まずは5月にベルモントパーク競馬場で行われた芝8.5ハロンの一般競走から始動。新たに主戦となったジェリー・ベイリー騎手を鞍上に迎え、チャールズHストラブS勝ち馬シベリアンサマーなどを抑えて、単勝オッズ1.65倍の1番人気に支持された。しかし119ポンドのトップハンデが影響したのか、馬群の中団から今ひとつ伸びずに、6ポンドのハンデを与えた単勝オッズ22.7倍の6番人気馬コレンティーノの3馬身1/4差3着に敗れた。

次走のシーザーズ国際H(米GⅠ・T9.5F)では、カナディアンターフH・フォートローダーデールH・ディキシーSなどを勝ってきたザヴィド、オークツリー招待S・サンルイレイSを勝ちハリウッドパークターフHで2着してきたブラジル出身馬サンドピット、前年のアメリカンダービー・セクレタリアトSの勝ち馬ヴォードヴィル、マッチメイカーS・オールアロングS・ブラックヘレンHの勝ち馬アリススプリングス、ハリウッドパークターフHを勝ってきたアールオブバーキングなどが対戦相手となった。120ポンドのザヴィドが単勝オッズ3.4倍の1番人気、122ポンドのサンドピットが単勝オッズ4.7倍の2番人気、118ポンドのヴォードヴィルが単勝オッズ5.3倍の3番人気で、同じく118ポンドの本馬は単勝オッズ5.6倍で4番人気の評価だった。レースでは馬群の中団好位につけたが、直線に入っても全く伸びずに、2番手から抜け出して勝ったサンドピットから8馬身差の8着に敗退した。

次走のソードダンサー招待H(米GⅠ・T12F)では、セクレタリアトS・パンアメリカンH・マンハッタンHなどを勝っていた後のアーリントンミリオンS勝ち馬アワッド、ルイビルHを勝ってきたリンドンライム、ハスケル招待Hの勝ち馬キッシンクリス、プリティポリーS・ダルマイヤー大賞・ロングアイランドHなどの勝ち馬マーケットブースターなどが対戦相手となった。アワッドが他馬より7ポンド以上も重い121ポンドのトップハンデながらも単勝オッズ4.25倍の1番人気に支持され、113ポンドの本馬が単勝オッズ4.8倍の2番人気となった。レースではキリズクラウンが逃げを打ち、本馬は3番手を先行。そのまま直線に入ってきたが、キリズクラウンに追いつけず、後方から来たアワッドにも差されて、キリズクラウンの1馬身半差3着に敗れた。

夏場にはセネカH(米GⅢ・T13F)に出走。118ポンドのトップハンデながらも、エルクホーンS2着馬ハステントゥアド、ボーリンググリーンH・ハイアリアターフカップHの勝ち馬タークパサーなどを抑えて、単勝オッズ2.2倍の1番人気に支持された。ここでは5番手の好位を追走したが、最後まで伸びを欠き、サマーエンスンの7馬身差5着に終わった。

次走のマンノウォーS(米GⅠ・T11F)では、前年の愛ダービー5着後にBCターフ・ターフクラシック招待Sを勝っていたティッカネン、エドモンブラン賞・シュマンドフェルデュノール賞の勝ち馬カルドゥネヴェ、エドモンブラン賞・ラクープの勝ち馬フラッグダウン、凱旋門賞で本馬より1つ上の9着だったミルコムなどが対戦相手となった。ティッカネンが単勝オッズ3.35倍の1番人気、カルドゥネヴェが単勝オッズ3.8倍の2番人気で、本馬は単勝オッズ6.8倍の3番人気となった。ここでは後方待機策を試みたが、やはり直線で伸びずに、ミルコムの5馬身3/4差7着に敗退。これが4歳時最後のレースで、この年の成績は5戦未勝利だった。

競走生活(5歳時)

翌5歳時はゴドルフィン名義に代わり、ドバイのサイード・ビン・スルール厩舎に転厩して再度欧州で走ることになった。まずは5月に英国のニューベリー競馬場で行われたアニバーサリー条件S(T10F6Y)から始動した。単勝オッズ2.75倍の1番人気に支持された本馬は、鞍上にもランフランコ・デットーリ騎手を迎えて必勝体制を取った。レースでは本馬とムラージャが先行して、そのまま後続を15馬身も引き離す2頭の叩き合いとなった。しかし最後に頭差遅れて2着に敗れた。

その後は伊国に向かい、ミラノ大賞(伊GⅠ・T2400m)に出走した。前年の愛セントレジャーの勝ち馬で前走ヨークシャーC2着のストラテジックチョイス、伊ダービー・チェスターヴァーズ・アールオブセフトンSなどの勝ち馬でサンクルー大賞・ガネー賞2着のルソー、伊セントレジャー馬ペイミーバック(メイショウドトウの半兄)の3頭が対戦相手となった。ストラテジックチョイスが単勝オッズ2.1倍の1番人気、ジョン・リード騎手騎乗の本馬が単勝オッズ2.5倍の2番人気、ルソーが単勝オッズ3.1倍の3番人気となった。少頭数だけに出走馬は一団となって進んだ。本馬は3番手を走り、残り400m地点で仕掛けたが、ストラテジックチョイスとルソーの2頭に追いつけずに、ストラテジックチョイスの1馬身半差3着に敗退。

このレースを最後に5歳時2戦未勝利で競走馬を引退した。結局、本馬の最高のレースだったキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSが本馬の最後の勝利となった。

血統

Sadler's Wells Northern Dancer Nearctic Nearco Pharos
Nogara
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah
Natalma Native Dancer Polynesian
Geisha
Almahmoud Mahmoud
Arbitrator
Fairy Bridge Bold Reason Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Lalun Djeddah
Be Faithful
Special Forli Aristophanes
Trevisa
Thong Nantallah
Rough Shod
Regal Beauty Princely Native Raise a Native Native Dancer Polynesian
Geisha
Raise You Case Ace
Lady Glory
Charlo Francis S. Royal Charger
Blue Eyed Momo 
Neutron Hyperion
Participation
Dennis Belle Crafty Admiral Fighting Fox Sir Gallahad
Marguerite
Admiral's Lady War Admiral
Boola Brook
Evasion Spy Song Balladier
Mata Hari
Alnaire Questionnaire
Sun Bijur

サドラーズウェルズは当馬の項を参照。

母リーガルビューティは現役時代2戦未勝利だが、繁殖牝馬としては、本馬の半兄で英ダービー馬ハイライズの父としても知られる欧州2歳王者ハイエステイト(父シャーリーハイツ)【ロイヤルロッジS(英GⅡ)・コヴェントリーS(英GⅢ)・ヴィンティージS(英GⅢ)・ソラリオS(英GⅢ)】も産んでいる。しかし近親には他に活躍馬が殆どいない。→牝系:F9号族③

母父プリンスリーネイティヴはレイズアネイティヴの直子で、現役時代は18戦9勝、マリブS(米GⅡ)・セレクトH(米GⅢ)・ポーモノクH(米GⅢ)に勝っている。

競走馬引退後

競走馬を引退した本馬は、愛国バリーリンチスタッドと豪州グレンローガンパークスタッドやジャバロッジスタッドを往復するシャトルサイヤーとなった。しかし種牡馬成績は今ひとつで、後年は障害用種牡馬として供用された。障害用種牡馬としての成績は優秀で、2010/11シーズンの英愛障害用種牡馬ランキングでは3位に入っている(英語版ウィキペディアでは首位になったとしている)。産駒のステークスウイナーは46頭以上いる。2011年6月6日に腫瘍に起因する激しい疝痛を発症して腫瘍の摘出手術を受けた。手術自体は成功したのだが、その後の腸の機能回復が思わしくなく、6月13日にバリーリンチスタッドにおいて安楽死の措置が執られた。享年20歳だった。バリーリンチスタッドの経営者ジョン・オコナー氏によると、本馬は大人しい気性の持ち主だったという。

主な産駒一覧

生年

産駒名

勝ち鞍

1998

King's Ironbridge

ソラリオS(英GⅢ)・クレイヴンS(英GⅢ)

1998

Nobody Told Me

仏チャンピオンハードル(仏GⅠ)

1999

Red Rioja

ウェルドパークS(愛GⅢ)・ブラウンベスH(米GⅢ)

2000

King's Drama

ソードダンサー招待S(米GⅠ)・レッドスミスH(米GⅡ)・サンルイレイH(米GⅡ)・サンガブリエルH(米GⅡ)・ジョンシェール賞(仏GⅢ)

2002

Young Mick

カンバーランドロッジS(英GⅢ)

2004

Sesenta

エボアH

2006

Cue Card

キングジョージⅥ世チェイス(英GⅠ)

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